土井善晴さん直伝の「しょうゆ味のフライドチキン」のレシピをご紹介します。ジューシーで旨味がぎゅっと詰まった骨付き鶏もも肉を、シンプルながらも奥深い味わいに仕上げる極上のフライドチキンです。味付けのベースは、しょうゆと酒を1対1で合わせた潔いつけ汁に、たたきつぶしたにんにくを加えるだけ。
このシンプルな調味料が、鶏肉の持つ本来の美味しさを最大限に引き立てます。一昼夜じっくりと冷蔵庫で寝かせることで、お肉の芯までしっかりと味が染み込み、どこを食べても深いコクを感じられます。特別な日のメインディッシュとしてはもちろん、日々のごちそうや、お酒のおつまみにもぴったりの一品です。
フライパンを使い、少量の油でじっくりと揚げる独自の調理法により、外はカリッと香ばしく、中は驚くほどジューシーに仕上がります。ご家庭で本格的な味わいを楽しめる、土井善晴さんの素晴らしいレシピを詳しくお届けします。
【土井善晴さんのレシピ】しょうゆ味のフライドチキンの作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食4
servings15
minutes12
minutes343
kcal27
minutes土井善晴さん直伝の「しょうゆ味のフライドチキン」のレシピをご紹介します。ジューシーで旨味がぎゅっと詰まった骨付き鶏もも肉を、シンプルながらも奥深い味わいに仕上げる極上のフライドチキンです。味付けのベースは、しょうゆと酒を1対1で合わせた潔いつけ汁に、たたきつぶしたにんにくを加えるだけ。
材料
鶏もも骨付き肉 4本(1本180gほどの小さめのもの。250~350gの大きいものなら、このつけ汁の分量に対して3本が適量。)
パセリ 適宜
かたくり粉
揚げ油
【つけ汁】
にんにく 1かけ
しょうゆ カップ1/4
酒 カップ1/4
作り方
- にんにくは皮付きのまま、たたいてつぶす。
- 鶏肉は水けを拭いてジッパー付きの保存袋に入れ、【つけ汁】の材料を加える。空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫に一昼夜おく。【つけ汁】は、しょうゆと酒が1:1。にんにくは、小さめの鶏もも肉4本に対して1かけです。ポリ袋を使えば、少ない量でもまんべんなく行き渡ります。
- 2 の鶏肉の汁けを拭き、骨に沿って両側に切り目を入れる。ここに切り目を入れると火が通りやすく、身離れもよくなって食べやすくなります。
- 全体にかたくり粉を薄くまぶす。切り目や隙間にもきっちりとまぶす。汁けを拭いてから粉をまぶすことで衣が薄づきになり、油の吸収が抑えられます。
- 直径26cmほどのフライパンに揚げ油カップ2を入れ、火にかける前に 4 の皮を下にして入れる。
- 最初は強火にかけ、油が沸いてきたら中火にし、肉に油をかけながら揚げる。このように少量の油で揚げるときは、温度が上がりすぎないように様子を見て火加減を調節します。
- 途中、2~3度上下を返しながら合計で12分間ほど揚げ、全体がこんがりと色づいたら、油をきって器に盛る。あればパセリを彩りに添える。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (しょうゆ味のフライドチキン)
しょうゆ味のフライドチキンを美味しく作る3つの極意
骨に沿った切り目で火通りと食べやすさを向上
汁けを拭き取った鶏もも肉の骨に沿って、両側にしっかりと切り目を入れることがこのレシピの重要なポイントです。骨付きの肉は中心部まで火が通りにくく、生焼けの原因になりやすいですが、このひと手間を加えることで熱が均一に伝わりやすくなります。
さらに、火が通ることで身離れが格段によくなり、食べる際にも骨から肉が簡単にはがれて非常に食べやすくなります。見た目の美しさを保ちつつ、中までしっかりとジューシーに火を通すための、理にかなった下ごしらえのコツです。
汁けの拭き取りと丁寧な粉まぶしで薄づきの衣に
つけ汁から出した鶏肉の水分をしっかりと拭き取ってから、かたくり粉を全体に薄くまぶすことが大切です。切り目や隙間の奥まで隙間なくきっちりと粉まぶしを行うことで、肉の旨味を内側に閉じ込めることができます。
水分を拭かずに粉をまぶすと、衣が厚くなって余分な油を吸収してしまい、ベタついた仕上がりになってしまいます。汁けを丁寧に拭うことで衣が極限まで薄づきになり、揚げたときにカリッとした軽快な食感が生まれ、油っぽさを抑えたヘルシーで上品な仕上がりになります。
冷たい油から始めるコールドスタートと丁寧な油かけ
フライパンに油を入れ、火にかける前の冷たい状態の油に鶏肉の皮を下にして並べてから点火する、いわゆるコールドスタートという技法を用います。最初は強火にかけ、油が沸いてきたら中火に落とします。少量の油で揚げるため、肉の上面にスプーンなどで油を優しくかけながら加熱を続けます。
このように温度が急激に上がりすぎないよう様子を見ながら火加減を調節し、途中2〜3度上下を返しながら合計12分間ほどじっくり揚げることで、外側はこんがりと美しい色に、内側はふっくらジューシーに仕上がります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
しょうゆとにんにくの香ばしい風味がしっかりと効いたフライドチキンには、すっきりとした味わいのアルコールが絶妙にマッチします。ワインを合わせる場合、特におすすめなのが辛口のスパークリングワインです。
シュワシュワとした心地よい炭酸と豊かな酸味が、鶏肉のジューシーな脂分を優しく洗い流し、一口ごとに口内をリフレッシュしてくれます。また、白ワインであれば、樽香の効いたコクのあるシャルドネや、フルーティーな香りとシャープな酸味を持つソーヴィニヨンブランが、しょうゆの旨味やお肉のコクを引き立ててくれます。
赤ワインを好まれる方には、渋みが控えめで軽やかな果実味を持つピノノワールやガメイが、醤油ベースの和風の味付けによく馴染み、料理の美味しさをいっそう引き立ててくれるでしょう。もちろん、定番の冷えたビールやハイボールとの相性も抜群で、お互いの良さを高め合います。
保存テクニックと温め直し方
揚げたてのカリッとした食感を味わうのが一番ですが、保存する場合は完全に冷ましてから行います。冷蔵保存の際は、密閉容器に入れるかラップできっちりと包み、冷蔵庫で2日程度を目安に消費してください。
温め直すときは、電子レンジで軽く中心まで温めた後、オーブントースターやフライパンで表面をカリッと焼き直すと、揚げたてに近い香ばしさがよみがえります。冷凍保存も可能で、1本ずつラップに包んでジッパー付き保存袋に入れれば、約2週間から3週間ほど保存できます。
解凍する際は冷蔵庫で自然解凍したのち、同様にトースターなどで加熱すると、衣のサクサク感が復活して美味しく召し上がれます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
土井善晴さん直伝の「しょうゆ味のフライドチキン」は、シンプルな調味料と丁寧な調理プロセスによって、家庭でも最高峰の味わいを実現できる素晴らしいレシピです。しょうゆと酒を同量合わせたシンプルなつけ汁に一昼夜漬け込むことで、お肉の深部まで旨味が浸透します。
骨に沿って入れる切り目や、汁けを拭き取ってからかたくり粉を薄くまぶすといった、細やかな下ごしらえが美味しさを決定づけます。そして、フライパンに冷たい油と肉を入れてから火にかける独特の揚げ方により、少量の油でも失敗なく、外はカリッと、中は肉汁あふれるジューシーな仕上がりを叶えます。
特別な道具を使わず、身近な材料だけでプロフェッショナルなクオリティに仕上がるこのフライドチキンを、ぜひご家庭の定番レパートリーに加えてみてください。
