テレビや雑誌などで大活躍されている料理研究家、藤井恵さんの絶品レシピ「里芋とまいたけのグラタン」の作り方をご紹介します。肌寒い季節になると、熱々でクリーミーなグラタンが恋しくなるものですが、このレシピは和の食材である里芋とまいたけを見事に洋風の一皿へと昇華させた素晴らしい一品です。
あらかじめ電子レンジで加熱して柔らかくした里芋を使用することで、調理時間を大幅に短縮しつつ、特有のねっとりとした食感を存分に活かしています。また、まいたけはバターでしっかりと焼きつけることで、きのこが持つ野性味あふれる深い香りと旨味が引き出され、ホワイトソース全体に奥深い味わいをもたらします。
ホワイトソースも同じフライパンで作るため、まいたけの旨味を余すところなくソースに溶け込ませることができるのも、藤井恵さんのレシピならではの優れた工夫です。とろとろのホワイトソースとチーズの香ばしさが里芋に絡み合う、心も体も温まるグラタンをぜひご家庭でお試しください。
【藤井恵さんのレシピ】里芋とまいたけのグラタンの作り方
Course: 主菜Cuisine: 洋食2
servings10
minutes20
minutes390
kcal30
minutesテレビや雑誌などで大活躍されている料理研究家、藤井恵さんの絶品レシピ「里芋とまいたけのグラタン」の作り方をご紹介します。肌寒い季節になると、熱々でクリーミーなグラタンが恋しくなるものですが、このレシピは和の食材である里芋とまいたけを見事に洋風の一皿へと昇華させた素晴らしい一品です。
材料
レンチン里芋(3〜4等分に切る) 2~3コ分(約200g)
まいたけ(小房に分ける) 1パック分(100g)
たまねぎ(みじん切り) 1/2コ分(100g)
牛乳 カップ1+1/2
ピザ用チーズ 40g
バター
塩
こしょう
小麦粉 大さじ2
作り方
- フライパンにバター10gを強めの中火で溶かし、まいたけを焼きつけて香りを出す。 レンチン里芋 を加え、バターが回るまで炒めて塩小さじ1/3、こしょう少々を加えて耐熱皿に入れる。
- 同じフライパンにバター20gを中火で溶かし、たまねぎを炒める。しんなりとしたら小麦粉大さじ2を加えて弱火にし、粉っぽさがなくなるまで炒める。牛乳を少しずつ加え、そのつどよく混ぜ合わせる。時々混ぜながらトロリとするまで中火で6~7分間煮詰め、塩小さじ1/4、こしょう少々で味を調える。
- 1 の耐熱皿に 2 のホワイトソースをかけ、チーズを散らす。オーブントースターで7~8分間、焼き色がつくまで焼く。
メモ
- 藤井恵さんのレシピ (里芋とまいたけのグラタン)
里芋とまいたけのグラタンを美味しく作る3つの極意
まいたけを強めの中火でしっかり焼きつける
グラタンの味わいを決定づける最初の重要な工程が、まいたけの加熱です。手順にある通り、フライパンにバター10gを強めの中火で溶かし、まいたけをしっかりと焼きつけて香りを出すことが最大の極意となります。
きのこ類は水分が多いため、弱火でだらだらと炒めると水分と一緒に旨味が逃げ出してしまい、ベチャッとした仕上がりになってしまいます。強めの中火で焼きつけるように加熱することで、まいたけの表面が香ばしくなり、芳醇な香りと凝縮された旨味がバターに移ります。
そこにレンチンした里芋を加えることで、里芋の表面にもまいたけの風味が移ったバターがしっかりと絡み、深みのある味わいの具材へと変化するのです。塩こしょうで下味をつけることもお忘れなく。
小麦粉は弱火でじっくり炒め、粉っぽさを消す
同じフライパンにバター20gを足してたまねぎを炒めた後、小麦粉大さじ2を加える工程では、火加減を必ず「弱火」に落とすことがなめらかなホワイトソースを作るための絶対条件です。ここで焦って中火のまま小麦粉を炒めると焦げ付いてしまい、ソースの色が悪くなるだけでなく苦味が出てしまいます。
弱火でじっくりと、粉っぽさが完全になくなるまで炒めることで、小麦粉のデンプンにしっかりと火が通り、牛乳を加えたときになめらかで口当たりの良いとろみが生まれます。たまねぎがしんなりとして甘みが出たところに小麦粉が均等にまとわりつくため、ダマになりにくいというメリットもあります。
この丁寧な作業が、本格的なクリーミーさを生み出す土台となります。
牛乳は少しずつ加え、とろみがつくまで煮詰める
小麦粉をしっかりと炒めた後は、牛乳(カップ1と1/2)を一度に全量入れるのではなく、少しずつ加えてそのつどよく混ぜ合わせるのが失敗しないホワイトソース作りの極意です。少しずつなじませることで、たまねぎと小麦粉のベースが牛乳をしっかりと抱き込み、ダマのないなめらかなソースに仕上がります。
さらに重要なのは、時々混ぜながら「中火で6~7分間煮詰める」という手順です。デンプンのとろみは十分に加熱することで安定し、粉の生っぽさも完全に消え去ります。トロリとするまで煮詰めたら、最後に塩小さじ1/4とこしょう少々で味を調えます。
この絶妙なとろみ加減のソースを耐熱皿の具材にかけ、チーズを散らしてオーブントースターで7~8分間、美味しそうな焼き色がつくまで焼き上げることで完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
藤井恵さんの「里芋とまいたけのグラタン」は、ねっとりとした里芋の質感と、まいたけの土の香り、そしてクリーミーなホワイトソースのコクが調和した一皿です。このお料理に合わせるなら、ワインも程よいコクとふくよかさを持つタイプが最適です。特におすすめなのが、樽熟成を経たシャルドネ(白ワイン)です。
シャルドネの持つバターやバニラのようなふくよかな香りが、グラタンのホワイトソースや溶けたチーズの乳製品のコクと見事に同調します。また、まいたけの持つ野性的なきのこの風味に寄り添うように、軽めのピノ・ノワール(赤ワイン)を少し冷やして合わせるのも素晴らしいペアリングです。
ピノ・ノワールの繊細な酸味と大地のニュアンスが、まいたけの香りをより一層引き立ててくれます。さらに、食事のスタートから合わせるのであれば、シャンパーニュやカヴァなどの瓶内二次発酵で作られたスパークリングワインもおすすめです。
きめ細かい泡が、グラタンの濃厚な味わいをすっきりとリセットし、次の一口をより美味しく感じさせてくれるでしょう。
保存テクニックと温め直し方
グラタンを美味しく保存し、後日楽しむための方法をご紹介します。焼く前の状態(耐熱皿に具材とソースを入れ、チーズをのせた状態)であれば、ラップをして冷蔵庫で1〜2日程度保存が可能です。食べる直前にオーブントースターで通常より少し長めに加熱して焼き上げてください。
焼き上げ後に余った場合は、粗熱が取れてから清潔な保存容器に移し、冷蔵庫で2〜3日保存できます。温め直す際は、電子レンジで中までしっかりと熱々に加熱した後、仕上げに再度トースターで数分焼くと、表面のチーズの香ばしさが復活して美味しくお召し上がりいただけます。
里芋の食感やソースの分離を防ぐため、冷凍保存は避け、なるべく冷蔵保存のうちに食べ切ることをおすすめします。
このレシピのまとめと栄養のポイント
いかがでしたでしょうか。料理研究家・藤井恵さんの「里芋とまいたけのグラタン」をご紹介しました。里芋といえば煮物などの和食をイメージしがちですが、バターや牛乳、チーズといった乳製品との相性は抜群で、洋風のグラタンにすることで全く新しい美味しさに出会うことができます。
あらかじめ電子レンジで加熱した里芋を使うことで手間を省き、まいたけの旨味をフライパンひとつでホワイトソースに移行させる無駄のない手順は、家庭料理を格上げする素晴らしいアイデアです。外はカリッと香ばしく、中はとろとろでクリーミーな仕上がりは、寒い季節の食卓を温かく彩ってくれること間違いありません。
普段の日の夕食にはもちろん、おもてなしの席やワインを合わせる週末のディナーにもぴったりの一品です。スーパーで手に入りやすい身近な材料で作ることができるので、ぜひ今夜のメニューに取り入れて、藤井恵さん直伝の味わいをご家庭で存分にお楽しみください。
