人気日本料理店「賛否両論」のマスターとして知られる笠原将弘さんの素晴らしいレシピ、「みぞれすき焼き」をご紹介します。すき焼きといえば、甘辛い割り下でお肉や野菜を煮込み、溶き卵にくぐらせていただくのが定番ですが、今回ご紹介する笠原将弘さんのレシピはひと味違います。
たっぷりの大根おろし(みぞれ)と粗びきの黒こしょうを使って、濃厚な牛肉の旨味をさっぱりと、そしてピリッと大人な味わいで楽しむことができる画期的な一品です。材料は牛薄切り肉に、玉ねぎ、生しいたけ、大根という非常にシンプルで手に入りやすいものばかり。
特別な日のごちそうとしてはもちろんのこと、普段の食卓にも取り入れやすいのが嬉しいポイントです。さらに、水、酒、しょうゆ、砂糖で作るシンプルな割り下は、関西風のすき焼きなどにも応用できる黄金比率となっています。
笠原将弘さん直伝のこのレシピで、いつものすき焼きをワンランク上の洗練された和食へと昇華させてみませんか。ご家庭で本格的なプロの味をぜひご堪能ください。
【笠原将弘さんのレシピ】みぞれすき焼きの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings15
minutes10
minutes550
kcal25
minutes人気日本料理店「賛否両論」のマスターとして知られる笠原将弘さんの素晴らしいレシピ、「みぞれすき焼き」をご紹介します。すき焼きといえば、甘辛い割り下でお肉や野菜を煮込み、溶き卵にくぐらせていただくのが定番ですが、今回ご紹介する笠原将弘さんのレシピはひと味違います。
材料
牛薄切り肉(すき焼き用) 300g
大根 300g
たまねぎ 2コ
生しいたけ 6枚
黒こしょう(粗びき) 適量
【A】
水 カップ1+1/2
酒 カップ1/2
しょうゆ カップ1/2
砂糖 大さじ2
作り方
- たまねぎは二つ割りにし、横に1cm幅に切る。生しいたけは軸を落として薄切りにする。
- ポイント
- たまねぎは繊維を断つように切ると、甘みが出やすい。
- 大根はおろして軽く汁けをきる。【A】は合わせておく。
- ポイント
- 煮汁の材料。関西風のすき焼きの「割り下」としても使えるので、割合を覚えておくと便利。
- すき焼き鍋にたまねぎ、しいたけを敷き詰め、牛肉を広げてのせる。合わせた【A】を注いで火にかける。
- 好みの加減に肉に火が通ったら、大根おろしを散らし、黒こしょうをかける。
メモ
- 笠原将弘さんのレシピ (みぞれすき焼き)
みぞれすき焼きを美味しく作る3つの極意
玉ねぎは繊維を断つように切り、甘みを引き出す
このレシピの重要なポイントの一つが、玉ねぎの切り方です。玉ねぎは二つ割りにした後、横方向(繊維を断ち切る方向)に1cm幅に切ります。玉ねぎの繊維に対して垂直に包丁を入れることで、加熱した際に玉ねぎの細胞が壊れやすくなり、中に含まれる水分や自然な甘みが外に溶け出しやすくなります。
すき焼きの煮汁に玉ねぎ本来の甘みがしっかりと移り、牛肉やしいたけの旨味との相乗効果で全体に奥深いコクが生まれます。シャキシャキとした食感を残すよりも、くたっと柔らかく煮込んで甘みを最大限に引き出すのが、このみぞれすき焼きを美味しく仕上げる秘訣です。
覚えておくと便利な黄金比率の割り下
味付けのベースとなる煮汁(割り下)の配合も、このレシピの大きな魅力です。水カップ1と1/2、酒カップ1/2、しょうゆカップ1/2、砂糖大さじ2という割合は、すっきりとした甘辛さで素材の味を邪魔しない絶妙なバランスとなっています。
市販のすき焼きのタレを使わなくても、ご家庭にある基本の調味料だけで本格的な味わいを作り出すことができます。また、この配合は関西風のすき焼きの割り下としてもそのまま使える大変便利な割合です。
一度この比率を覚えておけば、みぞれすき焼きだけでなく、肉豆腐や牛丼など、他の和食の煮物料理にも幅広く応用することができます。
汁気を切った大根おろしと黒こしょうで仕上げる
みぞれすき焼きの最大の特徴である「大根おろし(みぞれ)」の扱い方と、最後の仕上げの黒こしょうが味の決め手になります。大根はおろした後に「軽く汁けをきる」ことが重要です。汁気を残しすぎると割り下の味が薄まってぼやけてしまい、逆に絞りすぎるとパサパサになって口当たりが悪くなります。
軽く自然に水気を落とす程度にすることで、煮汁と程よく絡み合い、牛肉の脂の重たさを中和してくれます。そして最後に粗びきの黒こしょうを散らすことで、大根おろしのさっぱり感にピリッとしたスパイシーな刺激が加わり、最後まで飽きずに食べ進められるメリハリのある味わいに仕上がります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
笠原将弘さんの「みぞれすき焼き」は、伝統的な甘辛いすき焼きに大根おろしと黒こしょうを加えた軽やかな味わいのため、お酒のペアリングも幅広い選択肢があります。ワインを合わせるなら、ピノ・ノワールやガメイなどの軽やかで果実味の豊かな赤ワインがおすすめです。
牛肉の旨味に寄り添いつつ、大根おろしのさっぱりとした風味をワインの穏やかな酸味が引き立ててくれます。また、白ワインであれば樽香の効いたシャルドネも、しょうゆの香ばしい風味と見事に調和します。
日本酒なら、純米酒のぬる燗が定番ですが、黒こしょうのスパイシーさに合わせて、キリッと冷やした辛口の吟醸酒を合わせると、口の中をさっぱりとリセットしてくれて、次の一口がさらに美味しく感じられるでしょう。
保存テクニックと温め直し方
みぞれすき焼きが残ってしまった場合の保存方法について解説します。粗熱が完全に取れてから、清潔な密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存してください。大根おろしが入っているため、日持ちは短めです。作ってから1日から2日以内には食べ切るようにしてください。
温め直す際は、電子レンジを使うか、小鍋に移して弱火で焦げないようにゆっくりと加熱します。ただし、大根おろしの風味が飛び、水分が出て味が薄まりやすいため、翌日食べる場合は少しお醤油を足すか、うどんを入れて「すき焼きうどん」としてリメイクするのも美味しくておすすめです。
このレシピのまとめと栄養のポイント
いかがでしたでしょうか。今回は、笠原将弘さん直伝の「みぞれすき焼き」のレシピをご紹介しました。一般的な溶き卵でいただくすき焼きとは異なり、たっぷりの大根おろしと粗びき黒こしょうの組み合わせによって、牛肉のコクと旨味を存分に味わいながらも、後味は驚くほどさっぱりといただけるのが魅力です。
繊維を断つように切った玉ねぎの甘み、しいたけの出汁、そして黄金比の割り下が一体となり、シンプルながらも計算し尽くされたプロの技が光る一品となっています。材料を切って鍋で煮るだけという手軽さでありながら、食卓に出せば歓声が上がること間違いなしのごちそうメニューです。
ぜひ今夜の夕食に、笠原将弘さんのこの素晴らしいレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。
