今回は、日本料理界の第一線で活躍し続ける笠原将弘さんのレシピ、「ゴーヤーのおひたし」をご紹介します。夏野菜の代表格であるゴーヤーは、独特の苦味が魅力ですが、その苦味を程よく抑えつつ、だしの旨味をたっぷりと含ませるのがこのレシピの最大の魅力です。
笠原将弘さんのレシピは、ご家庭にある基本的な調味料を使いながらも、まるで本格的な日本料理店で味わうかのような上品で奥深い仕上がりになるのが特徴です。本レシピでは、ゴーヤーを鍋で茹でるのではなく、熱湯を注いでじっくりと15分間おくという調理法を採用しています。
これにより、ゴーヤーのシャキシャキとした食感を損なうことなく、絶妙な火入れと苦味抜きが可能になります。また、だし、しょうゆ、みりんを合わせたシンプルな「つけ地」は、あらかじめ火にかけてひと煮立ちさせてから冷ますことで、アルコール分が飛び、まろやかで深みのある味わいに仕上がります。
冷蔵庫で1時間ほど冷やすことで、ゴーヤーの中までしっかりとつけ地が染み込み、さっぱりとした冷鉢として夏の食卓を彩ってくれる逸品です。ぜひ、笠原将弘さん直伝の本格的な和の味わいをご家庭でお楽しみください。
【笠原将弘さんのレシピ】ゴーヤーのおひたしの作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食2
servings20
minutes5
minutes60
kcal25
minutes今回は、日本料理界の第一線で活躍し続ける笠原将弘さんのレシピ、「ゴーヤーのおひたし」をご紹介します。夏野菜の代表格であるゴーヤーは、独特の苦味が魅力ですが、その苦味を程よく抑えつつ、だしの旨味をたっぷりと含ませるのがこのレシピの最大の魅力です。
材料
ゴーヤー 1本(180g)
削り節 3g
【つけ地】
だし カップ1(200ml)
しょうゆ 大さじ1+1/3(20ml)
みりん 大さじ1+1/3(20ml)
作り方
- 小鍋に【つけ地】の材料を合わせ、火にかけてひと煮立ちさせて冷ます。ゴーヤーはヘタを除いて縦半分に切り、スプーンでワタを除いて薄切りにする。
- 耐熱ボウルにゴーヤーを入れ、熱湯をヒタヒタに注いで15分間おく。水けをきってよく絞り、 1 の【つけ地】につけて冷蔵庫に約1時間おく。器に盛り、削り節をのせる。
メモ
- 笠原将弘さんのレシピ (ゴーヤーのおひたし)
ゴーヤーのおひたしを美味しく作る3つの極意
つけ地は必ず一度煮立ててから冷ますこと
このレシピの大きなポイントの一つが、だし、しょうゆ、みりんを合わせた「つけ地」の扱い方です。材料を小鍋に合わせたら、必ず火にかけてひと煮立ちさせてから冷ます工程を守ってください。
みりんに含まれるアルコール分を飛ばす「煮切り」を行うことで、アルコール特有のツンとした匂いがなくなり、調味料全体の味が驚くほどまろやかにまとまります。また、一度加熱することでだしの風味としょうゆの香ばしさが一体となり、より深い旨味が引き出されます。そして最も重要なのは「冷ます」ことです。
熱いつけ地にゴーヤーを入れると食感が柔らかくなりすぎてしまいますが、完全に冷ましたつけ地を使用することで、ゴーヤーの心地よい歯ごたえを保ったまま、味を中までしっかりと染み込ませることができます。
熱湯を注いで15分おく絶妙な下ごしらえ
ゴーヤーの苦味を和らげ、かつ食感を残すための最大の極意が、熱湯の活用です。一般的なレシピでは鍋でサッと茹でることが多いですが、このレシピでは耐熱ボウルに入れた薄切りのゴーヤーに熱湯をヒタヒタに注ぎ、そのまま「15分間おく」という手法をとります。
鍋でグラグラと煮立てないため、ゴーヤーの組織が壊れにくく、シャキシャキとした歯触りをしっかりと残すことができます。同時に、熱湯に15分間という時間をかけてじっくり浸すことで、強すぎる苦味成分がお湯に溶け出し、食べやすくもゴーヤーらしさを失わない絶妙なバランスに仕上がります。
15分経った後は水気をきり、手でしっかりと絞ることで、後から浸すつけ地が薄まるのを防ぎ、味がしっかりと入り込むスペースを作ることができます。
冷蔵庫で1時間じっくりと味を染み込ませる
おひたしを美味しく仕上げるための最終段階が、冷蔵庫での冷却と味覚の定着です。水気をしっかり絞ったゴーヤーを冷ましたつけ地に浸したら、すぐに食べるのではなく、冷蔵庫に入れて約1時間おくことが欠かせません。料理の基本として、食材は温度が下がる時に最も味が染み込むという性質を持っています。
冷蔵庫という低温環境に1時間置くことで、だしやしょうゆの旨味がゴーヤーの繊維の奥深くまで浸透し、噛むたびにジュワッと出汁が溢れ出す仕上がりになります。また、しっかりと冷やすことで口当たりが格段に良くなり、暑い季節にぴったりの清涼感あふれる一品になります。
食べる直前に器に盛り付け、最後に削り節をのせることで、かつおの豊かな香りが加わり、完成された日本料理の一皿となります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
笠原将弘さんのレシピで作る上品な「ゴーヤーのおひたし」には、キリッと冷やした日本酒や、すっきりとした辛口の白ワインがよく合います。特におすすめしたいのが、ソーヴィニヨン・ブランというブドウ品種で作られた白ワインです。
この品種特有の柑橘系やハーブのような清涼感のある香りは、ゴーヤーの持つ青々しい風味やほろ苦さと見事に調和します。また、つけ地に使われているだしの旨味としょうゆの香ばしさが、ワインの果実味を引き立て、和と洋の素晴らしいマリアージュを生み出します。
日本酒を合わせる場合は、香りが穏やかで酸味がすっきりとした「辛口の吟醸酒」を選ぶと良いでしょう。冷蔵庫でしっかりと冷やしたゴーヤーのおひたしを口に運び、よく冷えたお酒でスッと流し込むことで、暑さを忘れるような至福のひとときを味わうことができます。
削り節の風味がお酒の旨味とリンクし、箸もグラスも止まらなくなる組み合わせです。
保存テクニックと温め直し方
ゴーヤーのおひたしは、清潔な保存容器に入れて冷蔵庫で保存してください。つけ地に浸した状態のまま保存することで、時間が経つほどにだしの旨味がさらにゴーヤーへと染み込み、翌日以降もまた違った美味しさを楽しむことができます。保存期間の目安は、冷蔵庫で約2〜3日程度です。
ただし、削り節は食べる直前にのせるのが風味を活かすコツですので、保存容器には入れず、器に盛り付ける度に新しくふりかけるようにしてください。夏の常備菜や作り置きのおかずとしても大変重宝する一品です。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、日本料理のプロフェッショナルである笠原将弘さんのレシピ、「ゴーヤーのおひたし」の作り方とその魅力について詳しく解説しました。このレシピの素晴らしさは、少ない材料とシンプルな調味料でありながら、プロならではの下ごしらえの工夫が詰まっている点にあります。
ゴーヤーに熱湯を注いで15分間おくことで実現する絶妙な食感と苦味のコントロール、そして、一度煮立ててから冷ました「つけ地」に1時間じっくりと漬け込むことで生まれる深い味わいは、まさに和食の真髄を感じさせます。
日々の食卓の副菜としてはもちろん、晩酌のお供や、お弁当の隙間おかずとしても大活躍してくれます。作り置きにも適しているため、多めに作って常備菜にするのもおすすめです。ぜひご家庭で笠原将弘さんのレシピを実践し、だしの香りとゴーヤーの爽やかな苦味が織りなす、本格的な和の美味しさを堪能してみてください。
