今回は、料理研究家である土井善晴さんの「ピーマンのえび肉詰め」のレシピをご紹介します。ピーマンの肉詰めといえば、合いびき肉を使ったボリューム満点のものが定番ですが、このレシピではえびと鶏ひき肉を組み合わせた、軽やかで上品な旨味が際立つ肉ダネを使用しています。
えびのプリッとした食感と、鶏ひき肉のあっさりとした味わいがピーマンのほろ苦さと絶妙にマッチし、いつもの肉詰めとは一味違う美味しさを楽しむことができます。さらに、添えられるのはトマトケチャップに米酢と溶きがらしを合わせた特製ソース。酸味と辛味がアクセントになり、食欲をそそります。
ピーマンへの肉ダネの詰め方やフライパンでの焼き方、そしてダイナミックな盛り付けの方法まで、土井善晴さんならではの家庭料理を楽しむための細やかな心配りとアイデアが詰まったレシピです。
毎日の献立のメインディッシュとしてはもちろん、お弁当のおかずやおつまみにもぴったりな一品ですので、ぜひご家庭でお試しいただき、新しいピーマン料理のレパートリーに加えてみてください。
【土井善晴さんのレシピ】ピーマンのえび肉詰めの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings15
minutes15
minutes220
kcal30
minutes今回は、料理研究家である土井善晴さんの「ピーマンのえび肉詰め」のレシピをご紹介します。ピーマンの肉詰めといえば、合いびき肉を使ったボリューム満点のものが定番ですが、このレシピではえびと鶏ひき肉を組み合わせた、軽やかで上品な旨味が際立つ肉ダネを使用しています。
材料
ピーマン 6~8コ(210g)(季節の露地物で小さくて柔らかいものなら10コくらい。)
米酢 適量
溶きがらし 適量
小麦粉 適量
サラダ油 大さじ1
トマトケチャップ 適量
【肉ダネ】
えび(無頭/冷凍/殻付き) 180g(正味150g)
鶏ひき肉 70g
たまねぎ(みじん切り) 70g
しょうが(みじん切り) 5g
かたくり粉 大さじ1
塩 小さじ1弱
作り方
- 【肉ダネ】をつくる。えびは流水の下で殻をむいて尾を取り、水が濁らなくなるまで洗って、水けをしっかり拭き取る。背を開いて背ワタを取り、粗く刻む。
- ボウルに 1 とひき肉、たまねぎ、しょうがを入れ、かたくり粉大さじ1、塩小さじ1弱を加え、手で全体がまとまるくらいまで混ぜ合わせる。
- ピーマンは縦半分に切って、堅いヘタと種を取り、内側に茶こしで小麦粉適量をふる。
- ポイント
- 種は【肉ダネ】を詰めるのにじゃまにならない程度に除きます。少しくらい残っても、気にしなくて大丈夫。
- フライパンにサラダ油大さじ1を入れて全体に広げる。 3 のピーマンに 2 の【肉ダネ】を適量ずつ軽く詰め、肉側を下にして押しつけるようにして並べていく。
- ポイント
- 詰めたときは、ピーマンと【肉ダネ】の間に隙間があっても大丈夫。軽い気持ちで詰めて、フライパンに押しつけます。
- 4 を中火にかけて焼く。【肉ダネ】に焼き色がついたら裏返し、熱湯カップ1/3を入れてふたをし、2~3分間蒸し焼きにする。火が通ったら、ふたを外して水分をとばす。
- 5 に皿をかぶせ、フライパンごとひっくり返し盛り付ける。小皿にトマトケチャップ適量と米酢、溶きがらしを入れて添える。
- ポイント
- 私はフライパンの内側に入るような皿をかぶせ、しっかり押さえて返してからフライパンを外します。難しければ、一つ一つ盛ってもよい。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (ピーマンのえび肉詰め)
ピーマンのえび肉詰めを美味しく作る3つの極意
ピーマンの下準備と小麦粉の役割
このレシピの重要なポイントは、ピーマンの内側に小麦粉をふる手順にあります。縦半分に切り、ヘタと種を取り除いたピーマンの内側に茶こしで小麦粉を薄くまんべんなくふりかけることで、小麦粉が糊の役割を果たし、加熱中にピーマンと肉ダネが剥がれてしまうのを防ぎます。
また、種を取る際は神経質になる必要はありません。肉ダネを詰めるのに邪魔にならない程度に取り除けば十分であり、少しくらい残っていても食感や味に大きな影響はないため、気楽に下準備を進めることができます。
隙間を気にしない大らかな詰め方と焼き方
ピーマンに肉ダネを詰める際、隙間なくぎっしりと詰め込もうとしがちですが、このレシピではピーマンと肉ダネの間に隙間があっても大丈夫です。軽い気持ちで適量を詰め、フライパンに並べる際に肉側を下にして押し付けるようにするのがコツです。
フライパンの底にしっかりと肉ダネを密着させることで、綺麗な焼き色がつき、肉の旨味と肉汁を逃さずに閉じ込めることができます。神経質に形を整えるよりも、この押し付ける動作が美味しい仕上がりへと繋がります。
熱湯を使った蒸し焼きとダイナミックな盛り付け
肉ダネに焼き色がついた後は、熱湯カップ1/3を加えてふたをし、2〜3分間蒸し焼きにします。水ではなく熱湯を使うことで、フライパンの温度を下げずに一気に蒸気を発生させ、ピーマンの鮮やかな色合いを保ちながら中までふっくらと火を通すことができます。火が通ったらふたを外して余分な水分を飛ばします。
盛り付け時は、フライパンの内側に入るサイズの皿をかぶせ、フライパンごとひっくり返します。このダイナミックな方法により、肉詰めが崩れることなく、美しく皿におさまります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
えびの風味と鶏ひき肉のあっさりとした味わいが特徴の「ピーマンのえび肉詰め」には、爽やかでフルーティーな白ワインがよく合います。特におすすめなのが、ニュージーランド産などのソーヴィニヨン・ブランです。
ソーヴィニヨン・ブランが持つ柑橘系やハーブの香りが、ピーマンの青々しい風味やほろ苦さと見事に調和します。また、えびの繊細な甘みを引き立てつつ、トマトケチャップ、米酢、溶きがらしを合わせた酸味と辛味のあるソースの味わいともバランスよく寄り添います。
もし赤ワインを合わせる場合は、渋みが少なく果実味の豊かなピノ・ノワールを軽く冷やしていただくと、鶏ひき肉の旨味とマッチして美味しくお召し上がりいただけます。お酒を飲まない方には、レモンスライスを浮かべた炭酸水や、スッキリとした冷たい緑茶が、口の中をさっぱりとさせてくれるのでおすすめです。
保存テクニックと温め直し方
残ったピーマンのえび肉詰めは、冷蔵保存で数日間美味しく楽しむことができます。保存する際は、しっかりと粗熱を取ってから、清潔な密閉容器に重ならないように並べて冷蔵庫に入れてください。保存期間の目安は2〜3日程度です。
温め直す際は、電子レンジで中心までしっかりと加熱すると、えびと鶏ひき肉のふっくらとした食感が蘇ります。また、お弁当のおかずとして活用する場合は、前日の夜に作って冷蔵しておき、朝に温め直してお弁当箱に詰めるだけで済むので、忙しい朝の心強い味方になります。
このレシピのまとめと栄養のポイント
土井善晴さんの「ピーマンのえび肉詰め」は、定番の家庭料理にえびの旨味と上品さをプラスした魅力的なレシピです。えびと鶏ひき肉を合わせることで、重たくなりすぎず、いくらでも食べられそうな軽やかな仕上がりになっています。
調理工程においても、ピーマンの種取りや肉ダネの詰め方など、家庭の台所で気負わずに作ることができるような大らかなポイントが随所にちりばめられており、料理初心者の方でも失敗なく美味しく作れる工夫がされています。
蒸し焼きによって引き出された素材の甘みと、ケチャップに米酢とからしを加えた特製ソースの相性は抜群で、ご飯のおかずとしてはもちろんのこと、お酒のおつまみとしても大活躍間違いなしの一品です。ぜひ、新鮮なピーマンが手に入った際に作ってみてください。
