日本の家庭料理の第一人者である土井善晴さん直伝の、昔ながらの王道オムライスの作り方をご紹介します。誰もが大好きな定番メニューだからこそ、プロの技が光る逸品です。
このレシピでは、鶏もも肉、たまねぎ、グリンピースを使用したシンプルでありながら奥深い味わいのチキンライスをベースに、ふんわりとした卵で優しく包み込みます。土井善晴さんのオムライスは、特別な調理器具や珍しい調味料を一切使わず、身近な材料だけで驚くほど美味しく仕上がるのが特徴です。
家庭でプロの味を再現するための大切な工程や、調理時の心構えなど、シンプルだからこそ押さえておきたいコツが満載となっています。どこか懐かしく、一口食べるたびに幸せな気持ちになれる絶品オムライスを、ぜひご家庭の定番レパートリーに加えてみてください。毎日の食卓がさらに豊かになること間違いなしです。
【土井善晴さんのレシピ】オムライスの作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食2
servings10
minutes15
minutes934
kcal25
minutes日本の家庭料理の第一人者である土井善晴さん直伝の、昔ながらの王道オムライスの作り方をご紹介します。誰もが大好きな定番メニューだからこそ、プロの技が光る逸品です。
材料
卵 4コ
トマトケチャップ 適宜
塩
サラダ油
バター
【チキンライス】
ご飯 400g
鶏もも肉 120g
【A】
塩 小さじ1/3
こしょう 少々
たまねぎ 120g
グリンピース(さやから出して) 50g(冷凍でもよい。 その場合は、塩ゆでせずにサッと湯通しする。)
トマトケチャップ 80g
作り方
- 鶏もも肉はさいの目(約1cm角)に切り、【A】をふって下味をつける。たまねぎはあられ切り(約5mm角)にする。グリンピースは塩少々を入れた熱湯でゆで、湯をきる。
- フライパンにサラダ油大さじ1、バター10gを中火で熱し、泡立ってきたらご飯を広げ入れる。軽く焼き色がついたら上下を返してほぐし、これを繰り返して炒め、取り出しておく。
- ポイント
- ここでチャーハンのようにパラパラに炒めなくても、全体が熱くなれば十分。
- フライパンにサラダ油大さじ1/2、バター10gを足して熱し、泡立ってきたら強火にして鶏肉を広げ入れ、焼き色をつける。たまねぎも広げ入れ、触らずに焼きつけて炒める。
- ポイント
- 慌ただしく混ぜながらいためない!下側に焼き色がつくまでをじっくり焼いては返します。
- トマトケチャップを加えてざっと混ぜ、触らずにじっくりと焼いていく。
- ポイント
- ケチャップを焼いて味に深みを出します。
- 茶色っぽく、香ばしくなったら、 2 のご飯を戻して混ぜる。塩少々をふって味を調え、グリンピースを炒め合わせて火を止める。
- 卵2コに塩少々を加えてほぐす。フライパンにバター5gを強めの火で熱し卵を一気に流す。ところどころふくらんでくるので菜箸で突き、半熟状にする。
- 火から下ろし、 5 の半量を縦長にのせる。
- 皿の右端をフライパンの左端に沿わせ、フライパンをかぶせるように手首をクルリと返し、チキンライスを巻き込みながら盛る。好みでケチャップをかける。
- ポイント
- ちゅうちょせず、「右手からの上手投げ」をイメージしてかぶせるとうまくいきますよ。少々ゆがんでも破れても気にしない!形にとらわれずに楽しんで。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (オムライス)
オムライスを美味しく作る3つの極意
具材を炒める際は慌ただしく混ぜずにじっくりと焼き色をつける
このレシピのポイントは、フライパンに入れた鶏もも肉やたまねぎを絶えずかき混ぜるのではなく、触らずにじっくりと焼きつけて炒めることです。慌ただしく混ぜてしまうと、具材から余分な水分が出てしまい、旨味が逃げてしまいます。
下側にきれいな焼き色がつくまでじっくりと待ってから上下を返すことで、香ばしさが引き立ち、鶏肉のジューシーな肉汁とたまねぎの自然な甘みがしっかりと閉じ込められます。この丁寧な焼きの工程が、チキンライス全体の味わいを格段に深めるための重要な鍵となります。
トマトケチャップをしっかりと焼いて味に深みと香ばしさを出す
チキンライスの味付けの主役であるトマトケチャップは、ご飯を入れる前に具材と合わせてじっくりと焼いていくことが非常に大切です。ケチャップを加えてからざっと混ぜ合わせ、触らずに加熱を続けることで、ケチャップに含まれる水分が適度に飛び、酸味がまろやかになります。
さらに、茶色っぽく香ばしくなるまでしっかりと焼きつけることで、トマトの旨味とコクが凝縮され、ソースに圧倒的な深みが生まれます。このひと手間によって、ご飯を戻し入れたときに見事に調和し、本格的な味わいに仕上がります。
卵を盛り付ける際は躊躇せず手首をクルリと返して一気にかぶせる
オムライスの仕上げである卵での包み込みと盛り付けの工程では、ちゅうちょせずに一気に行うことが成功の秘訣です。皿の右端をフライパンの左端にしっかりと沿わせ、右手からの上手投げをイメージしながら、フライパンをかぶせるように手首をクルリと返します。
ここで迷ったりスピードを緩めたりすると、卵が破れたりチキンライスが崩れたりする原因になります。多少のゆがみや破れは気にせず、形にとらわれずに思い切りよくフライパンを返すことで、チキンライスをきれいに巻き込みながら美しく盛り付けることができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
オムライスに合わせる飲み物としては、トマトケチャップの甘酸っぱさとバターの豊かなコクを引き立ててくれるお酒がよく合います。特におすすめなのが、軽やかでフルーティーな赤ワインです。
フランスのブルゴーニュ地方で作られるピノノワールや、イタリアのキャンティなどは、ベリー系の華やかな香りと程よい酸味を持っており、チキンライスのトマトソースの酸味と素晴らしい相乗効果を生み出します。
また、しっかりとしたコクのある白ワイン、例えば樽熟成させたシャルドネなども、卵やバターのマイルドな風味とよく調和します。アルコールを好まない方には、少し酸味のあるクランベリージュースや、すっきりとした味わいのルイボスティーを合わせると、お口の中がさっぱりとして最後まで美味しくいただけます。
保存テクニックと温め直し方
オムライスは出来立ての温かい状態が最も美味しいですが、もし保存する場合はチキンライスと卵を別々にしておくのが理想的です。チキンライスは粗熱をしっかり取った後、1食分ずつラップに平らになるように包み、ジッパー付きの保存袋に入れて冷凍保存することが可能です。
冷凍庫で約2週間から3週間ほど美味しく保つことができます。食べる際は電子レンジでしっかりと加熱してください。一方、卵部分は半熟状に仕上げているため、傷みやすく保存には向いていません。
そのため、卵はその日に食べる分だけをその都度フライパンで調理し、温かいチキンライスの上に出来立てをのせていただくのが、安全かつ最も美味しく食べるための方法です。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回ご紹介した土井善晴さん直伝のオムライスは、シンプルだからこそ素材の旨味を最大限に引き出す調理法が詰まった、まさに家庭料理の決定版です。
具材を慌てて混ぜずにじっくりと焼き色をつけること、ケチャップをしっかりと焼いて香ばしさと深みを引き出すこと、そして最後の盛り付けでは上手投げのイメージで思い切りよくフライパンを返すことなど、一つ一つの工程に明確な理由と美味しさへのこだわりがあります。
これらのポイントを意識するだけで、いつものオムライスがまるでお店で食べるような、奥深く洗練された味わいへと生まれ変わります。形が少し崩れてもそれが家庭料理の温かみとなりますので、ぜひ気負わずに、作るプロセス自体を楽しみながら挑戦してみてください。
