日本の夏の食卓に欠かせない定番料理といえば、ひんやりとして喉ごしの良い冷やしそうめんです。今回は、料理研究家として広く知られる土井善晴さん直伝の「冷やしそうめん」のレシピをご紹介します。
土井善晴さんのレシピは、シンプルでありながら素材の持ち味を最大限に活かす工夫が随所に散りばめられているのが特徴です。
このレシピでは、自家製の風味豊かなそうめんつゆの作り方から、麺の美味しさを引き出す丁寧な茹で方、そして一工夫ある具材の合わせ方まで、家庭でプロの味を再現するための手順が分かりやすく示されています。
手作りのつゆでいただくそうめんは、市販のめんつゆとは一線を画す奥深い味わいがあり、暑い季節の体と心を優しく癒やしてくれます。特別な道具を使わず、身近な材料だけでこれほどまでに上質な一品が仕上がるのは、まさに料理人の知恵の結晶と言えます。
これからの季節に何度も作りたくなる、土井善晴さんの本格的な冷やしそうめんの作り方を詳しく丁寧に解説していきます。
【土井善晴さんのレシピ】冷やしそうめんの作り方
Course: 主食Cuisine: 和食2
servings15
minutes10
minutes435
kcal25
minutes日本の夏の食卓に欠かせない定番料理といえば、ひんやりとして喉ごしの良い冷やしそうめんです。今回は、料理研究家として広く知られる土井善晴さん直伝の「冷やしそうめん」のレシピをご紹介します。
材料
そうめん 4ワ(200g)
ズッキーニ 適量
薄焼き卵 好みで
しいたけのうま煮 好みで
【そうめんつゆ】つくりやすい分量
水 カップ1+1/3
しょうゆ カップ1/3
みりん カップ1/3
削り節 10g
【薬味】
青ねぎ 適量
しょうが 適量
作り方
- 【そうめんつゆ】をつくる。小鍋に材料をすべて入れて中火にかけ、煮立ったらアクを取り、火を止める。固く絞ったぬれ布巾を広げたざるをボウルに重ね、こして布巾を絞る。
- 一回り大きいボウルに氷水を用意し、 1 のボウルを浮かべ、クルクルと回転させて手早く冷ます。
- ポイント
- こぼしたり、水が入ったりしないように注意して。手早く冷ますことで香りがとばず、風味のよいつゆができ上がる。
- 青ねぎは小口切りにし、しょうがはすりおろす。ズッキーニは皮をむき、1cm厚さの輪切りにする。
- 鍋にたっぷりの湯を沸かし、ズッキーニを色よくゆでて水にとり、水けをきる。
- 4 の湯が煮立ったところにそうめんを入れ、サッと混ぜる。再び煮立ったら差し水カップ1/2程度を1〜2回加えて沸騰を抑える。
- 再び煮立ったらそうめんをざるに上げ、たっぷりの流水で冷ます。冷めたら流水でしっかりもみ洗いしてぬめりを取る。
- ポイント
- キュッキュッと音がするくらい(実際にはしない)もんで、しっかり洗う。表面のぬめりを取り、のどごしをよくする。
- 器に氷水とともに盛り、ズッキーニを浮かべる。そうめんつゆと薬味、薄焼き卵、しいたけのうま煮を添える。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (冷やしそうめん)
冷やしそうめんを美味しく作る3つの極意
自家製つゆを手早く冷まして香りを保つ
自家製のそうめんつゆを作る際、小鍋でひと煮立ちさせてアクを取り、布巾でこした後に「手早く冷ます」ことが極めて重要です。一回り大きなボウルに氷水を用意し、つゆの入ったボウルを浮かべてクルクルと回転させることで、急速に温度を下げることができます。
この段階で時間をかけてしまうと、せっかくの削り節の豊かな香りが空気中に逃げてしまい、風味が損なわれてしまいます。水を中に入れないように注意しながらスピーディーに冷却を行うことで、だしの香りをしっかりと閉じ込め、口に含んだ瞬間に豊かな風味が広がる極上のそうめんつゆに仕上がります。
ズッキーニを色よく茹でてアクセントに
このレシピの非常にユニークなポイントは、薬味や定番の具材に加えて、ズッキーニを合わせる点にあります。皮をむいて1cm厚さの輪切りにしたズッキーニを、たっぷりの沸騰した湯で色よく茹で上げ、すぐに水にとって水けをきります。
これにより、ズッキーニ特有のみずみずしさと程よい食感が保たれ、見た目にも鮮やかな緑色が映える仕上がりになります。茹でたズッキーニを器の氷水にそうめんと一緒に浮かべることで、涼やかな演出とともに、そうめんの喉ごしに対して心地よいアクセントを加えることができます。
流水でのもみ洗いで極上の喉ごしを生む
そうめんを美味しく仕上げるための最大の鍵は、茹で上げた後の冷やし方ともみ洗いにあります。たっぷりの湯で茹で、差し水をして沸騰を抑えながら茹で上げたそうめんをざるに上げたら、まずはたっぷりの流水で一気に冷まします。
麺がしっかりと冷えたら、流水の下でキュッキュッと音がするくらい(実際には音はしませんが、そのくらいのイメージで)しっかりと手でもみ洗いをします。この工程によって、麺の表面に残っている余分なぬめりが完全に除去され、そうめん本来の引き締まったコシとのどごしの良さが生まれます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
ひんやりとした冷やしそうめんと自家製つゆの奥深い味わいには、すっきりとした辛口の白ワインや軽快なロゼワインが非常によく合います。例えば、日本の甲州ブドウを使用した「コウシュウ」の白ワインは、繊細なだしの風味や生姜の薬味と絶妙に調和します。
また、フランスのプロヴァンス地方で作られる「プロヴァンスロゼ」のような、爽やかな酸味とほのかな果実味を持つロゼワインも、冷やしたズッキーニや薄焼き卵といった具材の味わいを引き立ててくれます。
さらに、キリッと冷やしたスパークリングワインである「カヴァ」なども、そうめんの喉ごしとともに清涼感を倍増させてくれるため、夏の食卓のペアリングとして非常におすすめです。和の風情を感じさせつつも洗練された食事の時間を演出することができます。
保存テクニックと温め直し方
手作りのそうめんつゆは、完全に冷ました後に清潔な密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。保存料を使用していないため、2〜3日以内を目安に使い切るのが一般的です。茹で上げたそうめんに関しては、時間が経つと水分を吸って伸びてしまい、独特のコシや喉ごしが失われてしまうため、保存には向いていません。
茹でた後は時間を置かずに、氷水とともに盛り付けて新鮮なうちにすべて召し上がることを強くおすすめします。どうしても残った場合は水気をよく切って冷蔵しますができるだけ早く消費してください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、土井善晴さん直伝の「冷やしそうめん」の具体的な作り方と美味しさを引き出すための重要なポイントをご紹介しました。丁寧にアクを取り、氷水で手早く冷まして風味を閉じ込めた自家製のそうめんつゆは、シンプルながらも非常に深い味わいを持っています。
また、茹で上がったそうめんを流水でしっかりと揉み洗いしてぬめりを取ることで、極上の喉ごしと歯ごたえが生まれます。さらに、彩りと食感のアクセントとして添えられる茹でたズッキーニや、好みの薄焼き卵、しいたけのうま煮といった具材が、いつものそうめんを格段に贅沢な一皿へと格上げしてくれます。
この夏はぜひ、土井善晴さんの丁寧なレシピに倣って、心まで満たされる本格的な冷やしそうめんをご家庭で楽しんでみてはいかがでしょうか。
