日本料理の名店「賛否両論」の店主である笠原将弘さんのレシピ「オクラのすり流し」をご紹介します。すり流しとは、野菜などの食材を丁寧にするつぶし、風味豊かなおだしで優しくのばした日本の伝統的な汁物のことです。
笠原将弘さん直伝のこのレシピは、夏の旬野菜であるオクラを主役に、だしと調味料の絶妙なバランスで仕上げる格別の一品となっています。オクラ特有の自然なとろみを最大限に活かしながら、ひんやりと冷たく仕上げることで、暑い季節でも食欲をそそる上品な味わいを楽しむことができます。
調理工程もシンプルでありながら、プロならではのこだわりが詰まっており、家庭にいながら本格的な和食の味をそのまま再現することができます。食卓に華やかさと清涼感を添えてくれる特別な汁物メニューです。
丁寧に引いたおだしと、オクラの鮮やかな緑色が美しく映える、笠原将弘さんの素晴らしいオリジナルレシピをぜひご家庭でお楽しみください。
【笠原将弘さんのレシピ】オクラのすり流しの作り方
Course: 汁物Cuisine: 和食2
servings10
minutes5
minutes43
kcal15
minutes日本料理の名店「賛否両論」の店主である笠原将弘さんのレシピ「オクラのすり流し」をご紹介します。すり流しとは、野菜などの食材を丁寧にするつぶし、風味豊かなおだしで優しくのばした日本の伝統的な汁物のことです。
材料
オクラ 8本(80g)
塩
【A】
だし カップ2
うす口しょうゆ 大さじ1+2/3
みりん 大さじ1+2/3
作り方
- 鍋に【A】を入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせて冷ましておく。
- オクラはヘタとガクを除き、塩適量をまぶしてまな板の上で転がし、板ずりする。熱湯でサッとゆでて氷水にとり、冷めたら水けを拭いてみじん切りにする。
- ポイント
- オクラは種ごとザクザクとみじん切りにすればOK。
- ボウルに 2 を入れ、 1 を少しずつ加えて混ぜながらのばす。塩少々で味を調え、冷蔵庫で冷やす。
メモ
- 笠原将弘さんのレシピ (オクラのすり流し)
オクラのすり流しを美味しく作る3つの極意
おだしと調味料をひと煮立ちさせて完全に冷ますこと
このレシピのポイントは、合わせ調味料であるだし、うす口しょうゆ、みりんを鍋に入れて中火にかけ、しっかりとひと煮立ちさせてから使用することです。ひと煮立ちさせることで、みりんのアルコール分が綺麗に飛び、調味料同士がなじんでだしの風味がより一層引き立ちます。
そして、加熱した後に必ず完全に冷ましておくことが非常に重要です。温かい状態のままオクラと合わせてしまうと、オクラの鮮やかな緑色が熱で変色してしまい、美しい仕上がりになりません。
また、冷たい状態でいただくお料理ですので、事前にしっかりと冷ましておくことで全体の味がきれいにまとまり、冷蔵庫で冷やす際の時間短縮にもつながります。この丁寧な下準備が、料理全体の完成度を大きく高める鍵となります。
オクラの丁寧な板ずりとサッとゆでて氷水にとる工程
このレシピのポイントは、オクラの下処理を丁寧に行うことです。オクラのヘタとガクを除いた後、塩適量をまぶしてまな板の上で転がす「板ずり」を行います。これにより、オクラの表面にある硬い産毛が綺麗に取り除かれ、口当たりが非常になめらかになります。また、塩の作用でオクラの緑色がより鮮やかに発色します。
その後、熱湯でサッとゆでたらすぐに氷水にとることが肝心です。余熱で火が通り過ぎるのを防ぎ、シャキッとした心地よい食感を残しつつ、美しい色合いをキープできます。冷めたら水けを拭き取りますが、水分が残っていると仕上がりのだしが薄まってしまうため、しっかりと拭き取ることが大切です。
この一手間が仕上がりの美味しさを大きく左右します。
オクラを種ごと細かくみじん切りにして少しずつだしでのばすこと
このレシピのポイントは、ゆでたオクラを種ごとザクザクとみじん切りにすることです。種ごと細かく刻むことで、オクラが持つ独特の粘り気と心地よいとろみがしっかりと引き出されます。そして、ボウルに刻んだオクラを入れ、冷ましておいたおだしを少しずつ加えながら混ぜ合わせてのばしていきます。
一度におだしをすべて加えてしまうと、オクラとだしが綺麗に馴染まず、ダマになったり分離したりしてしまいます。少しずつ加えて丁寧に混ぜ合わせることで、オクラのとろみがだし全体に均一に行き渡り、なめらかで喉ごしの良い素晴らしいすり流しに仕上がります。
最後に塩少々で味を調え、冷蔵庫でしっかりと冷やすことで、とろみと旨味が調和した極上の味わいになります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
この冷たいすり流しに合わせる飲み物としては、すっきりとした味わいの日本の辛口白ワインが非常によく合います。例えば、山梨県産の甲州ブドウを使用した白ワインは、繊細な和食のおだしやオクラの優しい風味を邪魔することなく、お互いの良さを引き立て合います。
また、フランスのロワール地方で作られるソーヴィニヨンブランもおすすめです。ハーブのような爽やかな香りとキリッとした酸味が、冷たいすり流しの清涼感と見事に調和し、夏らしい爽快なマリアージュを楽しむことができます。
さらに、少し贅沢なペアリングを楽しみたい場合には、辛口のシャンパンやスパークリングワインを合わせると、泡の刺激がオクラのとろみと心地よいコントラストを生み出し、食卓をより一層華やかに演出してくれます。
保存テクニックと温め直し方
オクラのすり流しは、冷蔵庫でしっかりと冷やすことで美味しくいただけますが、保存の際も必ず冷蔵庫に入れて保管してください。手作りの繊細な汁物ですので、調理後はできるだけ早めに召し上がっていただくのがベストです。
保存容器は清潔な密閉容器を使用し、空気との接触を最小限に抑えることで、だしやオクラの風味の劣化を防ぐことができます。冷蔵保存の目安としては、調理した当日または翌日中には飲み切るようにしてください。
時間が経つと、オクラの鮮やかな緑色が少しずつ退色してしまったり、だしの風味が落ちてしまったりすることがあります。そのため、作り置きにする場合でも翌日までの消費を心がけ、プロの味の新鮮なおいしさをそのまま味わうようにしてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、日本料理のプロである笠原将弘さん直伝の「オクラのすり流し」の素晴らしいレシピをご紹介しました。このお料理は、だし、うす口しょうゆ、みりんをひと煮立ちさせて丁寧に冷ましたおだしと、板ずりしてサッとゆで、種ごとみじん切りにしたオクラを合わせることで生まれる、極上の味わいが特徴です。
オクラの持つ自然で心地よいとろみがだし全体に行き渡り、驚くほどなめらかな喉ごしを実現しています。冷蔵庫でしっかりと冷やすことで、夏の暑い日にもすっきりといただける、清涼感あふれる上品な汁物に仕上がります。
シンプルな材料と工程でありながら、それぞれの素材の持ち味を最大限に引き出すプロの技が光る一品です。家庭の食卓がまるで洗練された和食割烹のような空間に変わる、笠原将弘さんのオリジナルレシピをぜひそのまま再現し、贅沢なひとときをお楽しみください。
