今回は、家庭料理の第一人者である土井善晴さんのお好み焼きレシピをご紹介します。お好み焼きはご家庭でもよく作られる定番メニューですが、土井善晴さんのレシピには、ふんわりと美味しく仕上げるための大切なポイントがたくさん詰まっています。
たとえば、生地に使う山芋は皮をむかずにヒゲ根だけを焼き切ってすりおろすことで、無駄なく風味豊かに仕上がります。また、キャベツやちくわ、紅しょうがなどの具材はあえて粗みじん切りにして食感を残すのも特徴です。
さらに、生地に小麦粉を加える際は「一生懸命に混ぜすぎない」ことや、卵は焼く直前に加えることなど、生地の空気を抜かないための工夫が随所に散りばめられています。焼き上げる際も決してへらで押し付けず、ふたをして蒸し焼きにすることで、驚くほどふっくらとした分厚いお好み焼きが完成します。
仕上げに塗るレモン汁の爽やかな酸味が隠し味となり、最後まで飽きずに美味しくいただける、まさに絶品のお好み焼きです。ぜひこのレシピ通りに作って、本場大阪風の味わいを楽しんでみてください。
【土井善晴さんのレシピ】お好み焼きの作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings15
minutes15
minutes600
kcal30
minutes今回は、家庭料理の第一人者である土井善晴さんのお好み焼きレシピをご紹介します。お好み焼きはご家庭でもよく作られる定番メニューですが、土井善晴さんのレシピには、ふんわりと美味しく仕上げるための大切なポイントがたくさん詰まっています。
材料
豚ロース肉(薄切り) 6枚
レモン汁 少々
お好み焼きソース 適宜
青のり粉 適宜
削り節 適宜
マヨネーズ 適宜
トマトケチャップ 適宜
練りがらし 適宜
サラダ油
【生地】
山芋 50g(いちょう芋、つくね芋、長芋など。分量より多めに用意したほうがすりおろしやすい。)
だし カップ1
【A】
キャベツ 340g
ちくわ 90g
青ねぎ 1本(50g)
紅しょうが 20g
小麦粉 90g
塩 少々
卵 2コ
作り方
- キャベツ、ちくわ、紅しょうがは粗みじん切りにする。青ねぎは小口切りにする。
- 山芋はよく洗って皮ごとすりおろし、 だし を加えてざっとのばす。
- ポイント
- 芋に伸びた根がついていれば、火で焼き切って。皮やちょっと変色した部分も、【生地】に混ぜて焼いてしまうと気にならないのでそのままおろす。
- 2 に【A】の具を加えて混ぜ合わせたところに小麦粉と塩を加え、ざっくりと混ぜる。
- ポイント
- 粉がまだ見えるくらいざっと混ざればよいので、一生懸命に混ぜすぎないこと。
- 【生地】の半量を取り分け、焼く直前に卵1コを加えてざっくりと混ぜる。
- ホットプレートまたはフライパン(ここでは溶岩プレート)を中火で十分に熱し、サラダ油少々を全体になじませる。 4 の2/3量をのせて軽く広げ、豚肉を3枚のせる。
- ポイント
- 豚肉がロース肉の場合生地と生地の間にはさんでしっとりと、バラ肉の場合は生地の上にのせてカリッと焼くのがおすすめ。
- 4 の残り1/3量をのせて丸く形を整え、ふたをして3~4分間、弱めの中火で蒸し焼きにする。
- ポイント
- 直径22~23cm、厚みは3~4cmになるので、高さのあるふたを。ここでは大きな片手鍋をふた代わりに使う。
- 片面が焼けたらひっくり返す。
- ポイント
- へらで上から押さえるのはNG!空気が抜けてフンワリ感がなくなってしまう。
- 再びふたをして、3~4分間蒸し焼きにする。
- もう一度上下を返し、表面にレモン汁を塗る。
- ポイント
- レモン汁の酸味が意外な隠し味になる。
- お好み焼きソースをたっぷりと塗り、青のり粉と削り節をふる。もう1枚も同様に焼く。
- ポイント
- マヨネーズ、ケチャップ、練りがらしなどは好みで。皿に取らず、このままへらで切り分けるのが大阪風!
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (お好み焼き)
お好み焼きを美味しく作る3つの極意
生地は混ぜすぎず、卵は焼く直前に加える
ふんわりとしたお好み焼きを作るための最大のポイントは、生地の混ぜ方にあります。だし汁でのばした山芋に具材を合わせ、小麦粉を加えたら、粉がまだ少し見えるくらいで混ぜるのをやめてください。ここで一生懸命に混ぜすぎてしまうと、生地が粘ってしまい、焼き上がりが重くなってしまいます。
さらに重要なのが、卵を加えるタイミングです。生地全体をあらかじめ混ぜ合わせておくのではなく、焼く直前になってから1枚分の生地に卵1個を割り入れ、ざっくりと混ぜ合わせます。
これにより、卵のふんわりとした食感と空気が生地の中にしっかりと保たれ、ホットプレートやフライパンで焼いた際に見事な厚みと柔らかさが生まれます。
へらで絶対に押さえない!ふたをして蒸し焼きに
お好み焼きを焼く際、火を早く通そうとしてへらで上からギュッと押さえつけてしまうのは絶対にNGです。これをやってしまうと、せっかく生地の中に含ませた空気が全て抜けてしまい、ふんわり感が完全に失われて固い仕上がりになってしまいます。
ふっくらと厚みのあるお好み焼きにするためには、中火で熱したプレートに生地をのせたら丸く形を整え、必ず高さのあるふたをして弱めの中火で3〜4分間じっくりと「蒸し焼き」にしてください。裏返した後も同様にふたをして3〜4分間蒸し焼きにします。
蒸気を逃がさずに包み込むように加熱することで、直径22〜23cm、厚み3〜4cmというボリューム満点でふんわりとした理想の焼き上がりになります。
山芋は皮ごとすりおろし、仕上げにレモン汁を
食材の持ち味を最大限に生かすための工夫もこのレシピの重要なポイントです。生地に使う山芋は、皮をむかずにきれいに洗ってそのままおろします。もしヒゲ根が伸びていれば火であぶって焼き切り、皮や少し変色した部分もそのまま生地に混ぜ込んでしまいます。焼いてしまえば全く気にならず、むしろ豊かな風味が加わります。
また、両面がこんがりと焼けたら、お好み焼きソースを塗る前に、表面に「レモン汁」をサッと塗るのが隠し味です。濃厚なソースやマヨネーズ、豚肉の脂の旨味の中に、レモン汁の爽やかな酸味が加わることで味がキュッと引き締まり、最後まで重たさを感じることなく美味しく食べ進めることができます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
このふんわりと焼き上がったお好み焼きには、キリッと冷えた爽やかな飲み物がよく合います。ビールはもちろん間違いのない定番ですが、ワインを合わせるなら、しっかりとした果実味と酸味のあるスパークリングワインや、軽めの赤ワインがおすすめです。
スパークリングワインの細やかな泡は、豚ロース肉の脂の甘みや、マヨネーズ、お好み焼きソースの濃厚な味わいをすっきりと洗い流してくれます。
また、このレシピの特徴である「隠し味のレモン汁」の酸味と、ワインの持つ柑橘系の香りが美しく調和し、まるでお店で食事をしているかのような贅沢なマリアージュを楽しむことができます。ホットプレートを囲みながら、熱々のお好み焼きをへらで切り分け、冷えたグラスを傾ける時間は至福のひとときです。
保存テクニックと温め直し方
お好み焼きが余ってしまった場合や、あらかじめ作り置きをしておきたい場合は、冷凍保存が大変便利です。焼き上がったお好み焼きの粗熱がしっかりと取れたら、ソースやマヨネーズなどは塗らずに、1枚ずつラップでぴったりと隙間なく包みます。
さらにジップロックなどの冷凍保存用保存袋に入れ、空気をしっかり抜いてから冷凍庫で保存してください。食べる際は、ラップをしたまま電子レンジで中までしっかりと温め直せば、いつでもふんわりとした食感を楽しむことができます。
このレシピのまとめと栄養のポイント
土井善晴さんのお好み焼きレシピは、手軽に手に入る身近な材料を使いながらも、ちょっとしたコツと工夫で驚くほど本格的でふんわりとした一枚を焼き上げることができる素晴らしいレシピです。粉を混ぜすぎないこと、焼く直前に卵を合わせること、そしてふたをして蒸し焼きにし、絶対にへらで押さえないこと。
これらのポイントをしっかりと守るだけで、まるでお店で食べるような分厚くて口当たりの軽いお好み焼きが家庭で再現できます。ちくわの旨味や紅しょうがのアクセント、そして仕上げのレモン汁の酸味が絶妙なバランスで絡み合い、一度食べたら忘れられない味わいになります。
ぜひご家庭のホットプレートやフライパンで焼き、お皿に移さずそのままへらで切り分ける本場・大阪風のスタイルで、熱々の美味しさを堪能してください。
