和食料理人、笠原将弘さんのレシピ「手羽先の先のみそ汁」をご紹介します。鶏の手羽先を購入した際、関節より先の部分(羽先)を持て余してしまうことはありませんか?今回は、その手羽先の先を無駄なく活用し、驚くほど濃厚で深い旨味を引き出した絶品のみそ汁の作り方をお届けします。
手羽先はゼラチン質や旨味が豊富に含まれており、じっくりと火を通すことで上質な出汁が出ます。このレシピでは、あらかじめフライパンでこんがりと焼き目をつけることで香ばしさをプラスし、鶏の臭みを抑える工夫がされています。
そこに昆布のグルタミン酸とたまねぎの甘みが加わり、相乗効果で料亭のような奥深い味わいに仕上がります。さらに、仕上げにすりおろした青柚子の爽やかな香りと黒こしょうのピリッとした刺激をアクセントに加えることで、いつものみそ汁がワンランク上のごちそうへと変化します。
少ない材料で手軽に作れるだけでなく、食材を無駄なく使い切る素晴らしいアイデアも詰まった一品です。ぜひ、ご家庭の食卓で笠原将弘さん直伝の本格的な味わいを堪能してみてください。
【笠原将弘さんのレシピ】手羽先の先のみそ汁の作り方
Course: 汁物Cuisine: 和食2
servings5
minutes15
minutes145
kcal20
minutes和食料理人、笠原将弘さんのレシピ「手羽先の先のみそ汁」をご紹介します。鶏の手羽先を購入した際、関節より先の部分(羽先)を持て余してしまうことはありませんか?今回は、その手羽先の先を無駄なく活用し、驚くほど濃厚で深い旨味を引き出した絶品のみそ汁の作り方をお届けします。
材料
手羽先の羽先(関節より先の部分) 8本分
たまねぎ 1/2コ
昆布 5×5cm
水 カップ2
みそ 約大さじ2
青柚子(皮をすりおろす) 適量
黒こしょう 少々
作り方
- 手羽先はフッ素樹脂加工のフライパンで焼き目をつける。
- 水カップ2を注ぎ、薄切りにしたたまねぎと昆布を加えて、10分間ほど煮る。
- みそ約大さじ2を加えて好みの味に調える。
- 盛りつけて、青柚子と黒こしょう少々をふる。
メモ
- 笠原将弘さんのレシピ (手羽先の先のみそ汁)
手羽先の先のみそ汁を美味しく作る3つの極意
手羽先の先はフライパンで香ばしく焼き目をつける
このレシピの最大のポイントは、手羽先の先を煮る前にフッ素樹脂加工のフライパンでしっかりと焼き目をつける工程にあります。鶏肉の皮目をこんがりと焼くことで、香ばしい風味が引き出され、それがみそ汁全体の味に深みを与えます。
また、表面を焼くことで余分な脂や鶏肉特有の臭みが抑えられ、すっきりとしながらもコクのある出汁を取ることができます。このひと手間を惜しまないことで、ただ煮込むだけでは得られない、本格的で上品な味わいに仕上がります。焦がしすぎないように注意しながら、きれいな焼き色がつくまで火を通してください。
昆布とたまねぎを加えて10分間煮込み旨味の相乗効果を狙う
手羽先に焼き目がついたら、水カップ2と昆布、薄切りにしたたまねぎを加えます。ここで約10分間じっくりと煮ることで、手羽先から濃厚な鶏の出汁(イノシン酸)が溶け出し、昆布から出る和の旨味(グルタミン酸)と合わさって、強力な旨味の相乗効果が生まれます。
さらに、たまねぎを一緒に煮込むことで、野菜本来の自然な甘みがスープ全体に広がり、味わいをまろやかにしてくれます。火加減は強すぎると汁が濁ったり少なくなったりするため、手羽先の旨味をじっくりと引き出せる程度の穏やかな火加減を保つことが、美味しいみそ汁に仕上げるための大切なコツです。
青柚子と黒こしょうで香りと刺激のアクセントを加える
みそを大さじ2ほど加えて好みの味に調えたあと、器に盛りつけてから青柚子の皮のすりおろしと黒こしょうを少々ふります。手羽先から出た濃厚な脂とコクのあるみそ汁に対して、青柚子の柑橘系ならではの爽やかな香りが加わることで、後味がさっぱりと引き締まります。
また、和食の汁物には珍しい黒こしょうのピリッとしたスパイシーな刺激が、鶏の濃厚な旨味をさらに引き立てる絶妙な役割を果たします。七味唐辛子や粉山椒ではなく、あえて青柚子と黒こしょうを組み合わせることで、新感覚でありながらもまとまりのある、風味豊かな一杯が完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
笠原将弘さんのレシピで作る「手羽先の先のみそ汁」は、鶏の濃厚なコクと香ばしさ、そして青柚子や黒こしょうのアクセントが効いているため、お酒とのペアリングも幅広く楽しめます。和食の汁物として楽しむなら、すっきりとした辛口の日本酒が王道ですが、ワインを合わせるのもおすすめです。
特に、柑橘の香りが特徴的なソーヴィニヨン・ブランは、仕上げに振りかけた青柚子の爽やかな風味と見事に同調し、料理の味わいをより一層引き立ててくれます。ニュージーランド産のマールボロ地区などで造られる、ハーブや柑橘のニュアンスが強いソーヴィニヨン・ブランをキリッと冷やして合わせると良いでしょう。
また、手羽先の香ばしい焼き目や黒こしょうのスパイシーさに寄り添うなら、軽めの赤ワインであるピノ・ノワールも面白い組み合わせです。鶏肉の出汁の旨味と赤ワインの繊細な果実味が調和し、奥深いペアリングを堪能できます。
保存テクニックと温め直し方
手羽先の先のみそ汁が余った場合は、粗熱がすっかり取れてから清潔な保存容器に移し替え、冷蔵庫で保存してください。鶏肉から良質な出汁が出ているため、翌日にはさらに味が馴染んで美味しくいただけますが、風味が落ちないよう翌日中には食べ切ることをおすすめします。
温め直す際は、みその風味が飛んでしまわないように、沸騰させないよう弱火でゆっくりと加熱するのがポイントです。また、青柚子の香りは時間が経つと揮発してしまうため、保存したものを食べる際は、温めた後に再度新しい青柚子の皮をすりおろして加えると、作りたての爽やかな香りを復活させることができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、笠原将弘さんのレシピによる「手羽先の先のみそ汁」の作り方をご紹介しました。普段は捨ててしまいがちな手羽先の羽先部分を見事に活用し、深い旨味とコクを持った絶品の汁物に仕立てる、素晴らしいレシピです。
あらかじめ手羽先をフライパンで香ばしく焼き上げることで、臭みを消しつつ奥深い風味を引き出し、昆布やたまねぎとの相乗効果で本格的な出汁を家庭で簡単に再現することができます。仕上げにふりかける青柚子の清涼感と黒こしょうの刺激的なアクセントが、濃厚なみそ汁を最後の一滴まで飽きずに楽しませてくれます。
食材を無駄なく使う観点からも嬉しく、かつ毎日の食卓を豊かにしてくれる一品ですので、手羽先を購入した際にはぜひこのレシピに挑戦し、驚きの美味しさを体験してみてください。
