豚の角煮といえば、醤油と砂糖で甘辛く煮込んだものが定番ですが、今回ご紹介するのは、料理家ケンタロウさんのレシピ「塩角煮」です。このレシピの最大の特徴は、味付けが塩と黒こしょう、そして酒のみという非常にシンプルな構成になっていることです。
醤油を使わないことで、豚バラ肉が本来持っている豊かな旨味と甘味がダイレクトに味わえる、まさに素材の味を最大限に生かした一品となっています。調理工程も非常に理にかなっており、香味野菜とともにじっくりと2〜3時間下ゆでをすることで、余分な脂や臭みが抜け、とろけるような食感に仕上がります。
特別な調味料を用意する必要はなく、スーパーで手に入る身近な食材だけで、本格的で驚くほど美味しい角煮が完成します。お酒のおつまみとしてはもちろん、ご飯のおかずとしても大活躍間違いなしの、ケンタロウさん直伝の絶品塩角煮をぜひご家庭でお試しください。
【ケンタロウさんのレシピ】塩角煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食4
servings10
minutes3
hours15
minutes586
kcal205
minutes豚の角煮といえば、醤油と砂糖で甘辛く煮込んだものが定番ですが、今回ご紹介するのは、料理家ケンタロウさんのレシピ「塩角煮」です。このレシピの最大の特徴は、味付けが塩と黒こしょう、そして酒のみという非常にシンプルな構成になっていることです。
材料
豚バラ肉(塊) 600g
クレソン 1/2ワ
酒
塩
黒こしょう(粗びき)
【A】
ねぎ(青い部分) 1本分
にんにく(3~4等分に切る) 1かけ
しょうが(3~4等分に切る) 1かけ
作り方
- 豚肉は4~5cm角に切る。鍋にたっぷりの湯を沸かし、豚肉、【A】を入れてアクを取りながら、竹ぐしがスーッと通るまで2~3時間弱火でゆでる。
- ポイント
- 脂身がプルプルになるまで、コトコトと弱火で煮る。煮汁が少なくなったら湯適量を足す。
- 1 から豚肉とゆで汁カップ1を取り出す。
- 1 の鍋をサッと洗って、 2 の豚肉とゆで汁、酒大さじ2、塩小さじ1/2、黒こしょう少々を入れる。ふたをして、時々煮汁を肉に回しかけながら、弱めの中火で15分間煮る。
- クレソンを加えてサッと煮たら、器に盛って黒こしょう適量をふる。
メモ
- ケンタロウさんのレシピ (塩角煮)
塩角煮を美味しく作る3つの極意
弱火で2〜3時間じっくりと下ゆでする
豚バラ塊肉を柔らかく仕上げるための最大の極意は、鍋にたっぷりの湯を沸かし、ねぎ、にんにく、しょうがといった香味野菜とともに、竹串がスーッと通るまで2〜3時間弱火でコトコトと煮込むことです。この長時間の加熱により、豚肉の硬い組織が柔らかくなり、あのプルプルとした至福の食感が生まれます。
また、ゆでている最中はこまめにアクを取り除くことで、雑味のないすっきりとした味わいに仕上がります。煮汁が少なくなってきたら、肉が湯から出て乾燥しないように適宜お湯を足すことも、しっとりと仕上げるための重要なポイントです。
ゆで汁を1カップ残し、鍋を洗ってから仕上げの煮込みを行う
下ゆでが終わった後、そのまま調味するのではなく、豚肉とゆで汁を1カップだけ取り出し、一度鍋をサッと洗う工程が重要です。これにより、鍋肌についたアクや濁りを取り除き、クリアな状態で味付けに入ることができます。
きれいになった鍋に豚肉、1カップのゆで汁、酒大さじ2、塩小さじ1/2、黒こしょうを入れてふたをし、弱めの中火で15分間煮込みます。この時、時々ふたを開けて煮汁を肉に回しかけることで、塩と酒の旨味が肉の表面に均一にコーティングされ、中までしっかりと味が馴染むようになります。
クレソンは仕上げに加え、サッと煮て食感を残す
豚肉にしっかりと味が含んだら、最後の仕上げとしてクレソンを加えます。クレソンは加熱しすぎると色合いが悪くなり、特有のシャキシャキとした食感や爽やかな風味が損なわれてしまうため、加えたらサッと煮る程度にとどめるのが極意です。
豚バラ肉の濃厚な脂の甘みに対して、クレソンの持つほのかな苦味とみずみずしさが絶妙なアクセントとなり、最後まで飽きずに食べ進めることができます。器に盛った後、さらに黒こしょうを適量ふりかけることで、ピリッとした辛味が全体を引き締め、より一層風味豊かに仕上がります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
ケンタロウさんの「塩角煮」は、醤油を使わないシンプルな味付けであるため、お酒とのペアリングも幅広く楽しむことができます。ワインを合わせるなら、豚肉の脂の甘みをスッキリと流してくれるような、酸味のしっかりとした白ワインがおすすめです。
例えば、キリッとした柑橘系の香りを持つ「ソーヴィニヨン・ブラン」や、ミネラル感豊かな「シャブリ」などが、塩と黒こしょうのシャープな味わいと見事に調和します。
赤ワインがお好みであれば、渋みが少なく果実味が豊かな「ピノ・ノワール」を少し冷やして合わせると、豚肉の繊細な旨味を邪魔することなく寄り添ってくれます。もちろん、キリッと冷やした日本酒の辛口や、炭酸が効いた爽快なハイボールとの相性も抜群で、休日の晩酌を贅沢に彩ってくれる最高の組み合わせとなります。
保存テクニックと温め直し方
完成した塩角煮が余った場合は、粗熱をしっかりと取ってから清潔な保存容器に入れ、冷蔵庫で保存してください。冷蔵保存の目安は約3日間です。冷蔵庫に入れると豚の脂が白く固まりますが、再加熱する際に溶けるため問題ありません。
脂分が気になる場合は、この白く固まった脂をスプーンなどで取り除いてから温めると、よりあっさりとお召し上がりいただけます。温め直す際は、電子レンジを使用するか、小鍋に移して弱火でゆっくりと加熱してください。冷凍する場合は、煮汁と一緒に冷凍対応の保存袋に入れ、空気を抜いて密閉すれば約1ヶ月保存可能です。
このレシピのまとめと栄養のポイント
ケンタロウさんのレシピによる「塩角煮」は、豚バラ肉のポテンシャルを最大限に引き出した、驚きと感動を与えてくれる一品です。角煮といえば手間がかかり、調味料の配合が難しいというイメージを持たれがちですが、このレシピは下ゆでに時間はかかるものの、味付け自体は驚くほどシンプルで失敗がありません。
2〜3時間という時間をかけてコトコトと煮込む過程そのものが、料理を美味しくするための最高のスパイスとなります。出来上がった角煮に箸を入れると、力を入れずともホロリと崩れ、口に運べばとろけるような脂の甘みと塩のキリッとした旨味が広がります。
最後に添えるクレソンのほろ苦さと黒こしょうの刺激が完璧なバランスを生み出しており、一度作れば定番メニューにしたくなる魅力に溢れています。ぜひ休日の時間があるときに、じっくりと豚肉と向き合いながら作ってみてください。
