今回は、日本料理の名店「賛否両論」のマスターとして知られる笠原将弘さんのレシピ「たけのこじょうゆ」をご紹介します。たけのこは春の味覚として人気ですが、煮物や炊き込みご飯といった定番の調理法ばかりになりがちです。
そんなたけのこを、なんと万能な調味料に変えてしまうという驚きのレシピがこちらの「たけのこじょうゆ」です。
笠原将弘さん直伝のこのレシピは、ゆでたたけのこをさらに茹で直してアクやクセを抜き、サラダ油、しょうゆ、だし、砂糖という家庭にある基本的な調味料と一緒にミキサーにかけるだけという、非常にシンプルで作りやすい一品となっています。
たけのこの持つ独特の風味と旨味、そしてミキサーでかくはんすることによって生まれるなめらかでクリーミーな食感が絶妙に絡み合い、冷奴にかけたり、白身魚のお刺身に合わせたり、あるいはサラダのドレッシングとして使ったりと、和食の枠を超えて幅広いお料理に活用できるのが最大の魅力です。
春の香りをギュッと凝縮したような、いつもの食卓をワンランク格上げしてくれる笠原将弘さんの絶品ソースを、ぜひご家庭でもお試しください。
【笠原将弘さんのレシピ】たけのこじょうゆの作り方
Course: 調味料Cuisine: 和食4
servings15
minutes7
minutes140
kcal22
minutes今回は、日本料理の名店「賛否両論」のマスターとして知られる笠原将弘さんのレシピ「たけのこじょうゆ」をご紹介します。たけのこは春の味覚として人気ですが、煮物や炊き込みご飯といった定番の調理法ばかりになりがちです。
材料
ゆでたけのこ 150g
サラダ油 大さじ4
しょうゆ 大さじ4
だし 大さじ2
砂糖 大さじ1
作り方
- ゆでたけのこは一口大に切り、かぶるくらいの水とともに鍋に入れ、強火にかける。沸騰してから5分間ほどゆで、ざるに上げて水に約10分間さらす。水けをよくきり、サラダ油・しょうゆ、だし、砂糖とともにミキサーにかけ、なめらかになるまでかくはんする。
メモ
- 笠原将弘さんのレシピ (たけのこじょうゆ)
たけのこじょうゆを美味しく作る3つの極意
ゆでたけのこを再度ゆでて水にさらす
このレシピの重要なポイントは、市販のゆでたけのこを使う場合でも、一口大に切ったあとに再度水から強火にかけ、沸騰してから5分間ほどゆでる工程を踏むことです。そして、ゆで上がったらざるに上げ、約10分間水にさらします。
すでに下ゆでされているたけのこをなぜもう一度ゆでるのかというと、たけのこに残っているわずかなえぐみや渋み、そして市販品特有の保存料や水煮パック特有のにおいをしっかりと抜くためです。
このひと手間を加えることで、たけのこ本来の上品な香りと甘みが引き立ち、ソースにしたときの口当たりの良さや風味の純度が格段に上がります。
ミキサーにかける前の徹底した水気切り
水にさらしたたけのこは、ミキサーに入れる前によく水けをきることが不可欠です。このレシピでは、たけのこをサラダ油、しょうゆ、だし、砂糖と一緒にミキサーにかけてなめらかなソース状(乳化状態)に仕上げます。
もし、たけのこに余分な水分が残っていると、調味料の味が薄まってしまうだけでなく、水と油がうまく分離せずに混ざり合う「乳化」の妨げになり、とろりとしたなめらかな質感に仕上がりません。
ペーパータオルなどを使って表面の水分をしっかりと拭き取ってからミキサーにかけることで、調味料の味がピタッと決まり、口当たりの良いクリーミーなたけのこじょうゆが完成します。
油と調味料をミキサーでなめらかにかくはんする
たけのこと一緒に、サラダ油大さじ4、しょうゆ大さじ4、だし大さじ2、砂糖大さじ1をミキサーに入れ、なめらかになるまでしっかりとかくはんするのが最後のポイントです。ここでサラダ油を加えるのは、ソースにコクととろみを持たせるためです。
ミキサーの高速回転によって油と水分(しょうゆやだし)が乳化し、ドレッシングのようなとろみのある状態になります。たけのこの繊維が残らないように、全体が完全に均一なペースト状になるまで根気よく回し続けることで、舌触りがなめらかで風味豊かな極上の和風ソースへと変化します。
途中でミキサーの壁面についたものをゴムベラで落としながら均一に混ぜましょう。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
笠原将弘さんの「たけのこじょうゆ」は、たけのこの大地の香りとしょうゆのコク、そしてサラダ油によるクリーミーな乳化感が特徴の万能ソースです。このソースを使ったお料理(例えば白身魚のカルパッチョや冷奴など)に合わせるなら、ワインはフレッシュでミネラル感のある白ワインが非常によく合います。
特におすすめなのは、フランス・ロワール地方のソーヴィニヨン・ブランを使用した「サンセール」や、オーストリアの「グリューナー・フェルトリーナー」です。
これらのワインが持つハーブのような青々しい爽やかな香りとキリッとした酸味が、たけのこの持つ独特の若々しい風味と絶妙に同調し、口の中で春らしいマリアージュを奏でてくれます。
また、和の要素が強いソースですので、スッキリとした辛口の純米吟醸酒などを冷やして合わせるのも、だしの旨味を引き立ててくれるため大変おすすめです。
保存テクニックと温め直し方
出来上がったたけのこじょうゆは、保存料などが含まれていないため、作ったらできるだけ早めに使い切るのが理想です。保存する場合は、必ず煮沸消毒して完全に乾かした清潔なガラス瓶や密閉容器に入れ、冷蔵庫(10度以下)で保存してください。
空気に触れると風味が落ちてしまうため、表面にラップをピタッと密着させてからフタをするのも効果的です。冷蔵庫での保存期間は、約3〜4日を目安に使い切るようにしてください。
時間が経つと油分が分離してくることがありますが、その場合は使用する直前に清潔なスプーンなどで再度よくかき混ぜて乳化させてからお使いください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
いかがでしたでしょうか。今回は、笠原将弘さんの素晴らしいアイデアが光る「たけのこじょうゆ」のレシピをご紹介しました。ゆでたけのこを細かく刻んで煮物にするだけでなく、ミキサーにかけてなめらかなソース状にするという斬新な発想は、まさにプロの料理人ならではのアプローチです。
えぐみを抜くための丁寧な再ボイルと、調味料としっかり乳化させるミキサーでのかくはんという2つのシンプルなポイントを押さえるだけで、いつものたけのこが驚くほど風味豊かな万能調味料に生まれ変わります。お刺身、冷奴、温野菜、あるいは焼き肉のタレの代わりなど、その使い道は無限大です。
春の息吹を感じさせる豊かな香りと、まろやかなコクが合わさったこの特製ソースを常備しておけば、日々の食卓がより一層華やかで楽しいものになること間違いありません。ぜひご家庭の定番レシピに加えてみてください。
