藤井恵さんの「焼きさばと大根の汁物」のレシピをご紹介します。青魚の代表格であるさばと、冬の味覚である大根を使った、ほっとする味わいの和風汁物です。このレシピの最大の特徴は、さばを生のまま煮るのではなく、一度グリルで香ばしく焼き上げてから出汁に加える点にあります。
さばのくさみを取るための丁寧な下処理と、こんがりと焼けた皮目の香ばしさが、上品な昆布出汁と合わさり、奥深い旨みを生み出します。大根にもさばの旨味がたっぷりと染み込み、心も体も温まる一品に仕上がります。
しょうがの千切りと仕上げに加えるしょうが汁がアクセントとなり、青魚特有のくせを感じさせず、最後までさっぱりと美味しくいただけます。たっぷりのわけぎと、お好みで七味唐辛子を添えて、風味豊かな一杯をお楽しみください。
毎日の食卓にはもちろん、少し冷える日の夕食にもぴったりな、藤井恵さんならではの丁寧な仕事が光る素晴らしいレシピです。ぜひご家庭で、本格的な味わいの汁物を作ってみてください。
【藤井恵さんのレシピ】焼きさばと大根の汁物の作り方
Course: 汁物Cuisine: 和食2
servings20
minutes20
minutes250
kcal40
minutes藤井恵さんの「焼きさばと大根の汁物」のレシピをご紹介します。青魚の代表格であるさばと、冬の味覚である大根を使った、ほっとする味わいの和風汁物です。このレシピの最大の特徴は、さばを生のまま煮るのではなく、一度グリルで香ばしく焼き上げてから出汁に加える点にあります。
材料
さば(切り身) 2切れ
大根 4cm
しょうが(細切り) 1かけ分
しょうが汁 小さじ1
わけぎ(小口切り) 2本分
七味とうがらし 適宜
塩
酒 大さじ3
しょうゆ 小さじ1/2
【A】
昆布(8cm四方) 1枚
水 カップ3
作り方
- 【A】は鍋に合わせて、1時間おく。
- 大根は1cm幅、4cm長さの短冊形に切る。さばは1切れをそれぞれ2~3等分に切り、塩小さじ1をふって20分間おき、サッと洗って水けを拭く。
- ポイント
- 塩をしっかりめにふっておく。
- 熱した魚焼きグリルにさばを並べ、強火で5~6分間ほど両面をこんがりと焼く。
- ポイント
- さばを焼いておくと、生のまま煮るよりも青魚特有のくせが取れる。
- 1 の鍋に 3 のさば、大根、しょうが、酒大さじ3を加えて火にかけ、煮立つ直前に昆布を取り出す。
- 弱火で10分間煮て、塩・しょうゆ各小さじ1/2で味を調える。しょうが汁を加えて椀(わん)によそい、わけぎをたっぷりとのせる。好みで七味とうがらしをふる。
メモ
- 藤井恵さんのレシピ (焼きさばと大根の汁物)
焼きさばと大根の汁物を美味しく作る3つの極意
さばにしっかり塩をふり、くさみを抜く
さばの下処理として、切り分けたさばに塩小さじ1をしっかりとふり、20分間おくことが非常に重要です。この工程により、さばの身から余分な水分とともに特有のくさみが引き出されます。20分経過した後は、表面に浮き出た水分をサッと水で洗い流し、ペーパータオルなどでしっかりと水けを拭き取ります。
このひと手間を惜しまずに行うことで、汁物にした際にスープが濁らず、魚の臭みが一切ない、すっきりと上品な味わいに仕上がります。美味しい汁物を作るための欠かせない基本の作業です。
グリルで香ばしく焼き上げる
さばを煮汁に入れる前に、熱した魚焼きグリルに並べ、強火で5~6分間ほど両面をこんがりと焼くのがこのレシピの最大のポイントです。さばを事前に焼いておくことで、生のまま煮るよりも青魚特有のくせをしっかりと取ることができます。
さらに、皮に焼き目がつくことで香ばしさが加わり、それが汁全体の風味を飛躍的に向上させます。煮込んだ際にも身が崩れにくくなるというメリットもあります。強火で短時間、表面をカリッとさせるイメージで焼き上げるのがコツです。
昆布出汁の旨みを最大限に引き出す
この汁物のベースとなる昆布出汁は、水カップ3に対して8cm四方の昆布1枚を合わせ、火にかける前に1時間じっくりと浸しておくことが大切です。これにより、昆布の持つまろやかで上品な旨味が水にしっかりと溶け出します。
火にかける際は、さば、大根、しょうが、酒大さじ3を加え、煮立つ直前のタイミングで昆布を取り出してください。昆布を入れたままグラグラと煮立たせてしまうと、海藻特有のえぐみやぬめりが出てしまい、汁の風味が損なわれてしまいます。絶妙な火加減が味の決め手です。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
藤井恵さんの「焼きさばと大根の汁物」には、和の繊細な出汁の旨味とさばの脂のコクに寄り添う、すっきりとした辛口の日本酒や白ワインがよく合います。
日本酒であれば、米の旨味を感じさせつつも後味がキレる「純米吟醸」や「特別純米酒」を、少しぬるめの燗にして合わせると、さばの脂の甘みと見事に調和し、心安らぐペアリングが楽しめます。
ワインを合わせる場合は、柑橘系の爽やかな酸味とミネラル感を持つ「ミュスカデ」や「アルバリーニョ」、あるいは日本の固有品種である「甲州」の白ワインがおすすめです。
ワインの持つすっきりとした酸味が、仕上げに加えるしょうが汁や七味唐辛子のピリッとしたアクセントと重なり合い、青魚の旨味をさらに引き立ててくれます。和食ならではの奥行きのある味わいを、お好みのお酒とともにゆっくりと堪能してください。
保存テクニックと温め直し方
この汁物は、出来立ての風味が一番美味しいですが、余った場合は清潔な保存容器に移し、粗熱をしっかりと取ってから冷蔵庫で保存してください。保存期間の目安は翌日までです。さばの風味や出汁の香りが飛びやすいため、温め直す際は鍋に移し、沸騰させないように弱火でゆっくりと加熱するのがポイントです。
大根に味がより染み込んで美味しくなりますが、薬味のわけぎやしょうが汁の香りは弱まるため、温め直した後に新たに少し追加すると、再び新鮮な風味を楽しむことができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
藤井恵さんの「焼きさばと大根の汁物」は、丁寧な下ごしらえが光る、じんわりと心に染み渡るような和風の汁物レシピです。さばに塩をふって臭みを抜き、さらに魚焼きグリルで香ばしく焼き上げることで、青魚特有のくせを消し去り、旨味だけを存分に引き出しています。
じっくりと水出しした昆布の上品な出汁に、焼きさばの香ばしさと大根の甘みが溶け合い、一口飲むごとにホッとするような深い味わいが広がります。煮込み時間は10分ほどですが、事前の準備をしっかりと行うことで、料亭のような本格的な仕上がりになります。
千切りのしょうがと仕上げのしょうが汁が、全体をさっぱりと引き締め、たっぷりのわけぎが彩りと食感を添えます。栄養満点で体の芯から温まる一品ですので、ぜひ日々の献立に取り入れてみてください。
