テレビや雑誌など多方面で大活躍されている料理愛好家の平野レミさん直伝のレシピ「食べれば小龍包」をご紹介します。小龍包といえば、薄い皮の中にジューシーな肉汁がたっぷりと閉じ込められた、職人技が必要な中華点心の代表格ですよね。
お家で作るとなると、皮で細かくひだを寄せて包む作業や、スープをゼラチンで固めて餡に練り込むといった手間がかかり、どうしてもハードルが高く感じられてしまうものです。しかし、今回ご紹介する平野レミさんのレシピは、そうした面倒な工程を一切排除した驚きのアイデア料理となっています。
包まないのに、口に入れた瞬間にジュワッと広がる旨味のスープと肉の食感は、まさに本格的な小龍包そのものです。耐熱容器に餡とワンタンの皮を交互に重ねて蒸し器で蒸し上げるだけで、誰でも簡単にかつ失敗することなく、あの大人気点心の味を再現することができます。
忙しい日の夕食のメインディッシュにはもちろんのこと、おもてなしの席でも大活躍すること間違いなしの、平野レミさんならではの独創的で素晴らしい逸品レシピです。
【平野レミさんのレシピ】食べれば小龍包の作り方
Course: 主菜Cuisine: 中華2
servings10
minutes10
minutes302
kcal20
minutesテレビや雑誌など多方面で大活躍されている料理愛好家の平野レミさん直伝のレシピ「食べれば小龍包」をご紹介します。 小龍包といえば、薄い皮の中にジューシーな肉汁がたっぷりと閉じ込められた、職人技が必要な中華点心の代表格ですよね。
材料
豚バラ肉(薄切り/1cm幅に切る) 100g
ワンタンの皮 8枚
しょうが(針しょうがにする) 適量
黒酢 適量
しょうゆ 適量
パクチー 適量
【A】
たまねぎ(1cm角に切る) 1/4コ(50g)
しょうが(薄切り) 1かけ(5g)
にんにく(薄切り) 1/2かけ(5g)
【B】
ごま油 小さじ2
鶏ガラスープ カップ3/4(顆粒(かりゅう)チキンスープのもと(中国風)を表示どおりに湯で溶いてもよい。)
塩 小さじ1/8
黒こしょう 少々
オイスターソース 小さじ1/2
紹興酒 大さじ1
作り方
- 【A】をフードプロセッサーでしっかりみじん切りにし、さらに豚バラ肉と【B】を加えて4秒間さっとまわす。 混ぜ過ぎに注意。肉の食感を残す。
- 直径10cm位の耐熱容器を2つ用意し、 1 のあんを大さじ3ずつ入れ、ワンタンの皮2枚をずらすようにのせ、さらに残りのあんを半量ずつ入れ上に皮2枚ずつをのせる。 周りからはみ出ている皮は中に押し込む。
- 蒸し器に 2 を並べ、10分間程蒸す。
- 蒸し上がったら、黒酢に針しょうがを合わせたものをトッピングする。好みで、しょうゆ、パクチーを入れ、スープと一緒にいただく。
メモ
- 平野レミさんのレシピ (食べれば小龍包)
食べれば小龍包を美味しく作る3つの極意
フードプロセッサーはわずか4秒!肉の食感をあえて残すこと
このレシピにおいて最も重要なポイントは、具材を混ぜ合わせる際の時間と加減にあります。まず玉ねぎや生姜、にんにくの野菜類をフードプロセッサーでしっかりとみじん切りにした後、豚バラ肉と調味料の液体を投入しますが、ここからの撹拌時間はわずか4秒間だけにとどめることが極意です。
フードプロセッサーを回しすぎてしまうと、お肉が完全にペースト状になってしまい、小龍包らしいジューシーで力強い肉の食感が失われてしまいます。あえてさっと回すことで、豚バラ肉の程よい塊や繊維が残り、噛んだ瞬間に心地よい肉の存在感と旨味をダイレクトに楽しむことができる仕上がりになります。
混ぜすぎにはくれぐれも注意しましょう。
ワンタンの皮は2枚をずらして重ね、肉汁を逃さない構造にすること
餡とワンタンの皮を器の中で交互に重ねていく組み立ての工程にも、美味しさを引き出すための大切なコツが隠されています。直径10cmほどの耐熱容器を2つ用意し、最初にあんを大さじ3ずつ敷いた後、ワンタンの皮2枚を少しずらすようにして重ねてのせます。
このように皮をずらして配置することで、器全体に隙間なく皮が均一に行き渡り、上から重ねる次の餡の肉汁をしっかりと受け止める構造を作ることができます。
さらに残りの餡を半量ずつ入れ、その上に再び皮2枚ずつをのせて、周りからはみ出ている皮を中に丁寧に押し込むことで、蒸し上げた際にお肉の濃厚な旨味スープが外に逃げ出さず、器の中で皮と餡に見事に調和するようになります。
蒸し器で10分間程しっかり蒸し上げ、ツルンとした食感を出すこと
組み立てが完了した耐熱容器を蒸し器に並べ、しっかりと蒸気の上がった状態で10分間程加熱することが、全体の完成度を左右する最後のポイントです。10分間という絶妙な蒸し時間によって、豚バラ肉にはしっかりと熱が通り、閉じ込められた調味料や鶏ガラスープと一体化して極上のスープへと変化します。
同時に、重ねられたワンタンの皮がその旨味たっぷりのスープを贅沢に吸い込みながら、加熱されることでツルンとしたなめらかで最高に心地よい独特の食感へと生まれ変わるのです。
このしっかりとした加熱と蒸らしの効果により、まさに包みたての小龍包を口にした時のような、ジューシーで一体感のある素晴らしい美味しさを生み出すことができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
この濃厚な豚バラ肉の旨味と爽やかな黒酢の酸味が効いた料理には、すっきりとした味わいの中華系のお酒はもちろんのこと、洋酒であれば程よい酸味と果実味を持つ白ワインが抜群の相性を魅せてくれます。
特におすすめしたいのが、フランスのアルザス地方やドイツなどで広く造られているリースリングという品種の白ワインです。リースリングが持つ華やかな香りと、シャープでありながらも優しい酸味は、豚バラ肉のジューシーな脂分を口の中でさっぱりと洗い流し、次の一口をさらに美味しく引き立ててくれます。
また、ふくよかなコクを持つ辛口のロゼワインを合わせるのも素晴らしい選択肢です。黒酢の持つ独特の深みやコク、トッピングされた針しょうがの爽快な辛み、そしてパクチーのエキゾチックな香りとワインの要素が見事に調和し、お互いの風味を高め合う極上のペアリングを心ゆくまで堪能することができます。
保存テクニックと温め直し方
こちらの料理は、蒸し上がった直後の熱々な状態が最も美味しくスープもたっぷりと含まれているため、基本的には調理後すぐにその場でお召し上がりいただくことを強くおすすめします。
もしどうしても食べきれずに保存せざるを得ない場合は、耐熱容器のまましっかりと粗熱を取った後、表面が乾燥しないように密閉するようにラップをぴったりとかけてから冷蔵庫で保管してください。保存期間の目安は翌日中(約24時間以内)となります。
お召し上がりになる際は、乾燥を防ぐために少量の水を大さじ2分の1程度ワンタンの皮の上からふりかけ、ふんわりとラップをかけて電子レンジで芯までしっかりと熱々に温め直すか、再度蒸し器で5分ほど蒸し直すと、ジューシーさが比較的戻りやすくなります。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回ご紹介した平野レミさんの「食べれば小龍包」は、小龍包の概念を覆すような驚きのアイデアと手軽さが詰まった素晴らしいレシピです。
面倒な包む作業を一切行わず、耐熱容器の中に豚バラ肉の旨味溢れる餡とワンタンの皮を重ねていくだけという極めてシンプルな手順でありながら、蒸し器で10分間程蒸し上げるだけで、口の中で完成する本物の小龍包の味わいを見事に表現しています。
フードプロセッサーを回す時間をあえて4秒間に抑えることで実現する肉肉しい食感や、ずらして重ねた皮がスープを吸い込んで生まれるツルンとした喉越しは、一度食べたら病みつきになる美味しさです。
仕上げに添える黒酢と針しょうが、そしてお好みで合わせるしょうゆやパクチーが味を引き締め、まるでお店で食べているかのような贅沢なひとときを演出してくれます。ぜひ毎日の献立に取り入れて、レミさん流の素晴らしい時短本格中華を楽しんでみてください。
