今回は、日本を代表する料理研究家である土井善晴さんのレシピをご紹介します。紹介するのは、食卓をパッと明るく彩る「いわしのカレー天ぷら」です。青魚特有の風味が苦手な方でも美味しく食べられるように、カレー粉の香りを効かせたスパイシーな衣が特徴的な一品となっています。
土井善晴さんのレシピでは、衣の作り方や揚げ油の温度調整など、家庭で美味しい天ぷらを作るための実践的なポイントが随所に散りばめられています。たとえば、衣を作る際には卵と水を合わせてから小麦粉を加えることで、水分量を均一に保つ工夫がされています。
また、衣を混ぜすぎないことで重くならないようにしつつ、おかずとして満足感のある「どろりとした厚めの衣」に仕上げるのがポイントです。少なめの油でもカラッと揚がる温度管理のコツも解説されているため、揚げ物に苦手意識がある方にもぜひ挑戦していただきたいレシピです。
千切りキャベツを添え、ウスターソースをかけて食べるという、親しみやすい家庭の味を存分にお楽しみください。
【土井善晴さんのレシピ】いわしのカレー天ぷらの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings10
minutes15
minutes668
kcal25
minutes今回は、日本を代表する料理研究家である土井善晴さんのレシピをご紹介します。紹介するのは、食卓をパッと明るく彩る「いわしのカレー天ぷら」です。青魚特有の風味が苦手な方でも美味しく食べられるように、カレー粉の香りを効かせたスパイシーな衣が特徴的な一品となっています。
材料
いわし(1匹約100g/開いたもの) 4匹
キャベツ(せん切り) 適量
レモン(くし形に切る) 適量
ウスターソース 適量
揚げ油 適量
小麦粉 適量
【衣】
卵水 カップ1/2(卵1コと冷水を合わせて。)
小麦粉(ふるう) 50g
カレー粉 大さじ1
作り方
- 【衣】をつくる。ボウルに卵水を入れて溶き混ぜ、小麦粉、カレー粉をふわりと混ぜてから加え、泡立て器でさっくりと混ぜる。
- ポイント
- 卵に水を加えて水分にします。材料に冷水とありますが、この季節なら水道水で結構です。【衣】は混ぜすぎるとグルテンが強く働いて、重い【衣】になります。粉と卵水の割合の違いで、どろりとした【衣】にも、さらりとした【衣】にもなりますが、おかずのいわしであれば、どろりとした厚めの【衣】にします。
- フライパン(直径26cm)に揚げ油を1cm深さまで入れ、菜箸を入れて箸先から小さな泡が出るくらいに温める。
- ポイント
- 揚げ物は油の温度が大切といわれますが、少なめの油で揚げる家庭の天ぷらは、ある程度温度が上がったところに具材を入れて、火を強めたり、弱めたりして、温度を調整します。
- いわしは表面の水分を紙タオルで押さえてから小麦粉適量をまぶし、余分な粉ははたき落とす。
- いわしの尾の付け根を持って、 1 の【衣】をたっぷりとつける。そのまま 2 の油に入れる。
- いわしを入れたら火を強めにして油の温度を上げる。温度が上がって油がはねそうになったら火を弱め、返しながら、菜箸で触れる感覚がカラリとなって、こんがりと色づくまで揚げる。
- ポイント
- しっかりと揚げることで、余分な脂が落ちて、すっきりと食べやすくなります。
- 器に 5 とキャベツ、レモンを盛り、ウスターソースを添える。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (いわしのカレー天ぷら)
いわしのカレー天ぷらを美味しく作る3つの極意
衣は混ぜすぎず厚めに仕上げる
このレシピの最初のポイントは、天ぷらの衣の作り方にあります。ボウルに卵と冷水(または水道水)を合わせて卵水を作り、そこに小麦粉とカレー粉を加えます。このとき、泡立て器を使ってさっくりと混ぜ合わせることが非常に重要です。
小麦粉を混ぜすぎるとグルテンが強く働き、衣が粘り気を持って重く硬い仕上がりになってしまいます。粉っぽさが少し残る程度にふわりと混ぜることで、サクサクとした食感を生み出すことができます。さらに、粉と卵水の割合を調整して「どろりとした厚めの衣」に仕上げるのが、おかずとしてのボリューム感を出す秘訣です。
厚めの衣がいわしの旨みをしっかりと閉じ込め、カレーの風味を口いっぱいに広げてくれます。
油の温度は火加減でこまめに調整
家庭で少なめの油を使って揚げ物をする際の重要なポイントとして、油の温度管理が挙げられます。フライパンに1cm深さほどの油を入れ、菜箸の先から小さな泡が出る程度の温度になったら、衣をたっぷりとつけたいわしを入れます。いわしを油に入れた直後は油の温度が下がるため、すぐに火を強めて温度を回復させます。
その後、油の温度が上がりすぎて油がはねそうになったら、すかさず火を弱めます。このように、具材を入れた後の温度変化に合わせて火を強めたり弱めたりすることで、常に最適な揚げ温度をキープすることができるのです。焦げ付かないように注意しながら、いわしを裏返し、均一に熱を通していくのが美味しく揚げるコツです。
こんがり色づくまでしっかりと揚げる
揚げ終わりの見極めも、いわしのカレー天ぷらを美味しく仕上げるための極意です。菜箸でいわしに触れたときに、衣がカラリと硬くなっている感覚があり、全体がこんがりと美味しそうなきつね色に色づくまで、時間をかけてしっかりと揚げます。
青魚であるいわしは、脂が乗っていて美味しい反面、特有の臭みや脂っぽさを感じることがあります。しかし、油の中でしっかりと火を通すことで、いわしの持つ余分な脂が適度に落ち、すっきりと食べやすい味わいに変化します。
また、衣のカレー粉が香ばしく熱されることでスパイスの香りが引き立ち、サクッとした歯触りとともに最高の風味を楽しむことができます。しっかりと揚げることを意識してみてください。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
カレー風味を効かせた土井善晴さんの「いわしのカレー天ぷら」には、爽やかな酸味と果実味を持つワインのペアリングをおすすめします。特によく合うのが、キリッとした酸味が特徴の白ワインです。
例えば、ニュージーランド産のソーヴィニヨン・ブランは、柑橘系やハーブの青々しい香りがカレー粉のスパイシーさと絶妙にマッチし、いわしの旨みを引き立ててくれます。また、スペインのスパークリングワインであるカヴァも素晴らしい選択肢です。
カヴァのきめ細かい泡が、天ぷらの油分やウスターソースのコクを口の中でさっぱりと洗い流し、次の一口をより美味しく感じさせてくれます。さらに、少し変化球を楽しむなら、辛口のロゼワインもおすすめです。
プロヴァンス地方のロゼワインは、軽やかな果実味がありながらもスッキリとした飲み口で、青魚特有の風味を優しく包み込んでくれます。レモンをキュッと絞った揚げたての天ぷらと一緒にお楽しみください。
保存テクニックと温め直し方
いわしのカレー天ぷらが余ってしまった場合の保存方法について解説します。揚げ物は空気に触れると酸化が進み、風味が落ちてしまうため、粗熱が取れたらなるべく早く保存することが大切です。
完全に冷めたことを確認してから、1つずつラップでぴったりと包み、密閉できる保存容器やジッパー付きの保存袋に入れて冷蔵庫で保存してください。冷蔵保存の場合は、翌日中には食べ切ることをおすすめします。
温め直す際は、電子レンジで軽く加熱して中まで温めた後、オーブントースターや魚焼きグリルで表面をサクッと焼き直すと、揚げたてに近い食感が復活します。焦げやすいので、アルミホイルを軽くかぶせて加熱時間を調整すると失敗が少なく美味しく仕上がります。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、土井善晴さんによる「いわしのカレー天ぷら」のレシピを詳しくご紹介しました。いわしを開いてスパイシーなカレー粉入りの衣をまとわせ、少なめの油でカラッと揚げるこの料理は、ご飯のおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりな一品です。
レシピの大きな魅力は、家庭で揚げ物をする際の「衣の作り方」や「油の温度調整」といった基本かつ重要なテクニックが詰まっている点にあります。
卵水をあらかじめ作っておくこと、グルテンを出さないようにさっくり混ぜて厚めの衣にすること、そして具材を入れた後に火加減をこまめに調整して温度を保つことなど、どれも今日から実践できる有益なポイントばかりです。
さらに、じっくりと揚げることでいわしの余分な脂を落とし、スッキリとした味わいに仕上げる工夫も素晴らしいですね。たっぷりの千切りキャベツを添え、レモンを絞ってウスターソースをかけていただく、どこか懐かしくて温かみのある家庭料理の味わいを、ぜひご自宅の食卓で再現してみてください。
