今回ご紹介するのは、人気料理研究家・藤井恵さんのレシピ「ひらひら大根鍋」です。寒さが厳しくなる季節や、ホッと温まる料理が食べたい時にぴったりの一品です。鶏むね肉と鶏もも肉の2種類を贅沢に使用し、じっくりと煮込んで極上の鶏ガラスープを引き出します。
ピーラーで薄くリボン状にスライスした「ひらひら」の大根が、旨味たっぷりのスープをしっかりと吸い込み、いくらでも食べられてしまうほどの美味しさです。大根を薄く切ることで火の通りも早く、シャキシャキとした食感とトロトロとした食感の両方を楽しむことができるのも魅力です。
さらに、焦がししょうがの香ばしい風味がスープに奥深いコクを与えてくれます。素材の持ち味を最大限に引き出す藤井恵さんならではの、シンプルながらも計算し尽くされた絶品お鍋。ご家庭にある基本の調味料だけで驚くほど本格的な味わいに仕上がるので、日々の献立に大活躍すること間違いなしです。
ぜひ今夜の食卓でお試しください。
【藤井恵さんのレシピ】ひらひら大根鍋の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings15
minutes40
minutes435
kcal55
minutes今回ご紹介するのは、人気料理研究家・藤井恵さんのレシピ「ひらひら大根鍋」です。寒さが厳しくなる季節や、ホッと温まる料理が食べたい時にぴったりの一品です。鶏むね肉と鶏もも肉の2種類を贅沢に使用し、じっくりと煮込んで極上の鶏ガラスープを引き出します。
材料
しょうが(皮付き) (大)3かけ(45g)
鶏もも肉 1枚(250g)
鶏むね肉 1枚(200g)
大根 20cm(200g)
細ねぎ 4本
【A】
塩 小さじ1
こしょう 少々
【B】
水 カップ4
酒 大さじ2
【C】
塩 小さじ1/2
しょうゆ 小さじ1/2
赤とうがらし(小口切り) 1本分
作り方
- しょうがは皮付きのまま焼き網、または魚焼きグリルにのせ、中火で皮を焦がすようにしっかりと焼く。
- 1 の焦げた部分を手でこすりながら水で洗い、麺棒で粗めにたたく。
- ポイント
- 焦げた部分が除きにくいときは、スプーンを使うとよい。
- 鶏肉に【A】をすり込む。細ねぎは根元から2cmのところで切ってたたき、残りは小口切りにする。鍋に鶏肉、細ねぎの根元、 2 、【B】を入れ、強火にかける。煮立ったらアクを取り、弱火で30分間煮る。火を止め、そのまま粗熱を取る。
- 鶏肉を取り出して細く裂き、皮は細切りにする。鍋に鶏肉を戻し入れ、【C】を加えて中火で温める。大根はピーラーでリボン状に切り、適量を加えて好みの堅さまで火を通す。細ねぎを添える。
メモ
- 藤井恵さんのレシピ (ひらひら大根鍋)
ひらひら大根鍋を美味しく作る3つの極意
焦がししょうがでスープに深みと香ばしさをプラスする
しょうがは皮をむかずに、そのまま焼き網や魚焼きグリルに乗せ、中火で皮が焦げるまでしっかりと焼き上げるのがこのレシピの最大のポイントです。皮を黒く焦がすことで、生のしょうがにはないスモーキーで香ばしい風味が引き出されます。
その後、焦げた部分を水で洗い流し、麺棒で粗めにたたくことで、しょうがの細胞が壊れて香りが爆発的に広がります。このひと手間を加えたしょうがをスープと一緒に煮込むことで、ただの鶏ダシが、まるで高級料亭で味わうかのような奥深く複雑な味わいのスープへと格上げされます。
焦げが取れにくい場合はスプーンを使うと綺麗に取り除けます。
鶏肉は2種類使い、弱火でじっくり30分煮込む
鶏もも肉と鶏むね肉の2種類の部位を組み合わせることで、スープの旨味と具材としての満足感が格段にアップします。もも肉からは豊かな脂と強いコクが、むね肉からはすっきりとした上品な旨味が溶け出します。
鍋に水と鶏肉を入れ、強火で煮立ててアクをしっかりと取った後、必ず弱火に落として30分間じっくりと煮込んでください。弱火で静かに火を通すことで、スープが濁ることなく澄んだ黄金色に仕上がり、鶏肉自体もしっとりとパサつくことなく柔らかく茹で上がります。
火を止めた後、そのまま粗熱を取る過程で肉に旨味が戻り、極上の鶏肉とスープが完成します。
大根はピーラーでリボン状に薄くスライスする
メインとなる大根は、包丁で切るのではなく、ピーラーを使ってリボン状に薄くスライスするのが美味しさの秘訣です。薄く削ることで表面積が大きくなり、鶏肉から出た旨味たっぷりのスープを短時間でたっぷりと吸い込みます。
また、鍋に入れた際の火の通りも非常に早く、サッと煮ればシャキシャキとしたフレッシュな歯ごたえが楽しめ、少し長めに煮込めばスープと一体化するようなトロトロの口当たりへと変化します。
自分の好みの硬さに合わせて火入れを調整できる楽しさもあり、鶏肉の細切りと絡めて食べると、口の中で食感のコントラストが見事に調和します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
藤井恵さんの「ひらひら大根鍋」には、鶏肉の繊細な旨味と焦がししょうがのスモーキーな香りに寄り添う、すっきりとしたお酒がよく合います。特におすすめなのは、きりっと冷やした辛口の日本酒です。
純米吟醸などのフルーティーすぎるものよりも、米の旨味がしっかりと感じられる純米酒や、キレのある本醸造酒を合わせることで、鍋の奥深い出汁の味わいを一層引き立ててくれます。
ワインを合わせるなら、ミネラル感が豊かなフランス産のシャブリや、柑橘系の爽やかな香りが特徴のソーヴィニヨン・ブランなどの白ワインが素晴らしい相性を見せます。
大根のさっぱりとした味わいと白ワインの酸味が口の中で心地よく調和し、鶏肉の脂をすっきりと洗い流してくれるため、お箸もグラスも止まらなくなる至福のペアリングが完成します。
保存テクニックと温め直し方
鍋が余った場合は、鶏肉と大根、スープを一緒に密閉できる清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。冷蔵保存で2日〜3日程度は美味しくお召し上がりいただけます。
時間が経つと大根がさらにスープを吸い込んで味が染み込みますが、大根の食感が柔らかくなりすぎるのを避けたい場合は、スープと具材を分けて保存するのもおすすめです。温め直す際は、鍋に移して中火でしっかりと加熱してください。
残った極上の鶏ガラスープは、翌日にご飯を入れて雑炊にしたり、うどんや中華麺を入れて〆の一品として楽しむなど、最後の一滴まで無駄なく味わい尽くすことができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
藤井恵さんの「ひらひら大根鍋」は、身近な食材を使いながらも、調理のひと工夫でプロの味わいを家庭で再現できる素晴らしいレシピです。鶏もも肉とむね肉のダブル使いで濃厚かつ上品な出汁を取り、香ばしく焦がして叩いたしょうがを加えることで、驚くほど風味豊かなスープが完成します。
そこにピーラーで薄くリボン状にスライスした大根を加えることで、スープの旨味を余すところなく絡め取り、無限に食べ進めたくなる美味しさを実現しています。大根を薄く切ることで火の通りが早く、食べたい時にすぐに完成する手軽さも魅力のひとつです。
鶏肉を割いてから戻し入れることで、具材同士の絡みも良くなり、おもてなしの席にもぴったりの上品な見栄えに仕上がります。体の芯からじんわりと温まる、寒い季節の定番としてぜひ取り入れていただきたい絶品お鍋です。
