土井善晴さんのレシピ「からしれんこん」をご紹介します。からしれんこんと言えば、熊本県の郷土料理として全国的に有名ですが、家庭で作るのは少しハードルが高いと感じている方も多いかもしれません。しかし、今回ご紹介する土井善晴さん直伝のレシピを使えば、ご自宅でも本格的な味わいを見事に再現することができます。
このレシピの大きな特徴は、れんこんを下茹でした後に、丁寧に作った特製の甘酢に一晩じっくりと漬け込む工程にあります。昆布の旨みが溶け込んだ甘酢がれんこんの奥深くまで浸透することで、シャキシャキとした食感と共に上品な酸味と甘みが口いっぱいに広がります。
そして、中に詰める「黄身酢あん」は、水から茹でて沸騰後8分間で冷ました固ゆでの黄身を丁寧に裏ごしし、練りがらしと調味料を絶妙なバランスで合わせることで、ツンとした心地よい辛味と卵のまろやかなコクが見事に調和します。
お酒のおつまみとしてはもちろん、お弁当のおかずや、おもてなしの際の一品としても大活躍間違いなしの素晴らしいレシピです。手作りならではの心温まる美味しさを、ぜひご家庭でお楽しみください。
【土井善晴さんのレシピ】からしれんこんの作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食4
servings20
minutes25
minutes157
kcal45
minutes土井善晴さんのレシピ「からしれんこん」をご紹介します。からしれんこんと言えば、熊本県の郷土料理として全国的に有名ですが、家庭で作るのは少しハードルが高いと感じている方も多いかもしれません。しかし、今回ご紹介する土井善晴さん直伝のレシピを使えば、ご自宅でも本格的な味わいを見事に再現することができます。
材料
れんこん(中) 1節(180~200g)
【甘酢】
水 カップ1+1/2
酢 カップ1/2
砂糖 大さじ5
塩 小さじ2/3
昆布(10cm四方) 1枚
【黄身酢あん】詰めやすい分量。
ゆで卵の黄身 5コ分(黄身を色よくするため、水からゆで、 沸騰後8分間で、すぐ水にとって冷ます。)
【A】
砂糖 大さじ1
練りがらし 小さじ2(粉がらしに少量の水を加えて練ったもの。)
塩 小さじ1/2
酢 大さじ約1
作り方
- れんこんは皮をむいて鍋に入れ、完全にかぶるように水を加えて中火にかける。煮立ったら一度湯を捨てて水をかえ、再び20分間、静かに踊るくらいの火加減でゆでる。
- 串がスッと入るくらいに柔らかくなったら、水にとって冷ます。
- ポイント
- れんこんが割れないように、細い串を刺して確かめる。
- 【甘酢】の材料を混ぜ合わせ、 2 を浸して冷蔵庫に一晩おく。
- ポイント
- この酢れんこんさえ用意しておけば、あとは黄身酢あんを詰めるだけ。
- 3 のれんこんは、紙タオルや布巾の上に立て、汁けをきる。
- 【黄身酢あん】をつくる。ゆで卵の黄身を裏ごししてボウルに入れ、【A】を加えてよく混ぜる。
- ポイント
- 詰め物は柔らかくなりすぎないように、卵のゆで加減や練りがらしの堅さに合わせて酢の量を加減する。
- 4 のれんこんの断面を 5 に押し付けるようにして、穴に詰めていく。食べやすく切り、器に盛る。
- ポイント
- 固く絞った布巾ではさんで持つと、すべらず程よく力が入る。れんこんは上下を返さず、一定の方向に。まっすぐに押し付け、すべての穴に詰めていく。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (からしれんこん)
からしれんこんを美味しく作る3つの極意
れんこんの丁寧な下茹でと見極め
このレシピにおける重要なポイントの一つが、れんこんの茹で加減です。皮をむいたれんこんを完全にかぶるくらいの水で中火にかけ、一度煮立ったらお湯を捨てて新しい水に替えることで、れんこん特有のアクを抜きます。その後は静かに踊るくらいの火加減で再び20分間じっくりと茹でます。
柔らかさの目安は、細い串がスッと入るくらいです。この時、れんこんが割れてしまわないように、必ず細い串を使って慎重に確かめることが大切です。適切な硬さに茹で上げることで、特有のシャキシャキ感を残しつつも黄身酢あんとの馴染みが良くなります。
昆布の旨みを効かせた甘酢への漬け込み
茹で上がって水で冷ましたれんこんは、水、酢、砂糖、塩、そして10cm四方の昆布を合わせた特製の甘酢に浸し、冷蔵庫で一晩しっかりと漬け込みます。この工程がからしれんこんの土台となる深い味わいを作り出します。
一晩じっくりと寝かせることで、昆布から出る上品な旨みと甘酢の爽やかな酸味がれんこんの繊維の奥深くまで浸透します。この酢れんこんさえ用意しておけば、あとは中に黄身酢あんを詰めるだけです。食べる直前には、紙タオルや清潔な布巾の上にれんこんを立ててしっかりと汁気を切ることが、綺麗に仕上げるためのコツです。
黄身酢あんのなめらかさと詰め方のコツ
穴に詰める黄身酢あんは、水から茹でて沸騰後8分間で冷ました卵の黄身を使います。黄身を丁寧に裏ごしすることで、口当たりの滑らかな美しいあんができあがります。
砂糖、練りがらし、塩を混ぜ合わせ、大さじ約1の酢を加えますが、詰め物が柔らかくなりすぎないよう、卵のゆで加減や練りがらしの堅さに合わせて酢の量を細かく加減するのがコツです。詰める際は、固く絞った布巾でれんこんを挟んで持つと、手が滑らずに程よく力が入ります。
れんこんの上下を返さず、常に一定の方向にまっすぐ断面を押し付けるようにして全ての穴に詰めていきます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
土井善晴さんのレシピで作るからしれんこんは、上品な甘酢の風味と、ツンと抜けるからしの辛味が特徴的な一品です。この繊細かつパンチのある味わいには、日本酒や焼酎はもちろんのこと、ワインを合わせるのも非常におすすめです。特に相性が良いのは、辛口の白ワインです。
例えば、フランスのロワール地方で作られる「サンセール」や「プイィ・フュメ」といったソーヴィニヨン・ブラン種のワインは、特有の柑橘系の爽やかな香りとキリッとした酸味が、れんこんの甘酢の風味と見事に同調します。また、ドイツやフランス・アルザス地方の「リースリング」も素晴らしいペアリングを見せます。
リースリングが持つほんのりとした果実の甘みと豊かなミネラル感が、黄身酢あんのまろやかなコクや、からしの刺激を優しく包み込み、口の中で極上のマリアージュを生み出します。よく冷やした白ワインと共に、手作りのからしれんこんを味わうひとときは、普段の食卓をワンランク上の贅沢な時間へと引き上げてくれます。
保存テクニックと温め直し方
完成したからしれんこんを保存する場合は、乾燥を防ぐことが最も重要です。切る前の状態であれば、空気に触れないように全体をピッタリとラップで包み、清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保存してください。
黄身酢あんにはゆで卵を使用しているため、作ってから2〜3日以内を目安になるべく早めにお召し上がりいただくことをおすすめします。一度切り分けてしまったものは、切り口から水分が抜けたり風味が飛んでしまったりしやすいため、密閉容器に入れて冷蔵庫に入れ、翌日中には食べ切るようにしてください。
冷凍保存は食感が大きく損なわれるため避けてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、土井善晴さんのレシピによる「からしれんこん」の作り方をご紹介しました。熊本の郷土料理として知られるからしれんこんですが、このレシピに沿って丁寧に作ることで、ご家庭でも驚くほど本格的で美味しい一品を仕上げることができます。
一度茹でこぼしてからじっくりと20分間茹で上げたれんこんに、昆布の旨みがたっぷり溶け込んだ特製の甘酢をしっかりと染み込ませる工程が、美味しさの最大の秘訣です。
そして、丁寧に裏ごししたゆで卵の黄身に、練りがらしや調味料を合わせたなめらかな「黄身酢あん」を隙間なく詰めることで、シャキシャキとした食感と、まろやかな辛味の絶妙なハーモニーが完成します。お酒のお供としては最高の一品であり、日常の食卓から特別なおもてなしの席まで、幅広いシーンで活躍してくれます。
手作りならではのフレッシュな風味と豊かな味わいを、ぜひご自宅で存分に堪能してみてください。
