今回は、テレビや雑誌などでもおなじみの料理研究家、土井善晴さんのレシピ「アスパラ牛鍋」をご紹介します。
春から初夏にかけて旬を迎える青々としたグリーンアスパラガスをはじめ、ふき、たけのこ、せり、そして香りのよい木の芽といった季節の野菜や山菜をたっぷりと使い、牛肉の旨味とともに味わう、季節感あふれる贅沢な一品です。甘辛い特製の「割り下」は、みりん、砂糖、しょうゆに削り節の出汁を効かせた本格派。
手作りならではの豊かな風味が、具材一つ一つにしっかりと染み込みます。小さな土鍋に野菜と油揚げを敷き詰め、その上を覆うように牛肉を広げてサッと煮ることで、お肉が硬くなりすぎず、下にある野菜にもお肉の脂と旨味がじんわりと移って絶妙な美味しさに仕上がります。
旬の恵みと豊かな香りを存分に感じられる、土井善晴さん直伝の素晴らしいレシピです。特別な日の食卓や、季節の移ろいを楽しみたい日の夕食にぴったりです。ぜひご家庭で、プロの味をそのまま再現してみてください。熱々を溶き卵にくぐらせていただけば、ご飯も進むこと間違いなしです。
【土井善晴さんのレシピ】アスパラ牛鍋の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings20
minutes15
minutes446
kcal35
minutes今回は、テレビや雑誌などでもおなじみの料理研究家、土井善晴さんのレシピ「アスパラ牛鍋」をご紹介します。春から初夏にかけて旬を迎える青々としたグリーンアスパラガスをはじめ、ふき、たけのこ、せり、そして香りのよい木の芽といった季節の野菜や山菜をたっぷりと使い、牛肉の旨味とともに味わう、季節感あふれる贅沢…
材料
グリーンアスパラガス 100g
牛薄切り肉(すき焼き用) 130g
ふき 80g(葉を除く。)
ゆでたけのこ 60g
せり 1/2ワ(30g)
油揚げ 1枚
木の芽 適量
卵 2コ
塩 少々
【割り下】つくりやすい分量。
みりん カップ1/2
砂糖 大さじ1
しょうゆ カップ1/2
水 カップ1+1/4
削り節 1つかみ(15g)
作り方
- 鍋に【割り下】の材料を入れて中火にかけ、ひと煮立ちさせてアクがあれば取り除き、布巾を通してこす。こし終わったら、布巾の両端を持って絞る。
- アスパラガスは根元の堅い皮をむいて4cm長さに切り、穂先以外を縦半分に切る。
- ふきは鍋に入る長さに切り、塩少々を入れた熱湯で柔らかくなるまでゆで、冷水にとって冷まし、皮をむく。水けをきり、縦四つに切ってから3cm長さに切る
- ゆでたけのこは5mm厚さに切り、せりは根を切り落として4~5cm長さに切る。油揚げは短冊形に切る。
- 牛薄切り肉は食べやすい大きさに切る。
- 土鍋(直径18cmくらい)に 2 、 3 、 4 を入れ、 5 の牛肉を広げて全体を覆うようにのせ、木の芽をたっぷり散らす。
- 1 の【割り下】を適量(約150ml)注いで中火にかけ、野菜全体が煮えたら箸で軽く返して、肉の色が変わる程度に火を通す。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (アスパラ牛鍋)
アスパラ牛鍋を美味しく作る3つの極意
割り下の丁寧なこし方と旨味の抽出
このレシピのポイントの一つは、削り節を使って丁寧に割り下を作ることです。鍋にみりん、砂糖、しょうゆ、水、そして削り節を入れてひと煮立ちさせたら、アクを取り除き、布巾を通してこします。さらに布巾の両端を持ってしっかりと絞ることで、削り節が吸い込んだ旨味の詰まっただし汁を余すことなく抽出できます。
このひと手間をかけることで、香り高く深みのある上品な割り下が完成し、鍋全体の味のベースが格段に底上げされます。
具材の下ごしらえと切り方の工夫
旬の野菜を美味しくいただくためには、それぞれに合わせた下ごしらえが重要です。アスパラガスは根元の堅い皮をむき、火が通りにくい茎の部分は縦半分に切ることで、牛肉と同時に煮上がるように工夫されています。また、ふきは塩ゆでして冷水にとり皮をむくことで、色鮮やかに仕上がります。
たけのこやせり、油揚げも食べやすい大きさに揃えて切ることで、割り下の味が均等に染み込み、口に入れたときの食感のバランスも良くなります。
牛肉を広げてのせ、サッと火を通す煮方
土鍋での具材の配置と火の通し方も、美味しく仕上げるための極意です。鍋の底に野菜や油揚げを敷き、その上を覆うように牛肉を広げてのせ、木の芽を散らします。
上から適量の割り下を注いで中火にかけますが、牛肉は煮すぎると硬くなってしまうため、野菜が煮えたタイミングで軽く返し、肉の色が変わる程度で火を止めるのが最適です。これにより、肉は柔らかくジューシーな状態を保ち、野菜には上から肉の旨味が落ちて美味しく煮上がります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
土井善晴さんのレシピ「アスパラ牛鍋」には、すき焼き風の甘辛い割り下の味わいと、牛肉のしっかりとした旨味、そして木の芽やせりなどの和のハーブの香りが合わさっています。このお料理に合わせるお酒としては、ミディアムボディの赤ワインが非常によく合います。
例えば、フランス・ブルゴーニュ地方の「ピノ・ノワール」は、繊細な果実味と穏やかな渋みが特徴で、醤油ベースの甘辛い味付けや出汁の旨味と見事に調和します。また、日本の固有品種である「マスカット・ベーリーA」を使用した赤ワインもおすすめです。
醤油やみりんを使った和食との相性が抜群で、牛肉の脂の甘みを引き立てつつ、アスパラガスやふきなどの春野菜が持つ独特の風味を優しく包み込んでくれます。
保存テクニックと温め直し方
牛鍋は出来立ての熱々を溶き卵にくぐらせていただくのが一番美味しいですが、余ってしまった場合は、清潔な保存容器に移して冷蔵庫で保存してください。保存期間の目安は1〜2日程度です。
再加熱する際は、お肉が硬くなりすぎないよう、弱火でゆっくりと温め直すか、電子レンジを使う場合は短時間で様子を見ながら加熱してください。余った具材と割り下をご飯にかけて、牛丼風にアレンジしても美味しく召し上がれます。
ただし、木の芽やせりの風味は飛びやすいため、なるべく早めに食べ切ることをおすすめします。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回ご紹介した土井善晴さんの「アスパラ牛鍋」は、春から初夏にかけての旬の野菜を、牛肉の旨味と風味豊かな割り下で存分に味わうことができる、季節感あふれる和食レシピです。
グリーンアスパラガス、ふき、たけのこ、せりといった、それぞれ異なる食感と香りを持つ具材を丁寧に下ごしらえし、手作りの本格的な割り下で煮込むことで、素材の持ち味を最大限に引き出しています。油揚げが旨味たっぷりの汁を吸い込み、散らした木の芽が爽やかな香りのアクセントとなって、食欲をそそります。
お肉を覆うようにのせてサッと煮る調理法は、誰でも失敗なくお肉を柔らかく仕上げることができる素晴らしい工夫です。ご家庭の夕食がまるで高級な和食店のような贅沢なひとときに変わる絶品鍋を、ぜひお楽しみください。
