今回は、日本を代表する料理研究家である土井善晴さんのお雑煮レシピをご紹介します。お正月という特別な日にふさわしい、関西風の白みそ仕立てのお雑煮です。丸餅を使い、大根やにんじん、里芋といった根菜類を丁寧に丸く下ごしらえすることで、角のない円満な一年を願う意味が込められています。
土井善晴さんのレシピの素晴らしいところは、一つ一つの工程に丁寧な気配りがある点です。根菜類をあらかじめ水や米のとぎ汁でじっくりと下ゆでしておくことで、本番の調理の際に雑味がなく、上品な味わいに仕上がります。
また、極上の昆布だしをベースに白みそを溶き入れることで、鶏肉の旨みと相まって、奥深くホッとする甘みが口いっぱいに広がります。作り方の手順に忠実に従うことで、どなたでも本格的で美しいお雑煮をご家庭で再現することができます。
家族が集まる新年の食卓に、ぜひこの土井善晴さん直伝の本格白みそ雑煮を作ってみてはいかがでしょうか。心温まる、記憶に残る最高のお正月料理となるはずです。
【土井善晴さんのレシピ】お雑煮の作り方
Course: 汁物Cuisine: 和食2
servings1
hour30
minutes330
kcal90
minutes今回は、日本を代表する料理研究家である土井善晴さんのお雑煮レシピをご紹介します。お正月という特別な日にふさわしい、関西風の白みそ仕立てのお雑煮です。丸餅を使い、大根やにんじん、里芋といった根菜類を丁寧に丸く下ごしらえすることで、角のない円満な一年を願う意味が込められています。
材料
丸餅 2コ
大根 約3cm
にんじん 約4cm(あれば金時にんじん。)
里芋 2コ
米のとぎ汁 適量
鶏もも肉 60g
みつば 4~6本
昆布(10cm四方) 1枚
白みそ 90g
作り方
- 大根、にんじんはそれぞれきれいな丸になるように皮をむき、大根は6~7mm厚さに切る。にんじんは1cm厚さに切る(日の出にんじん)。大根は梅花形にむいてもよい。里芋は小ぶりなものを選び、面取りしながらきれいにむく。
- 大根、にんじんは鍋に入れてかぶるくらいの水を加え、中火にかけて柔らかくなるまで20分間ほどゆでる。水にとり、水に浸したまま、冷蔵庫におく。里芋は別の鍋に入れてかぶるくらいの米のとぎ汁を加え、中火で柔らかくなるまで20分間ほどゆで、水にとって洗い、水けをきって冷蔵庫におく。
- 昆布を水カップ4に1時間以上浸し、昆布は取り出しておく。
- 鶏肉は1人分3切れほどになるように切り、みつばは丸く結ぶ。
- 3 の昆布だしカップ2を鍋に入れ、餅を加えて中火にかける。少しおいてから、にんじん、大根、里芋、鶏肉を入れ、餅が煮えて、材料に火が通れば、白みそ90gを溶き入れる。
- ポイント
- 野菜はすぐには熱くならない。きちんと芯まで熱くなるように、ゆっくりと時間をかけて温める。昆布だしの残り半量は、冷蔵庫で保存し、翌日のお雑煮などに使える。
- 椀(わん)に、にんじん、大根を敷き、餅をのせ、鶏肉を入れて、里芋、にんじん、大根を飾り、汁でサッと温めたみつばを添える。 5 の汁をはってすすめる。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (お雑煮)
お雑煮を美味しく作る3つの極意
根菜類の下ゆでと保存方法
このレシピの最大のポイントは、大根、にんじん、里芋といった根菜類をあらかじめ別々に下ゆでしておくことです。大根とにんじんは水から20分ほど、里芋は特有のぬめりやえぐみを取るために米のとぎ汁を使って20分ほど中火で柔らかくなるまで煮ます。
下ゆで後は水に取って洗い、水に浸した状態や水けをきって冷蔵庫で休ませることで、野菜本来の自然な甘みを引き出し、汁を濁らせることなく美しい仕上がりになります。このひと手間がお雑煮全体の品格を大きく押し上げます。
上質な昆布だしの抽出
白みそ仕立てのお雑煮のおいしさの土台となるのが、上質な昆布だしです。昆布(10cm四方)を水4カップに対して1時間以上じっくりと浸しておくことで、加熱する前に昆布の旨み成分をしっかりと引き出すことができます。
手順通りに抽出した昆布だしを使うことで、白みその甘みと鶏肉の動物性の旨みが見事に調和し、奥深いコクが生まれます。残った半量の昆布だしは冷蔵庫で保存し、翌日のお雑煮や別のお料理に活用できるのも嬉しい工夫です。
具材を芯までゆっくり温める
仕上げの工程で非常に重要となるのが、具材への火入れの温度と時間です。下ゆでした野菜はすぐには熱くならないため、昆布だしに餅を加えた後、少し時間をおいてから野菜や鶏肉を投入し、ゆっくりと時間をかけて芯まで温めることが指定されています。
強火で一気に沸き立たせると白みその風味が飛んでしまったり、汁が煮詰まったりしてしまいます。中火で穏やかに熱を伝え、材料にしっかり火が通ったタイミングで白みそ(90g)を溶き入れることで、極上の味わいが完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
土井善晴さんの白みそ仕立てのお雑煮には、まろやかで優しい味わいに寄り添うような飲み物を合わせるのがおすすめです。お正月というハレの日の食卓であれば、日本酒が定番ですが、特に米のふくよかな甘みと旨みが感じられる「純米吟醸酒」や、少しとろみのある「にごり酒」が白みそのコクと見事に調和します。
ワインを合わせる場合は、果実味が豊かで酸味が穏やかなフランス・アルザス地方の「ピノ・グリ」や、ほのかな甘みを持つドイツの「やや甘口のリースリング」といった白ワインが、根菜の甘みや白みその風味を引き立ててくれます。
ノンアルコールであれば、上質な「玉露」や「かぶせ茶」を少しぬるめのお湯で淹れ、旨みを引き出したお茶がよく合います。温かいお雑煮の余韻を消すことなく、お口の中をさっぱりとリセットしてくれるので、最後まで飽きることなく美味しく召し上がっていただけます。
保存テクニックと温め直し方
お雑煮は基本的に出来立てをいただくのが最も美味しく、特に餅は時間が経つと固くなったり、汁に溶け出してしまったりするため、食べる直前に仕上げるのが鉄則です。ただし、このレシピのように下準備として根菜類をゆでておく工程は事前に行うことができます。
ゆでた大根とにんじんは水に浸した状態で、里芋は水けをきって密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存しておけば、翌日スムーズに調理を開始できます。また、抽出した昆布だしの残り半量も冷蔵庫で数日保存可能です。白みそを溶き入れた後の汁が余った場合は、冷蔵庫で保存し翌日中には温め直して食べ切るようにしてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、料理研究家の土井善晴さんによる、お正月にぴったりの本格的な「お雑煮」のレシピをご紹介しました。関西地方で親しまれている白みそ仕立ての汁に、丸餅、美しく面取りされた大根、にんじん、里芋、そして鶏肉とみつばを添えた、見目麗しい一品です。
材料一つ一つの下ごしらえに丁寧に時間をかけることで、素材の持つ本来の美味しさが引き出され、極上の昆布だしと白みそが織りなす奥深い味わいを楽しむことができます。
野菜を水や米のとぎ汁でゆでておく工程や、昆布を1時間以上水に浸す工程など、基本に忠実な手順を守ることで、誰でも失敗なく料亭のような味を再現できます。ご家族の健康と一年の円満を願いながら、ぜひこの素晴らしい土井善晴さんのレシピをご家庭のキッチンでお試しください。
心と体が芯から温まる、至福のお正月をお迎えいただけるはずです。
