今回は、土井善晴さんのレシピ「秋野菜のミルクシチュー」をご紹介します。肌寒い季節にぴったりの、心も体も温まる優しい味わいの一品です。市販のルーを使わず、小麦粉と牛乳、そしてたっぷりの秋野菜から引き出される自然なとろみと甘みが特徴です。
具材には、ホクホクのじゃがいも、甘みが際立つたまねぎ、旨味たっぷりの生しいたけ、そして彩り豊かなにんじんを使用します。これらをバターで丁寧に炒め、野菜自身の水分でじっくりと蒸し煮にすることで、素材本来の美味しさを最大限に生かしています。
また、じゃがいものでんぷん質を洗い流さずにそのまま煮込むことで、シチュー全体に自然でとろけるようなクリーミーさが生まれるのもこのレシピならではの魅力です。一口食べれば、野菜の豊かな風味が口いっぱいに広がり、どこか懐かしくホッとするような味わいを楽しめます。
手順一つ一つに無駄がなく、素材を大切にする土井善晴さん直伝のレシピの素晴らしさを、ぜひご家庭の食卓でご堪能ください。心温まる素晴らしい夕食になります。
【土井善晴さんのレシピ】秋野菜のミルクシチューの作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食4
servings15
minutes25
minutes290
kcal40
minutes今回は、土井善晴さんのレシピ「秋野菜のミルクシチュー」をご紹介します。肌寒い季節にぴったりの、心も体も温まる優しい味わいの一品です。市販のルーを使わず、小麦粉と牛乳、そしてたっぷりの秋野菜から引き出される自然なとろみと甘みが特徴です。
材料
じゃがいも 2~3コ(約300g)
たまねぎ 1コ(250g)
生しいたけ 3~4枚(60g)
にんじん 1本(160g)
牛乳 カップ2
バター 40g
小麦粉 50g
塩 小さじ1+1/2
作り方
- じゃがいもは1~1.5cm角、たまねぎは1cm角に切る。しいたけは軸を取り、1cm角に切る。にんじんは、ほかの野菜よりやや小さめに切る。
- ポイント
- 一緒にスプーンですくいやすく、一口で食べやすい大きさに切ります。じゃがいものでんぷんも、とろみに生かしたいので、水にさらしません。
- 弱火で熱した鍋にバター40gを入れ、にんじん、たまねぎ、しいたけを順に加えて炒める。
- たまねぎが透き通って全体がつややかになったら、じゃがいもを上に広げてのせる。
- ふたをして、じゃがいもが柔らかくなるまで弱火で15分間ほど蒸し煮にする。焦げないように途中で1~2度様子を見て、底のほうからそっと上下を返す。
- ポイント
- 野菜の水分だけで蒸し煮にするから、やさしく火が入り、クリーミーに。
- ふたを取り、小麦粉50gを少しずつふり入れ、そのつどやさしく、ゆっくりと混ぜながら火を通す。
- ポイント
- 粉を加えるタイミングがポイント。最初から粉をふって炒める方法ではじゃがいもがなかなか煮えませんが、これなら、とろけるようなおいしさに。
- 全体がなじんで粉っぽさがなくなったら中火にし、水カップ2を3回に分けて加える。
- ポイント
- 一気に加えて温度を下げないこと。最初の水を加えたら、しっかり煮立たせてから次の分を加えて混ぜます。
- 塩小さじ1+1/2を加えて混ぜ、煮立ったら、牛乳カップ1を加えて静かに混ぜる。再び沸いてきたら残りの牛乳を注ぐ。
- 煮立ったらアクを取って弱火にし、全体がなじめばでき上がり。味が足りなければ塩少々で調える。
- ポイント
- あらかじめ温めておいたスープ皿に、アツアツをよそってどうぞ!温め直すときは小鍋に取り分け、水で少しゆるめてから煮立てましょう。
メモ
- 土井善晴さんのレシピ (秋野菜のミルクシチュー)
秋野菜のミルクシチューを美味しく作る3つの極意
じゃがいもは水にさらさず、でんぷんをとろみに生かす
このレシピの大きなポイントの一つは、切ったじゃがいもを水にさらさないことです。通常の料理では変色や煮崩れを防ぐために水にさらすことが多いですが、このミルクシチューにおいては、じゃがいもの表面に含まれるでんぷん質が非常に重要な役割を果たします。
でんぷんをそのまま鍋に入れることで、煮込んでいる間に自然なとろみがシチュー全体に広がり、小麦粉だけでは出せないような、なめらかでクリーミーな口当たりを生み出します。
また、野菜をスプーンで一緒にすくいやすいように、すべての具材を1〜1.5センチ角の一口大にそろえて切ることも、美味しく食べるための秘訣です。
野菜の水分だけで弱火でじっくり15分間蒸し煮にする
バターでたまねぎ、にんじん、しいたけを炒めてつやを出した後、じゃがいもをのせてふたをし、弱火で約15分間蒸し煮にします。ここで余計な水分を足さず、野菜自身の持つ水分だけで火を通すことが、素材の甘みと旨味を極限まで濃縮させる最大のコツです。
鍋の中で蒸気でやさしく包み込むように加熱されるため、じゃがいもはホクホクに、その他の野菜も驚くほど柔らかく仕上がります。焦げ付かないよう、途中で1〜2回そっと底から上下を返す作業を忘れないようにしましょう。このひと手間で野菜の甘みがシチューのベースになります。
小麦粉を加えるタイミングと、水を3回に分けて注ぐ温度管理
とろみをつけるための小麦粉50gは、野菜がすっかり柔らかくなった後、ふたを取ってから少しずつふり入れるのがこの手順の肝です。最初から小麦粉をまぶして炒めるとじゃがいもに火が通りにくくなってしまいますが、後から加えてやさしく混ぜ合わせることで、粉っぽさがなくなり、とろけるようなおいしさに仕上がります。
さらに、水カップ2を加える際は、鍋の温度を急激に下げないように、3回に分けて加えることが重要です。一度水を加えたらしっかりと煮立たせ、温度が上がったのを確認してから次の分を注ぐことで、ダマのないなめらかな口当たりになります。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
秋野菜の自然な甘みと、バターや牛乳の豊かなコクが詰まったミルクシチューには、穏やかな酸味とふくよかな果実味を持つ白ワインが非常によく合います。
例えば、フランス産のシャルドネや、少し樽香の効いたカリフォルニア産のシャルドネなどを合わせると、シチューのクリーミーな口当たりとワインのまろやかさが絶妙に調和し、お互いの良さを引き立て合います。
また、軽めのオレンジワインなども、生しいたけの持つ独特の旨味や香りとマッチして素晴らしいペアリングとなります。お酒を飲まない場合は、温かいダージリンティーや、香ばしいほうじ茶を合わせるのもおすすめです。アツアツのシチューと一緒にぜひお楽しみください。
保存テクニックと温め直し方
余ったミルクシチューは、粗熱をしっかりと取ってから清潔な密閉容器に移し、冷蔵庫で保存してください。牛乳を使用しているため傷みやすく、2日以内を目安になるべく早めにお召し上がりいただくことをおすすめします。
温め直す際は、小鍋に取り分けて少量の水を加えて少しゆるめてから、弱火で焦げないようにゆっくりと煮立てると、出来立てのようななめらかさが復活します。じゃがいもは冷凍すると食感がパサパサになってしまうため、冷凍保存は避けてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、土井善晴さんによる「秋野菜のミルクシチュー」の作り方をご紹介しました。市販のルーに頼らず、小麦粉とバター、そして牛乳というシンプルな材料で作るシチューは、野菜の豊かな旨味が溶け込んだ格別のおいしさです。
じゃがいもを水にさらさずにでんぷんを生かす工夫や、野菜の水分だけで15分間じっくりと蒸し煮にする手順、そして小麦粉を加える最適なタイミングや温度を下げないための水の加え方など、すべての工程に美味しく仕上げるための明確な理由があります。
これらのポイントをしっかり押さえることで、誰もが失敗なく、とろけるような口当たりの極上シチューを作ることができます。肌寒い季節の食卓に、ぜひ取り入れてみてください。
