冷蔵庫の野菜室を覗くと、使いかけのたまねぎやセロリ、にんじんが少しずつ残っていることはありませんか。今回は、そんな中途半端に余ってしまった野菜たちを主役に大抜擢し、驚くほど美味しい一皿に変身させる、平野レミさんのレシピ「華麗(カレー)なのこり野菜」の作り方をご紹介します。
このレシピの素晴らしいところは、じゃがいもとトマトさえあれば、あとはどんな野菜を組み合わせても、合計550~560gの目安さえ守れば美味しく仕上がるという自由度の高さにあります。
野菜をじっくりと炒めてから煮込み、フードプロセッサーで滑らかなペースト状のルーにすることで、野菜本来の自然な甘みと深い旨味が凝縮された、まるでレストランのような本格的な味わいのベースができあがります。
さらに、市販の固形カレールーは一切使わず、カレー粉とウスターソース、しょうゆなどの身近な調味料だけで味を調えるため、スパイスの爽やかな香りが際立つ軽やかな仕上がりになります。牛肉の旨味も加わり、パセリやピクルスを添えれば見た目も鮮やか。
食品ロスを減らしながら、家族みんなが喜ぶ絶品カレーを作ることができる、平野レミさんならではのアイデアが詰まった素晴らしいレシピです。ぜひ本記事の手順を参考に、ご自宅で作ってみてください。
【平野レミさんのレシピ】華麗(カレー)なのこり野菜の作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食4
servings15
minutes25
minutes500
kcal40
minutes冷蔵庫の野菜室を覗くと、使いかけのたまねぎやセロリ、にんじんが少しずつ残っていることはありませんか。今回は、そんな中途半端に余ってしまった野菜たちを主役に大抜擢し、驚くほど美味しい一皿に変身させる、平野レミさんのレシピ「華麗(カレー)なのこり野菜」の作り方をご紹介します。
材料
牛薄切り肉 200g
にんにく 1かけ
カレー粉 小さじ4(全体備考参照。)
ご飯(温かいもの) 適量
パセリ(みじん切り) 適宜
好みのピクルス 適宜
オリーブ油
【のこり野菜】じゃがいも、トマト以外は、どんな野菜でもよい。合計で550~560gが目安。
たまねぎ 1/2コ(100g)
セロリ 1本(100g)
にんじん 1/2本(90g)
じゃがいも 1コ(130g)
トマト 1コ(140g)
【A】
ローリエ 1枚
水 カップ1+1/2
【B】
水 カップ1
ウスターソース 小さじ1~1強
塩 小さじ1
しょうゆ 小さじ1
作り方
- 牛肉は一口大に切る。にんにくはたたいてつぶし、皮を除く。
- たまねぎは横に薄切り、セロリは葉も一緒にザク切りにする。にんじん、じゃがいもはよく洗い、じゃがいもの芽はくりぬき、それぞれ皮ごと半月形の薄切りにする。トマトはヘタを除き、8等分のくし形に切る。
- 表面加工のしてある鍋かフライパンにオリーブ油大さじ2と 1 のにんにくを中火で熱し、香りが出たら 2 の野菜を加えて5分間ほど炒める。くったりとしたら【A】を加え、ふたをして5分間、ふたを取って強火で5分間、時々混ぜながら煮る。
- 十分に柔らかくなったら、粗熱を取り、ローリエを除いてフードプロセッサーにかける。
- あいた鍋にオリーブ油少々を足して再び中火で熱し、 1 の牛肉を炒める。色が変わったらカレー粉を加え、よく炒めて粉くささを取る。
- ポイント
- 鍋についた野菜のうまみを、肉でこそげながら炒めます。
- 5 に 4 を戻して【B】を加え、全体がなじむまで5分間ほど煮る。器に盛ったご飯にかけ、好みでパセリを散らしてピクルスを添える。
メモ
- 平野レミさんのレシピ (華麗(カレー)なのこり野菜)
華麗(カレー)なのこり野菜を美味しく作る3つの極意
野菜のうまみを最大限に引き出す炒めと煮込みの工程
このレシピのポイントは、野菜をオリーブ油とにんにくでじっくりと炒め、その後に水分を加えて煮込む工程にあります。最初に5分間炒めることで野菜の甘みと香りを引き出し、次にふたをして5分間、さらにふたを取って強火で5分間煮ることで、野菜の形が崩れるほどくったりと柔らかくなります。
この丁寧な加熱が、後でフードプロセッサーにかけた際の滑らかなペースト状のルーのベースとなり、深いコクを生み出します。じゃがいもやにんじんを皮ごと使うのも風味を逃さないコツです。
カレー粉をしっかり炒めて粉っぽさを飛ばす
牛肉を炒めた後にカレー粉を加える際、ただ混ぜるだけでなく、しっかりと炒め合わせることが重要です。カレー粉は加熱することでスパイスの香りが立ち、特有の粉っぽさやえぐみが取れて、まろやかで奥深い風味へと変化します。
牛肉の色が変わったタイミングで小さじ4のカレー粉を加え、肉の脂と絡めながら香りが立つまで炒めることで、市販のルーを使わずとも本格的なスパイスの風味が口いっぱいに広がる絶品の仕上がりになります。
鍋底のうまみを牛肉でこそげ取るテクニック
野菜を煮込んでフードプロセッサーに移した後、洗わずに同じ鍋を使って牛肉を炒めるのがこのレシピの最大の秘訣です。鍋の底や側面にこびりついた野菜の成分は、実はうまみの塊です。
オリーブ油を少し足して牛肉を炒める際、このこびりついたうまみを肉でこそげ落とすようにしながら炒めることで、野菜の甘みと肉の旨味が一体化します。洗い物を減らすだけでなく、食材の持ち味を余すところなく一皿に凝縮させるための無駄のない素晴らしいテクニックです。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
平野レミさんの「華麗(カレー)なのこり野菜」には、スパイシーな風味と野菜の深い甘みが凝縮されているため、合わせる飲み物や副菜にも少しこだわるとより一層食卓が豊かになります。
ワインを合わせるなら、スパイスの香りに寄り添うようなフルーティーで軽やかな赤ワイン、例えばピノ・ノワールやガメイなどがぴったりです。また、野菜の甘みとカレーの風味をすっきりとリセットしてくれる、キリッと冷えた辛口の白ワイン(ソーヴィニヨン・ブランなど)も素晴らしいマリアージュを生み出します。
料理のトッピングに好みのピクルスとパセリが推奨されていますが、これに加えて、シャキシャキとした食感のフレッシュなグリーンサラダや、さっぱりとしたヨーグルトベースのライタなどを副菜として添えると、濃厚なカレールーとのコントラストが生まれ、最後まで飽きずに美味しく楽しむことができます。
保存テクニックと温め直し方
余ったカレーは、粗熱をしっかりと取った後、清潔な保存容器に移して冷蔵庫で保存してください。翌日になると野菜の甘みとスパイスがさらに馴染み、作り立てとはまた違ったまろやかで深い味わいを楽しむことができます。冷蔵保存の場合は、2〜3日を目安に食べ切るようにしてください。
もし多めに作って長期保存したい場合は、ご飯にかけずルーのみを冷凍用保存袋や密閉容器に入れ、空気を抜いて冷凍庫へ入れてください。冷凍すれば約1ヶ月ほど保存可能です。解凍する際は、電子レンジで半解凍してから小鍋に移し、弱火でかき混ぜながら温め直すと風味が損なわれません。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、平野レミさんのオリジナルレシピ「華麗(カレー)なのこり野菜」の作り方を詳しくご紹介しました。
冷蔵庫に少しずつ残ってしまった半端な野菜たちを、フードプロセッサーでなめらかなペースト状にすることで、野菜の旨味と栄養が丸ごと溶け込んだ絶品の無水風カレーに生まれ変わらせる素晴らしいアイデアレシピです。
じゃがいもやにんじんを皮ごと使うことで風味と栄養を逃さず、鍋底に残ったうまみを牛肉でこそげ取りながら炒めるというテクニックは、美味しさを追求するだけでなく無駄を省く合理的な手法と言えます。市販の固形ルーを使わず、カレー粉とシンプルな調味料だけで味が決まるのも嬉しいポイントです。
お好みの野菜でアレンジしつつ、ぜひご自宅で平野レミさん直伝の味わいを堪能してみてください。
