いつもの肉豆腐といえば、醤油ベースの甘辛い味付けが定番ですが、今回は料理研究家・藤井恵さんのレシピ「塩肉豆腐」をご紹介します。豚肉の旨みとだしの風味を塩味で引き立てた、あっさりとしながらもコクのある素晴らしい一品です。
にんにくの香りが食欲をそそり、ご飯のおかずにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりです。使うお肉は豚ロース肉のしゃぶしゃぶ用を使用するため、火の通りが早く、サッと柔らかく仕上がるのがこのレシピの大きな特徴です。
また、手間のかかりがちな豆腐の水切りも、パックの中で立てておくだけという、手軽で無駄のない下ごしらえの工夫が光る内容となっています。わけぎの彩りとシャキッとした食感も良いアクセントになり、素材それぞれの持ち味を存分に楽しめる一品です。
日々の献立選びで「いつもの味に少し変化を出したい」「手早く美味しい和食を作りたい」という時に、藤井恵さん直伝のこの塩肉豆腐は非常に役立ちます。シンプルな調味料だからこそ際立つ、だしの香りと豚肉の甘みをぜひご自宅でご堪能ください。
【藤井恵さんのレシピ】塩肉豆腐の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings5
minutes10
minutes340
kcal15
minutesいつもの肉豆腐といえば、醤油ベースの甘辛い味付けが定番ですが、今回は料理研究家・藤井恵さんのレシピ「塩肉豆腐」をご紹介します。豚肉の旨みとだしの風味を塩味で引き立てた、あっさりとしながらもコクのある素晴らしい一品です。
材料
木綿豆腐 1丁(300g)
豚ロース肉(しゃぶしゃぶ用) 150g
わけぎ 2本(75g)
【A】
だし カップ1
にんにく(薄切り) 1かけ分
酒 大さじ1
みりん 小さじ2
塩 小さじ1/2
作り方
- 豆腐はパックの中の水けをきり、パックに立てておく。わけぎは斜め薄切りにし、根元と葉先に分ける。
- ポイント
- 豆腐は軽く水きりする程度で十分。ほかの下ごしらえをする間、パックの中で立てておくと程よく水けがきれる。
- 鍋に【A】を入れて煮立たせ、中火にして豚肉を1枚ずつ広げ入れ、火を通して取り出す。 1 の豆腐は縦半分に切り、横に3等分に切る。
- 2 の鍋に残った煮汁を中火で煮立たせてアクを除き、豆腐を加える。ふたをして3~4分間煮たら、わけぎの根元、葉先を順に加え、豚肉を戻し入れる。わけぎがしんなりとするまでサッと煮る。
メモ
- 藤井恵さんのレシピ (塩肉豆腐)
塩肉豆腐を美味しく作る3つの極意
パックを活用した手軽な豆腐の水切り
豆腐料理で手間になりがちな水切りですが、このレシピのポイントは、パックの中で豆腐を立てて置くだけという非常に手軽な方法を取り入れている点です。
重しをのせたり電子レンジを使ったりする必要はなく、パックの中の水分を一度捨てた後、他の食材の下ごしらえをしている間に立てておくだけで、程よく自然に水けが切れます。
軽く水けを切る程度で十分美味しく仕上がるため、忙しい時でも手間を省きながら、豆腐が水っぽくなるのを防ぐことができる合理的で素晴らしい工夫です。
豚肉は先に火を通して取り出す
鍋にだしと調味料、にんにくを入れた煮汁が煮立ったら、豚ロース肉(しゃぶしゃぶ用)を1枚ずつ広げ入れ、火が通ったら一度取り出しておくことが、お肉を硬くさせないための重要な極意です。豚肉を煮汁の中にずっと入れたままにしておくと、加熱されすぎて食感がパサパサになってしまいます。
先にサッと火を通して旨みを煮汁に移し、後から戻し入れることで、豚肉本来の柔らかさと甘みを保ちつつ、豆腐にも豚の旨みが溶け込んだ美味しい煮汁をたっぷりと含ませることができます。
わけぎは根元と葉先に分けて加える
薬味として加えるわけぎは、斜め薄切りにしたあと、根元と葉先に分けておくのが美味しく仕上げるためのポイントです。豆腐を3〜4分間煮た後、火の通りにくい根元から先に鍋に加え、続いて葉先を順に入れることで、均等に程よく火を通すことができます。
最後に豚肉を戻し入れ、わけぎがしんなりとするまでサッと煮ることで、わけぎの鮮やかな緑色とシャキッとした食感が失われず、風味豊かな塩肉豆腐が完成します。素材ごとの火の通り時間を考慮した丁寧な手順です。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
藤井恵さんの「塩肉豆腐」は、醤油を使わないさっぱりとした塩味ベースに、にんにくの風味がしっかりと効いているため、合わせるお酒も幅広く楽しむことができます。日本酒であれば、旨みのある純米酒や、すっきりとした辛口の吟醸酒が、だしの風味と豚肉の甘みを引き立ててくれます。
ワインを合わせる場合は、キリッとした酸味のある白ワインがおすすめです。例えば、フランス産のソーヴィニヨン・ブランや、イタリアのピノ・グリージョなどは、わけぎの爽やかな香りやあっさりとした塩味のスープと素晴らしいマリアージュを奏でます。
また、にんにくのパンチが効いているため、軽めの赤ワインやロゼワインを少し冷やして合わせるのも、豚肉の旨みと調和して非常に美味しくいただけます。焼酎のソーダ割りや爽快なビールとも相性が良いので、その日の気分に合わせてお好みの一杯を選んでみてください。
保存テクニックと温め直し方
完成した塩肉豆腐が余ってしまった場合は、清潔な保存容器に移して冷蔵庫で保存してください。保存の目安は翌日までとなります。豆腐から水分が出やすいため、作ってから時間が経つと味が少し薄まってしまうことがあります。
温め直す際は、電子レンジを使うよりも、鍋に移して弱火でゆっくりと温めることで、お肉が硬くなるのを防ぎつつ風味を損なわずに美味しくいただけます。また、豆腐は冷凍すると食感が「す」の入ったようにパサパサに変わってしまうため、冷凍保存は避け、できるだけ冷蔵保存のまま早めに食べ切ることをおすすめします。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、料理研究家・藤井恵さんによる「塩肉豆腐」の作り方をご紹介しました。いつもの甘辛い肉豆腐とは一味違う、だしと塩、にんにくの風味がベースになったこのレシピは、豚肉の旨みと豆腐の優しさがダイレクトに味わえる絶品です。
豆腐の水切りをパックのまま行う手軽さや、豚ロースのしゃぶしゃぶ用肉を先にサッと煮て取り出すことで柔らかさを保つ工夫など、美味しく仕上げるための無駄のない手順が詰まっています。わけぎの彩りと食感も良いアクセントになり、あっさりとしているのにご飯が進む、満足度の高い一品です。
調理時間も短く、忙しい日の夕食のメインディッシュとしてはもちろん、お酒のお供としても大活躍してくれます。手に入りやすい身近な材料で簡単に作ることができるので、ぜひ今夜の献立に取り入れて、新しい肉豆腐の美味しさを楽しんでみてください。
