今回は、人気料理家であるきじまりゅうたさんのレシピをご紹介します。青魚の代表格であるいわしを、さっぱりとした梅風味でいただく「梅煮風ゆでいわし」です。いわしの煮付けは定番ですが、このレシピの魅力はなんといっても「ゆでる」という工程にあります。
通常、煮魚は煮汁の中でコトコトと煮込んで味を含ませますが、きじまさんのレシピでは、一度いわしをふっくらとゆで上げ、あとから煮詰めた特製の梅だれをかけるスタイルをとっています。これにより、いわし本来の旨味を逃さず、身が固くなるのを防ぐことができます。
また、梅干しの酸味と塩気が効いたたれは、いわしの脂と絶妙に絡み合い、ご飯のおかずにはもちろん、お酒のおつまみとしても最適な一品に仕上がります。骨ごとブツ切りにして調理するので、準備の手間も少なく、ご家庭のフライパン一つで手軽に挑戦できるのも嬉しいポイントです。
プロの技が光る丁寧な調理法でありながら、日常の食卓に取り入れやすいきじまりゅうたさん直伝の本格和食レシピを、ぜひご自宅でお楽しみください。
【きじまりゅうたさんのレシピ】梅煮風ゆでいわしの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings5
minutes15
minutes180
kcal20
minutes今回は、人気料理家であるきじまりゅうたさんのレシピをご紹介します。青魚の代表格であるいわしを、さっぱりとした梅風味でいただく「梅煮風ゆでいわし」です。いわしの煮付けは定番ですが、このレシピの魅力はなんといっても「ゆでる」という工程にあります。
材料
いわし(頭とワタを取ったもの) 2匹分(150g)
貝割れ菜 1/4パック
梅干し(塩分15%のもの) 1コ(15g)
【A】
水 大さじ4
酒 大さじ2
【B】
いわしのゆで汁 大さじ6
砂糖 小さじ2
しょうゆ 小さじ1
作り方
- 貝割れ菜は根元を切り落とす。いわしは尾を切り落とし、3等分のブツ切りにする。包丁の根元の部分を使い、力を入れると骨ごと切れる。
- フライパン(直径20cm)に3cm深さまで水(約カップ3)を入れて中火にかける。沸騰したら一度火を止め、【A】を加えて混ぜる。いわしを加え、ごく弱火にかけて6~7分間ゆでる。温度を下げてからいわしを入れるとふっくらゆで上がる
- いわしを取り出して汁けをきり、器に盛る。残ったゆで汁で貝割れ菜をサッとゆで、取り出して汁けをきり、いわしに添える。ゆで汁はとっておく。
- ボウルに【B】を入れ、梅干しを半分にちぎって種ごと加え、混ぜ合わせてたれをつくる。 3 のフライパンをきれいにし、たれを入れて中火で煮立てる。梅干しが煮くずれてきたら火を止め、 3 のいわしにかける。
メモ
- きじまりゅうたさんのレシピ (梅煮風ゆでいわし)
梅煮風ゆでいわしを美味しく作る3つの極意
包丁の根元で骨ごとブツ切りにする
いわしの下処理における重要なポイントです。いわしは尾を切り落とし、3等分のブツ切りにしますが、このとき包丁の刃先ではなく、最も力の入りやすい根元の部分(あご)を使います。包丁の根元を骨に当ててしっかりと力を入れることで、硬い骨ごとスパッと切ることができます。
身が崩れるのを防ぎ、仕上がりの見た目も美しくなります。内臓や頭はあらかじめ取り除いたものを使用することで、手早く処理をして鮮度を保ちながら調理を進めることができます。
一度火を止め、温度を下げてからいわしを入れる
このレシピ最大の極意とも言えるのが、いわしをゆでる際の温度管理です。フライパンの湯が沸騰した状態のまま直接いわしを入れてしまうと、急激な温度変化によって身が縮み、パサパサと硬い食感になってしまいます。沸騰したら一度火を止めてから、水と酒を加えることで、湯の温度が適度に下がります。
この絶妙な温度に下がった状態のところへいわしを加え、ごく弱火で6~7分間じっくりとゆでることで、身がふっくらと柔らかく仕上がります。
ゆで汁を活用して旨味たっぷりのたれを作る
いわしをふっくらとゆで上げたあとの「ゆで汁」は決して捨ててはいけません。このゆで汁には、いわしから溶け出した良質な脂と旨味がたっぷりと含まれています。レシピでは、このゆで汁を大さじ6杯分とりわけ、砂糖、しょうゆ、そしてちぎった梅干しと合わせて特製のたれを作ります。
このたれを中火で煮立て、梅干しがほどよく煮くずれてきたらいわしにかけることで、魚の旨味を余すところなく味わい尽くすことができます。付け合わせの貝割れ菜も同じゆで汁でゆでることで、全体に統一感が生まれます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
この「梅煮風ゆでいわし」は、梅干しの酸味としょうゆの香ばしさ、そしていわしの豊かな脂が特徴的な和食です。合わせるお酒は、やはりキリッとした辛口の日本酒が王道ですが、ワインを合わせるならミネラル感のある白ワインや、軽めのロゼワインが非常におすすめです。
例えば、フランスのロワール地方で造られるミュスカデや、イタリアの爽やかなピノ・グリージョなどは、梅干しの酸味と同調し、いわしの脂をすっきりと流してくれます。また、ロゼワインであれば、果実味が梅の風味に寄り添い、料理のコクをさらに引き立ててくれます。
よく冷やしたスパークリングワイン(カヴァやプロセッコなど)も、口の中をリフレッシュさせてくれるため、相性が抜群です。
保存テクニックと温め直し方
出来上がった「梅煮風ゆでいわし」は、作ってすぐの温かい状態が最もふっくらとして美味しいですが、粗熱を取ってから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保存することも可能です。保存期間の目安は2〜3日程度です。冷める過程で梅だれの味がしっかりと身に染み込むため、翌日はまた違った深い味わいを楽しむことができます。
温め直す際は、電子レンジで軽く加熱するか、お鍋に移して弱火で優しく温めてください。貝割れ菜は色が悪くなりやすいため、保存する場合は別の容器に分けるか、食べる直前に新しく茹でて添えることをおすすめします。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、きじまりゅうたさんのレシピ「梅煮風ゆでいわし」をご紹介しました。一般的な煮付けとは異なり、いわしを一度ふっくらとゆで上げてから、特製の梅だれをかけるというアプローチが光る一品です。
沸騰した湯の温度を一度下げてからごく弱火でゆでるという細やかな火加減の工夫が、いわしを驚くほど柔らかく仕上げてくれます。また、いわしの旨味が溶け出したゆで汁をベースにしたたれは、梅干しの爽やかな酸味と相まって、ご飯が止まらなくなる美味しさです。
調理工程自体はフライパン一つでシンプルに完結するため、忙しい日の夕食や、急な晩酌のお供としても大活躍間違いなしです。魚料理のレパートリーを広げたい方や、青魚を美味しく食べたい方にぜひお試しいただきたい、きじまりゅうたさんならではの素晴らしいレシピです。
