今回は、家庭料理の第一人者である土井善晴さんの「だし巻き卵」のレシピをご紹介します。和食の基本でありながら、ふんわりと美しく焼き上げるのが意外と難しいだし巻き卵ですが、土井善晴さんのレシピ通りに作れば、まるでお店で味わうような本格的で上品な仕上がりになります。
使用する材料は卵、だし、塩、そして仕上げに添える大根おろしとしょうゆと、非常にシンプルです。だからこそ、卵の風味とだしの旨味がダイレクトに伝わり、素材の持つ本来の美味しさを存分に堪能することができます。朝食の定番としてはもちろん、お弁当のおかずや夕食の一品としても大活躍間違いなしのレシピです。
手順の一つ一つに、美味しく仕上げるための理にかなったポイントが散りばめられています。だしの香りがふわりと立ち上り、口に含むとジュワッと広がる優しい味わいは、世代を超えて愛される日本の味です。
焦がさず、ふっくらと巻き上げるための温度調節や油の引き方など、丁寧な工程を守ることで、誰でも驚くほどおいしいだし巻き卵を作ることができます。ぜひご家庭で挑戦してみてください。
【土井善晴さんのレシピ】だし巻き卵の作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食2
servings5
minutes10
minutes167
kcal15
minutes今回は、家庭料理の第一人者である土井善晴さんの「だし巻き卵」のレシピをご紹介します。和食の基本でありながら、ふんわりと美しく焼き上げるのが意外と難しいだし巻き卵ですが、土井善晴さんのレシピ通りに作れば、まるでお店で味わうような本格的で上品な仕上がりになります。
材料
卵 3コ
だし 75ml
大根おろし 適量
塩 小さじ1/4
サラダ油 適量
しょうゆ
作り方
- ボウルに卵を割りほぐし、塩小さじ1/4、分量の だし を加えて泡立てないように混ぜ合わせる。
- 卵焼き器を中火でしっかりと熱し、サラダ油適量をしみ込ませたガーゼで全体に油を多めに行き渡らせる。
- ポイント
- 箸で卵液を少しつけ、ジュッと「おいしそうな音」がする温度を見極めて。温度が高すぎるとくっつきやすく、低すぎると油っぽくなってしまう。
- 1 の卵液を玉じゃくしに2/3杯ほどすくって流し、表面がプクプクとふくらんできたら、菜箸で突いて空気を抜く。
- 半熟状になったら、向こう側から手前へ返すようにして 3 つに折りたたむ。
- 向こう側の面に油を塗ってから、焼けた卵を移動させ、手前側にも油を塗る。
- 3 と同様に卵液を流し、焼けた卵を菜箸で持ち上げて、下にも流し入れる。 4 と同様に折りたたみながら巻き重ねる。卵液がなくなるまで、これを繰り返す。
- 卵焼き器を皿に伏せるようにして盛り、大根おろしを添え、大根おろしにしょうゆをかける。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (だし巻き卵)
だし巻き卵を美味しく作る3つの極意
卵液は泡立てずに静かに混ぜ合わせる
ボウルに卵を割りほぐし、塩とだしを加える際、絶対に泡立てないように静かに混ぜ合わせることがこのレシピの重要なポイントです。卵を激しくかき混ぜて空気をたくさん含ませてしまうと、焼いたときに卵液の中に大きな気泡ができやすくなり、仕上がりのキメが粗くなってしまいます。
箸の先をボウルの底につけたまま、白身を切るように優しく混ぜることで、滑らかで均一な卵液になり、焼き上がりの口当たりが驚くほどしっとりとなめらかになります。美しい断面とふんわりとした食感を実現するための大切な下準備です。
おいしそうな音がする最適な温度を見極める
卵焼き器を中火でしっかりと熱したら、卵液を流し込む前に必ず温度を確認します。箸の先に卵液を少しつけ、卵焼き器に落としたときに「ジュッ」というおいしそうな音が鳴るのが最適な温度のサインです。この温度が高すぎると焦げたり卵が鍋底にくっついたりしてしまい、美しく巻き上げることができません。
逆に温度が低すぎると、卵が油を余分に吸ってしまい、油っぽく重たい仕上がりになってしまいます。この絶妙な温度管理が、だしをたっぷり含んだ卵をふっくらと焼き上げるための最大の秘訣となります。
プクプクとふくらんだら丁寧に空気を抜く
卵液を卵焼き器に流し入れると、火が通るにつれて表面がプクプクとふくらんでくることがあります。これは卵液の中の空気や水分が熱で膨張しているためですが、このふくらみをそのままにして巻き上げてしまうと、中に空洞ができて形が崩れたり、食感が損なわれたりします。
ふくらみを見つけたら、すぐに菜箸の先で優しく突いて空気を抜くようにしてください。このこまめなひと手間を惜しまないことで、だし巻き卵の層が隙間なく密着し、切り分けたときに美しい断面となり、お店のような完璧な仕上がりになります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
だし巻き卵は、だしの優しい旨味と卵のまろやかな風味が特徴の繊細な和食です。この料理には、爽やかな酸味とミネラル感を持つ白ワインや、すっきりとした日本酒がよく合います。ワインであれば、フランス産のシャブリや、日本の甲州ブドウを使った辛口の白ワインがおすすめです。
甲州ワインの持つ和柑橘のような香りと穏やかな酸味は、だしの風味を邪魔することなく、卵の甘みを上品に引き立ててくれます。また、ロワール地方のミュスカデも、そのフレッシュな味わいがだし巻き卵の繊細さと見事に調和します。
大根おろしにしょうゆをかけていただく際、少し塩気が加わりますので、軽快なスパークリングワイン(例えばスペインのカヴァなど)を合わせても、口の中をさっぱりとリセットしてくれて相性が抜群です。
保存テクニックと温め直し方
だし巻き卵は、水分(だし)をたっぷりと含んでいるため、基本的には作ってすぐの温かいうち、または冷めてすぐのその日のうちに食べ切るのが最もおいしく、安全です。どうしても保存したい場合は、粗熱が完全に取れてから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保管し、翌日中には食べ切るようにしてください。
冷凍保存は、卵の水分が抜けて食感がパサパサになり、スカスカとした「す」が入った状態になってしまうためおすすめできません。お弁当に入れる場合は、しっかりと中まで火を通すことを心がけてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、土井善晴さんによる本格的な「だし巻き卵」の作り方をご紹介しました。卵3個に対して75mlのだしを使用し、塩と少量のしょうゆ(大根おろし用)のみで仕上げる、シンプルながらも計算し尽くされたレシピです。
泡立てずに混ぜる卵液の作り方、卵焼き器の絶妙な温度管理、ふくらんだ空気を丁寧に抜く作業、そして油をこまめに塗りながら巻き上げていく工程など、一つひとつの作業に美味しさを引き出す明確な理由があります。
これらの手順をしっかりと守ることで、家庭のキッチンでもプロのようにふっくらとしてジューシーなだし巻き卵を作ることができます。大根おろしをたっぷりと添えてしょうゆをかければ、食卓の主役級のおかずに早変わりします。ぜひ、毎日の献立やお弁当作りにこの素晴らしいレシピを活用してみてください。
