今回は、平野レミさんの素晴らしいアイデアが光る「ヘコパンキッシュ」のレシピをご紹介します。キッシュといえば、専用のタルト生地やパイ生地を用意してオーブンでじっくり焼き上げるイメージがあり、ご家庭で作るには少しハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。
しかし、平野レミさん直伝のこのレシピでは、なんと4枚切りの分厚い食パンをそのまま器として活用します。食パンの白い部分をスプーンでギュッと押しつぶして作る「凹パン(へこぱん)」をキッシュの生地に見立てることで、面倒な生地作りの手間を一切省きながら、サクサクとした本格的な食感を楽しむことができます。
さらに、炒めたたっぷりの具材と卵液をパンに流し込んでトースターで手軽に焼き上げるだけなので、忙しい朝の朝食や、お子様のおやつにもぴったりです。パセリやマッシュルームなど栄養価の高い具材がたっぷり詰まっており、これひとつで大満足の完全食になります。
お子様も気づかずにパセリをモリモリ食べてしまう、美味しくてユニークな平野レミさんのヘコパンキッシュをぜひお試しください。
【平野レミさんのレシピ】ヘコパンキッシュの作り方
Course: 軽食Cuisine: 洋食2
servings10
minutes12
minutes620
kcal22
minutes今回は、平野レミさんの素晴らしいアイデアが光る「ヘコパンキッシュ」のレシピをご紹介します。キッシュといえば、専用のタルト生地やパイ生地を用意してオーブンでじっくり焼き上げるイメージがあり、ご家庭で作るには少しハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。
材料
食パン(4枚切り) 2枚
バター 20g
ピザ用チーズ 50g
溶き卵 2コ分
パセリ(みじん切り) 15g
タイム(生/葉をしごく) 適量
イエローマスタ―ド 大さじ2
クラッカー(無塩/粗く砕く) 4枚
ナツメグ 適量
ラディッシュなど 適量
【A】
マッシュルーム(5mm厚さに切る) 4コ分
たまねぎ(みじん切り) 60g
ソーセージ(5mm幅の輪切り) 40g
【B】
牛乳 カップ1/2
ハーブ塩 小さじ1/4
黒こしょう 少々
作り方
- フライパンにバターと【A】を入れ、たまねぎがしんなりするまで中火で炒める。【B】を加えて2分間煮詰め、水分が飛んだらチーズを入れて溶かす。火を止めて溶き卵とパセリを加えて混ぜる。
- 食パンは、中の白いところをスプーンの底で押しつぶし、「凹パン」にする。
- へこんだ所にマスタードをぬり、クラッカーをまんべんなく散らして 1 を入れる。ナツメグをふり、熱したトースターで3~5分間程焼く。
- ポイント
- パンが器の代わり。パンとクラッカーでキッシュの生地の代わりに。
- 器に盛り、タイムを散らしていただく。
- ポイント
- これひとつで完全食。朝ごはんやおやつにも。子どもも知らずにパセリがたくさん食べられる!
メモ
- 平野レミさんのレシピ (ヘコパンキッシュ)
ヘコパンキッシュを美味しく作る3つの極意
パンをしっかり押しつぶして「器」を作る
このレシピの最大のポイントは、4枚切りの厚切り食パンの中央部分をスプーンの底でしっかりと押しつぶし、深みのある「凹パン」を作ることです。ここで十分にへこみを作らないと、後から流し込む卵液や具材があふれ出てしまい、綺麗なキッシュの形になりません。
スプーンを使ってパンの耳の内側をなぞるようにしながら、底面が均一な厚さになるようにしっかりとプレスしてください。この工程により、パン自体が丈夫な器の役割を果たし、具材の旨味や水分をしっかりと受け止めることができます。
また、押しつぶされたパン生地は密度が高くなるため、トースターで3〜5分間焼き上げた際に、本物のキッシュのタルト生地のようなサクッとしたクリスピーな食感を生み出す効果もあります。
具材の水分をしっかり飛ばしてからチーズを溶かす
フライパンでマッシュルーム、たまねぎ、ソーセージを炒めた後、牛乳などの【B】を加えて2分間煮詰める工程も非常に重要です。ここでしっかりと水分を飛ばしておくことで、パンの底に敷いたクラッカーが過度にふやけるのを防ぎ、仕上がりが水っぽくなるのを回避できます。
水分が飛んだ状態を見極めてからピザ用チーズを加えて溶かすことで、具材全体にとろみとコクが生まれ、卵液と混ざりやすくなります。
また、火を止めてから溶き卵とパセリを加えることで、フライパンの余熱で卵が固まりすぎるのを防ぎ、パンに流し込んだ後のトースターでの加熱でちょうどよいふんわりとした半熟状のキッシュに仕上がります。焦らずじっくりと水分を飛ばすことを意識してください。
底に塗るマスタードと砕いたクラッカーの役割
へこませたパンの底にイエローマスタードを塗り、粗く砕いた無塩クラッカーを散らす工程は、味と食感の両面でキッシュの完成度を劇的に高める重要なステップです。マスタードを塗ることで、パンと具材の間に薄い層ができ、具材の水分がパンに染み込みにくくなる「防水コーティング」の役割を果たします。
同時に、マスタードの程よい酸味と風味が、濃厚なチーズや卵の味わいを引き締め、最後まで飽きずに食べられるアクセントになります。また、散らしたクラッカーは、パンとともに焼き上げられることで、本格的なキッシュのパイ生地やタルト生地のようなサクサク、ホロホロとした香ばしい食感を再現してくれます。
クラッカーは細かく砕きすぎず、粗めに砕くのが食感を残すコツです。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
平野レミさんのヘコパンキッシュは、チーズの濃厚なコクとソーセージの旨味、そしてマスタードの爽やかな酸味が絶妙に絡み合う一品です。この風味豊かなキッシュには、軽快な酸味と果実味を持つ白ワインが非常によく合います。例えば、フランス・ロワール地方のソーヴィニヨン・ブランは特におすすめです。
ソーヴィニヨン・ブランが持つ柑橘系のフレッシュな香りとハーブのような青草のニュアンスは、キッシュにたっぷりと入っているパセリや、仕上げに散らすタイムの爽やかなハーブの香りを見事に引き立ててくれます。
また、週末のブランチやパーティーの始まりには、キリッと冷やしたスパークリングワイン、例えばスペインのカヴァや、イタリアのプロセッコを合わせるのも素晴らしい選択です。炭酸の心地よい刺激が、バターの風味豊かなパン生地や濃厚なチーズの油分をすっきりと洗い流し、次の一口をより美味しく感じさせてくれます。
保存テクニックと温め直し方
ヘコパンキッシュは、出来立てのサクサクとした食感と熱々のチーズを楽しむのが一番美味しい食べ方ですが、どうしても余ってしまった場合は冷蔵保存が可能です。粗熱がしっかりと取れてから、パン全体を隙間なくラップでぴったりと包み、空気に触れないようにして冷蔵庫で保存してください。
保存期間の目安は翌日までとなります。お召し上がりの際は、電子レンジで数十秒軽く温めて中心部の具材を温め直した後、オーブントースターで1〜2分表面を焼くことで、パンのサクッとした香ばしい食感をある程度復活させることができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回ご紹介した平野レミさんの「ヘコパンキッシュ」は、厚切り食パンをへこませて器にするという画期的なアイデアで、手間のかかるキッシュ作りの常識を覆す素晴らしいレシピです。
タルト生地やパイ生地を用意したり、型に敷き詰めたりする面倒な工程を完全に省きながらも、マスタードとクラッカーの工夫によって、まるで本物のキッシュ生地のようなサクサクとした本格的な食感と味わいを見事に再現しています。
フライパンひとつで具材を炒めて卵液を作り、パンに流し込んでトースターで数分焼くだけという驚きの簡単さは、忙しい毎日の朝食作りやお子様の栄養満点なおやつ作りの強力な味方になってくれます。ソーセージやチーズの旨味の中にたっぷりのパセリが隠れており、美味しく野菜も摂取できる、まさに一石二鳥の一品です。
