土井善晴さんのレシピ「桜ご飯」をご紹介します。このレシピは、たいの旨味を余すことなくお米に染み込ませた格別な鯛ご飯に、美しいピンク色の桜そぼろをたっぷりとあしらった、華やかで贅沢な一品です。お祝いの席や春の食卓にはもちろん、特別な日の主食としても大変喜ばれる仕上がりになります。
土井善晴さん直伝のこの作り方では、たいの身だけでなく、中骨、皮、血合いまでを巧みに使い切ることで、奥深いコクと上品な風味を引き出しています。彩り豊かなえんどう豆や菜の花、花びらしょうがなどを添えることで、見た目にも美しく、まるでお店でいただくかのような本格的な和食がお家で再現できます。
調理の手順を一つずつ丁寧に行うことで、どなたでも失敗なく絶品の桜ご飯を炊き上げることができます。日本の伝統的な味わいを感じられる、土井善晴さんの素晴らしいレシピをぜひご家庭でお楽しみください。
【土井善晴さんのレシピ】桜ご飯の作り方
Course: 主食Cuisine: 和食4
servings1
hour1
hour544
kcal120
minutes土井善晴さんのレシピ「桜ご飯」をご紹介します。このレシピは、たいの旨味を余すことなくお米に染み込ませた格別な鯛ご飯に、美しいピンク色の桜そぼろをたっぷりとあしらった、華やかで贅沢な一品です。お祝いの席や春の食卓にはもちろん、特別な日の主食としても大変喜ばれる仕上がりになります。
材料
えんどう豆の青煮 適量(全体備考参照。)
花びらしょうが 適量(全体備考参照。)
木の芽 適量
菜の花の一夜漬け 適量(全体備考参照。)
べったら漬け(市販品) 適量
【桜そぼろ】約300g。
たい(三枚におろしたもの) 300g(全体備考参照。)
【A】
砂糖 大さじ3
みりん 大さじ2
塩 小さじ1
食紅(水で溶いたもの) 少々
【鯛ご飯】
米 600ml(カップ3)
たいの中骨 1匹分(約160g)
昆布(10cm四方) 1枚
【B】
うす口しょうゆ 大さじ1+1/2
塩 小さじ1
作り方
- 米は洗ってざるに上げ、40分間ほどおいて洗い米にする。
- 【鯛ご飯】用のたいの中骨を適当な大きさに切り分けて鍋に入れ、昆布、水カップ5を加えて中火にかける。煮立ったらアクを取り、【桜そぼろ】用のたいを入れて弱火で煮立てないように10分間ゆでる。
- ポイント
- ここでは中骨と身を一緒にゆでているが、別々にゆでてもよい。
- 2 のたいは水にとって冷ます。中骨は取り出し、ゆで汁はこして粗熱を取る。
- 3 のたいはざるに上げて水けをきり、皮、血合いを取り除き、手で身をほぐしながら、残った小骨なども取り除く。 3 の中骨に残っている身をほぐし取る。
- ポイント
- 皮はテーブルナイフや包丁を使ってはがすように取り、身は色よく仕上げるために血合いを取り除く。この皮(食べやすく切る)と血合いは、【鯛ご飯】に加える。
- 鍋にたいを入れ、菜箸4~5本を持ってほぐしながらいりつける。ある程度細かくなったところで【A】を加えて味を調え、食紅を加えて色づけして、さらに細かくさばきながらいりつける。水分がとんでパラパラになったら火から下ろし、バットに広げて粗熱を取る。【桜そぼろ】の完成。
- ポイント
- 食紅はごく少量を水で溶き、色を見ながら少量ずつ加える(少しうすめに調整する)。
- 【鯛ご飯】を炊く。 1 の洗い米と同量の 3 のゆで汁に【B】を加え味を調える。炊飯器の内釜に洗い米を入れ、ゆで汁を加え、 4 で取り除いた皮と血合いを加えて軽く混ぜ、普通に炊き上げる。
- 【鯛ご飯】が炊けたら器に盛って【桜そぼろ】をたっぷりかけ、えんどう豆の青煮、花びらしょうが、木の芽をあしらう。食べやすく切った菜の花の一夜漬けとべったら漬けを盛り合わせて添える。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (桜ご飯)
桜ご飯を美味しく作る3つの極意
中骨と身を一緒にゆでて濃厚な出汁を取る
このレシピのポイントは、鯛ご飯に使うゆで汁を、たいの中骨と桜そぼろ用の身を一緒にゆでることで、非常に濃厚で旨味の詰まった極上の出汁に仕上げることです。水5カップに昆布と中骨を加え、煮立ったらアクを丁寧に取った後、そぼろ用のたいを入れて弱火で煮立てないように10分間じっくりとゆで上げます。
煮立ててしまうとスープが濁り、雑味が出てしまう原因になりますので、静かに火を通すことが重要です。こうして取れたゆで汁には、たいの骨から出る濃厚なコクと、身から出る上品な甘みが溶け込んでおり、これをお米に吸わせることで、噛むほどに旨味が広がる絶品の鯛ご飯の土台ができあがります。
皮と血合いを無駄なく鯛ご飯に加えて炊き上げる
このレシピのポイントは、ゆでたたいの身をほぐす際に取り除いた皮と血合いを、捨てずに鯛ご飯と一緒に炊き上げることです。一般的な調理では取り除かれてしまいがちな部位ですが、これらには魚の強い旨味やコクが凝縮されています。
皮は包丁などで丁寧にはがし、血合いとともに食べやすい大きさに切って、味を調えたゆで汁と洗い米を合わせた炊飯器の内釜に加え、軽く混ぜてから普通に炊飯します。
これにより、炊き上がりのご飯に奥深い味わいと独特の豊かな風味が加わり、ただの出汁炊きご飯とは一線を画す、奥深いコクのある鯛ご飯に仕上げることができます。
桜そぼろは水分を完全に飛ばしてパラパラにする
このレシピのポイントは、ほぐしたたいの身を鍋に入れ、菜箸4〜5本を使って細かくさばきながら、水分が完全に飛んでパラパラになるまで丁寧にいりつけることです。
ある程度細かくなった段階で砂糖、みりん、塩の調味料を加えて味を調え、水で溶いた食紅を色を見ながら少しずつ加えて、うすめの綺麗なピンク色に調整します。
ここで水分が残っていると、そぼろがダマになってしまったり、ご飯にかけたときにベタついてしまったりするため、弱めの火加減でじっくりと水分を飛ばし、一粒一粒が独立してパラパラになるまでいり続けることが、口当たりの良い美しい桜そぼろに仕上げるための秘訣です。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
この華やかで上品な和食には、日本のすっきりとした味わいの辛口の白ワインが非常によく合います。たとえば、山梨県などで造られる甲州ワインは、繊細なたいの旨味や塩味を引き立て、桜そぼろの優しい甘みとも絶妙に調和します。
また、フランスのシャブリや、イタリアのソアヴェといった、ミネラル感が豊富で爽やかな酸味を持つ白ワインとも素晴らしい相性を示します。
たいのご飯から広がる出汁のコクと、付け合わせの菜の花の一夜漬けのほのかな苦味やべったら漬けの甘酸っぱさが、白ワインのフルーティーな香りと重なり合い、お互いの美味しさをより一層深めてくれます。
お祝いの席などでは、日本のロゼスパークリングワインを合わせると、桜ご飯の美しいピンク色と泡の華やかさが連動し、食卓がさらに盛り上がります。
保存テクニックと温め直し方
完成した鯛ご飯と桜そぼろは、それぞれ別々に保存することをおすすめします。鯛ご飯は温かいうちに1食分ずつ小分けにし、ラップで空気が入らないようにぴったりと包んでから、粗熱を取って冷凍庫で保存します。
食べる直前に電子レンジで加熱すれば、炊き立てのようなふっくらとした食感と豊かな出汁の香りがよみがえります。一方、しっかりと水分を飛ばして仕上げた桜そぼろは、完全に冷ましてから清潔な密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。
水分がしっかり飛んでいるため冷蔵で2〜3日ほど日持ちしますが、風味を損なわないよう早めに召し上がるのがベストです。お弁当に使う際にも、別々に持参して食べる直前に合わせると美味しくいただけます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
土井善晴さんの「桜ご飯」のレシピについてまとめます。この料理は、たいの中骨から丁寧に取った出汁と、旨味が詰まった皮や血合いを一緒に炊き込んだ風味豊かな鯛ご飯に、ピンク色に染め上げた美しい桜そぼろを贅沢に盛り付けた、お祝いや春の季節に最適な一品です。
えんどう豆の青煮、花びらしょうが、木の芽といった彩り豊かなあしらいに加え、菜の花の一夜漬けやべったら漬けを添えることで、一皿で多様な食感と味わいを楽しむことができます。
調理の工程において、火加減を意識して出汁を濁らせずに取ることや、そぼろの水分をしっかりと飛ばすことなど、基本の和食の技術が詰まっています。この丁寧なプロセスを経ることで、家庭でもまるでお店のような洗練された本格的な和食を完成させることができます。ぜひ大切な日に作ってみてください。
