土井善晴さんのレシピ「さんまの辛煮」をご紹介します。秋の味覚の代表格であるさんまを、骨まで柔らかく、そして味わい深く仕上げる素晴らしい一品です。このレシピでは、さんまの内臓を取らずにそのまま筒切りにして煮込むのが大きな特徴です。
内臓のほろ苦さが醤油やしょうがの風味と絶妙に絡み合い、大人の味わいを生み出します。また、煮る工程が2段階に分かれているのもポイントです。最初は酢と水でじっくり1時間煮ることで骨まで柔らかくし、次に酒としょうゆを加えてさらに1時間煮ることで、しっかりと味を含ませます。
時間はかかりますが、鍋にかけておくだけなので意外と手間はかかりません。じっくりと火を通すことで、さんまの旨味が極限まで引き出され、ご飯のおかずにはもちろん、お酒の肴にもぴったりの極上の味わいになります。土井善晴さん直伝の、素材を活かしきる丁寧な調理法をぜひご家庭で実践してみてください。
丁寧に作られた和食の真髄を味わうことができる、格別なさんま料理です。
【土井善晴さんのレシピ】さんまの辛煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食4
servings15
minutes2
hours580
kcal135
minutes土井善晴さんのレシピ「さんまの辛煮」をご紹介します。秋の味覚の代表格であるさんまを、骨まで柔らかく、そして味わい深く仕上げる素晴らしい一品です。このレシピでは、さんまの内臓を取らずにそのまま筒切りにして煮込むのが大きな特徴です。
材料
さんま(大) 4匹(800g)
しょうが 80g
【煮汁】
酢 カップ1
水 カップ1
酒 カップ1
しょうゆ 70ml
作り方
- しょうがは洗って皮付きのまません切りにする。鍋底に半量を広げ入れる。
- さんまは、包丁をなでるように動かして細かいウロコを取り、流水で洗って、水けを拭き取る。胸ビレの後ろに包丁を入れて頭を切り落とす。
- ポイント
- まな板に紙を敷いて、尾から頭に向かって包丁の刃を動かしてウロコをこそげ取り、頭を切り落とす。
- 2 を2cm幅の筒切りにし、 1 の鍋に切り口を上にして並べ入れる。
- ポイント
- 内臓もおいしいのでそのまま筒切りにし、順次、断面が広いほうを上にして入れていく。
- 3 に残りのしょうがを散らし、【煮汁】の酢と水を注ぎ入れて強火にかける。アクを取って落としぶたをし、弱火で【煮汁】がほとんどなくなるまで、1時間ほど煮る。
- 4 に【煮汁】の酒としょうゆを加え、再び落としぶたをして、弱火で【煮汁】がなくなるまで、様子を見ながら1時間ほど時間をかけてじっくり煮る。
- ポイント
- 【煮汁】が少なくなればごく弱火にし、焦がさないように注意する。
- 鍋ごと冷まし、粗熱が取れてから、1切れずつざるに上げて冷まし、完全に【煮汁】をきる。
- ポイント
- 煮上がってすぐにさわると、柔らかいのでくずれやすい。残ったものは完全に【煮汁】をきり、保存容器に入れて、冷蔵庫で保管。4~5日間は楽しめる。取り出すときは清潔な箸を使うこと。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (さんまの辛煮)
さんまの辛煮を美味しく作る3つの極意
内臓を残したまま筒切りにし、切り口を上にして並べる
さんまの下処理において、内臓を取り除かずにそのまま2cm幅の筒切りにするのがこのレシピの最大のポイントです。さんまの内臓には特有の旨みとほろ苦さがあり、これが煮汁と合わさることで奥深い味わいを生み出します。そして、鍋に並べる際は必ず「切り口(断面が広いほう)を上にする」ことが重要です。
これにより、煮汁がさんまの身と内臓の間にしっかりと浸透し、煮崩れを防ぎながら全体に均等に味を含ませることができます。この丁寧な並べ方が、仕上がりの美しさと美味しさを決定づけます。
酢と水で1時間、酒と醤油でさらに1時間、二段階でじっくり煮る
煮込み工程は二段階に分かれています。まずは酢と水を注ぎ、弱火で煮汁がほとんどなくなるまで1時間ほど煮込みます。酢の力を利用することで、さんまの骨までホロホロに柔らかく仕上げることができます。その後、酒としょうゆを加えて再び1時間ほど、じっくりと時間をかけて煮込みます。
最初にすべての調味料を入れないことで、身が硬くなるのを防ぎ、魚の旨味を保ったまましっかりと中まで味を染み込ませることができるのです。焦がさないようにごく弱火で様子を見るのが成功の秘訣です。
鍋ごと冷まし、完全に煮汁をきってから保存する
長時間煮込んださんまは非常に柔らかくなっており、熱いうちに触ると簡単に崩れてしまいます。そのため、火を止めた後はすぐに取り出さず、鍋ごと置いて粗熱を取ることが非常に重要です。粗熱が取れてから1切れずつ丁寧にざるに上げて冷まし、完全に煮汁をきることで、身が締まって崩れにくくなり、保存性も高まります。
このひと手間を惜しまないことで、美しい形のまま食卓に並べることができ、味がしっかりと定着した最高の状態の辛煮を堪能することができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
さんまの辛煮は、しっかりとした醤油の風味と内臓のほろ苦さ、そしてしょうがの爽やかな香りが特徴の濃厚な和食です。この料理には、お米のふくよかな旨みが感じられる純米酒や、少し熟成感のある純米吟醸酒が非常によく合います。ぬる燗にすることで、さんまの脂の甘みと日本酒の旨みが口の中で見事に調和します。
また、ワインを合わせる場合は、果実味がありつつも酸味とタンニンが穏やかなミディアムボディの赤ワイン、例えばピノ・ノワールやマスカット・ベーリーAなどがおすすめです。ワインの軽やかな酸味が、酢を使って柔らかく煮込んださんまの風味と同調し、醤油の香ばしさと寄り添って素晴らしいマリアージュを生み出します。
ぜひ、お好みの和酒や赤ワインと共に、贅沢なひとときをお楽しみください。
保存テクニックと温め直し方
保存する際は、鍋ごと粗熱を取り、1切れずつざるに上げて完全に煮汁をきることが重要です。煮汁をしっかりときったさんまは、清潔な密閉できる保存容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。この状態で4〜5日間は美味しく楽しむことができます。
時間が経つごとに味が馴染み、作り立てとはまた違った深みのある味わいを堪能できるのもこの料理の魅力です。取り出す際は、雑菌の繁殖を防ぐため、必ず毎回清潔な箸を使用するように心がけてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は土井善晴さんのレシピによる、絶品の「さんまの辛煮」をご紹介しました。さんまのウロコを丁寧に取り除き、内臓ごと筒切りにして煮込むことで、素材の持つ旨味を余すところなく味わい尽くすことができる本格的な一品です。
酢と水で1時間、酒と醤油でさらに1時間と、合計2時間ほど弱火でじっくりと煮込むことで、骨まで柔らかく、口の中でホロホロと崩れる食感に仕上がります。焦がさないように火加減に注意し、冷ましてから煮汁をしっかりときるという基本に忠実な手順を守ることで、誰でも驚くほど美味しく作ることができます。
日持ちもするため、常備菜やお弁当のおかず、晩酌のお供としても大活躍間違いなしのレシピです。秋の味覚を存分に楽しめる極上の辛煮を、ぜひご自宅でお試しください。
