今回は、洗練されたシンプルな家庭料理で絶大な支持を集める有元葉子さん直伝のレシピ「たらと青菜の蒸し物」をご紹介します。このレシピは、みずみずしいたらの切り身とたっぷりの小松菜を、昆布の旨味をベースにしてふっくらと蒸し上げる極上の和食メニューです。
味付けの本質を見極める有元葉子さんならではの工夫として、素材の持ち味を最大限に引き出すために余計な調味料は使わず、お酒と昆布の力だけで素材を包み込むように加熱します。食卓にそのまま出せる器をせいろに入れて蒸し上げる演出も美しく、出来立ての熱々を頬張る瞬間は格別な贅沢感を与えてくれます。
お腹にも優しくヘルシーでありながら、昆布の濃厚なダシを吸ったたらと、シャキシャキ感を程よく残した小松菜のコントラストが素晴らしく、一口ごとに心がじんわりと温まるような完成された一皿です。
【有元葉子さんのレシピ】たらと青菜の蒸し物の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食4
servings10
minutes10
minutes84
kcal20
minutes今回は、洗練されたシンプルな家庭料理で絶大な支持を集める有元葉子さん直伝のレシピ「たらと青菜の蒸し物」をご紹介します。このレシピは、みずみずしいたらの切り身とたっぷりの小松菜を、昆布の旨味をベースにしてふっくらと蒸し上げる極上の和食メニューです。
材料
たら(切り身) 4切れ
小松菜 1ワ
昆布(10cm長さ) 1枚
塩
酒 カップ1/3
【たれ】
大根おろし 適量
かぼす 適量
ねぎ(小口切り) 適量
しょうゆ 適量
七味とうがらし 適量
作り方
- たらは軽く塩をふっておく。小松菜はザク切りにする。昆布はぬれぶきんなどでふいて、湿りけを与え、柔らかくする。
- 器に昆布を敷き、たら、小松菜をのせて酒をふる。蒸気が上がった蒸し器に入れて、強めの中火で約10分間蒸す。
- ポイント
- せいろに、食卓に出す器ごと入れる。多少ふちのある器を使って。
- 【たれ】の材料を好みで混ぜ合わせ、つけて食べる。
メモ
- 有元葉子さんのレシピ (たらと青菜の蒸し物)
たらと青菜の蒸し物を美味しく作る3つの極意
昆布に湿りけを与えて旨味を引き出しやすくする下ごしらえ
このレシピのポイントは、器の底に敷く昆布の扱い方にあります。乾燥した状態のまま使うのではなく、ぬれぶきんなどで丁寧にふいて湿りけを与え、あらかじめ柔らかくしておくことが重要です。これにより、蒸し器に入れた瞬間から昆布の豊かな旨味成分がスムーズに溶け出し、上にのせたらや小松菜へと効率よく行き渡ります。
たら自身の水分と酒が合わさることで、昆布を媒介した極上のダシベースが器の中で完成し、調味料に頼らなくても深いコクと上品な風味を具材全体にしっかりとまとわせることができます。
多少ふちのある器を使い食卓へ出す器ごとせいろで蒸し上げる
このレシピのポイントは、調理する際に向こう側の盛り付けまでを計算し、多少ふちのある器に直接具材を並べて、その器ごとせいろや蒸し器に入れて加熱することです。
たらから溢れ出る濃厚な魚介のスープや、小松菜から出るみずみずしい野菜の水分、そして振りかけた酒が混ざり合った美味しい「蒸し汁」を、ふちのある器が一切逃さずにしっかりと受け止めます。
せいろから取り出してそのまま食卓へサーブできるため、熱々の状態をキープできるだけでなく、栄養と旨味が凝縮された極上のスープまで一滴残らず最後の一口まで堪能することができます。
蒸気が十分に上がった蒸し器を使い強めの中火で約10分間一気に蒸す
このレシピのポイントは、必ずしっかりと蒸気が上がって庫内が十分に高温になった蒸し器の中に器を入れ、強めの中火という絶妙な火力で約10分間加熱することです。ぬるい状態からダラダラと加熱してしまうと、たらの身から水分が抜けすぎてパサつきの原因になり、小松菜の色も悪くなってしまいます。
短時間で一気に高温の蒸気で包み込むことによって、たらの身は驚くほどふっくらとジューシーに仕上がり、小松菜は鮮やかな緑色を保ちながらも程よく柔らかな食感へと仕上がります。10分という時間を正確に守ることが、素材のクオリティを最高に高める秘訣です。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
この上品な昆布の旨味とたらの淡白な美味しさを引き立てるには、すっきりとした辛口の日本酒はもちろんのこと、ワインであれば日本の甲州ブドウを使用した白ワインや、フランス・シャブリ地区のシャルドネが抜群の相性を魅せてくれます。
柑橘類のニュアンスを持つワインを選ぶことで、タレに加えるかぼすの爽やかな酸味や大根おろしの瑞々しさと美しく調和し、お互いの良さを高め合います。
また、微発泡の甲州ワインや、ミネラル感が豊富な辛口白ワインは、魚介の繊細な風味を邪魔することなく、お口の中をさっぱりとリフレッシュさせてくれるため、次の一口がさらに美味しく感じられます。
保存テクニックと温め直し方
このお料理は出来立ての熱々をいただくのが一番美味しいですが、もし余ってしまった場合は、必ず完全に冷ましてから旨味の詰まった蒸し汁ごと清潔な保存容器に移し、冷蔵庫で保管してください。保存期間の目安は翌日までとなります。たらの身が乾燥しやすいので、スープに浸かるようにして密閉するのがポイントです。
温め直す際は、電子レンジで加熱するとたらの身が破裂したり硬くなったりしやすいため、器に移して再び蒸し器で弱火でじっくり温めるか、小さな手鍋に移して弱火でスープごと優しく温め直すと、ふっくらとした食感が蘇り美味しく召し上がれます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
有元葉子さん直伝の「たらと青菜の蒸し物」は、シンプルな材料と工程でありながら、素材の持つポテンシャルを究極まで高めた至高の引き算レシピです。
軽く塩をふったたら、ザク切りにした小松菜、そして湿り気を与えて柔らかくした昆布を器に敷き、お酒をふって蒸し器で約10分間蒸すだけで、驚くほど風味豊かな一皿が完成します。
食卓に出すふちのある器ごとせいろに入れることで、大切な素材の旨味を含んだ蒸し汁を余すことなく楽しめ、出来立てをそのまま味わう贅沢を演出できます。
大根おろし、かぼす、ねぎ、しょうゆ、七味とうがらしを合わせたお好みの特製タレをつけていただけば、爽やかな酸味と辛味が調和し、たらの甘みと小松菜の力強い味わいがさらに引き立ちます。心も身体も満たされる、まさに家庭料理の理想形とも言える素晴らしい逸品です。
