今回は、予約の取れない人気日本料理店「賛否両論」のマスターとして広く知られる笠原将弘さんのレシピ「塩らっきょう」をご紹介します。初夏など旬の時期にしか出回らない新鮮な土付きらっきょうを使った、シンプルながらも奥深い味わいが楽しめる一品です。
自家製だからこそ味わえる心地よいパリッとした軽快な歯ごたえと、らっきょう本来の爽やかな風味は、市販の瓶詰めではなかなか出会えない格別の美味しさがあります。材料は、土付きらっきょう2kgに対して、粗塩200gと種を取り除いた赤とうがらし3〜4本のみ。
余計な保存料や調味料を一切加えず、塩水でじっくりと漬け込むことで、らっきょうの自然な甘みと旨みを最大限に引き出しています。
カレーライスの付け合わせとしてはもちろん、そのまま晩酌のおつまみにしたり、細かく刻んで自家製タルタルソースやドレッシングのアクセントに加えたりと、毎日の食卓で幅広く活躍してくれます。季節の手仕事として、ぜひ笠原将弘さんの本格的な塩らっきょう作りに挑戦してみてください。
手作りの楽しさと、日ごとに変化する深い味わいを感じられる素晴らしいレシピです。
【笠原将弘さんのレシピ】塩らっきょうの作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食20
servings1
hour20
minutes115
kcal80
minutes今回は、予約の取れない人気日本料理店「賛否両論」のマスターとして広く知られる笠原将弘さんのレシピ「塩らっきょう」をご紹介します。初夏など旬の時期にしか出回らない新鮮な土付きらっきょうを使った、シンプルながらも奥深い味わいが楽しめる一品です。
材料
土付きらっきょう 2kg
粗塩 200g
赤とうがらし(種を取り除く) 3~4本
作り方
- つながっているものは一つずつにばらし、ボウルに入れる。流水で洗い、丁寧に土を落とす。
- 根と芽を切り落とす。根は根元が分かる程度に浅く切る。
- ポイント
- 根元を切りすぎると水分が入ってきて、歯ごたえが悪くなる。
- 薄皮をきれいにむく。傷んでいる部分があれば、厚めにむいて取り除く。
- ポイント
- 傷みがあるらっきょうが入っていると、ほかのらっきょうまで傷む原因になる。
- ボウルに粗塩200gを入れ、1.5リットルの水を入れて溶かす。熱湯消毒した保存瓶に赤とうがらしとらっきょうを入れ、塩水を加える。
- 常温におき、時々揺すりながら漬ける。
メモ
- 笠原将弘さんのレシピ (塩らっきょう)
塩らっきょうを美味しく作る3つの極意
根の切り方で食感を守る
らっきょうの下ごしらえにおいて、根と芽の切り落とし方は仕上がりを大きく左右する非常に重要な工程です。このレシピの最大のポイントは、根を深く切りすぎず、根元が分かる程度に浅く留めて切ることです。
根元を深く切り落としてしまうと、その切り口から塩水が余分に入り込んでしまい、らっきょう特有の心地よいパリッとした歯ごたえが失われて水っぽくなってしまいます。包丁の刃先を慎重に当てて、ギリギリのラインを狙うことで、漬け上がりの食感が格段に良くなります。
手間のかかる作業ではありますが、この丁寧な仕事が、市販品にはない極上のシャキシャキ感を生み出す秘訣となります。
傷んだ部分の徹底的な排除
薄皮をきれいにむいていく際、傷んでいる部分を見つけたら、もったいないと思わずに厚めにむいて確実に取り除くことが不可欠です。
もし傷みのあるらっきょうが一つでも混ざったまま漬け込んでしまうと、そこから雑菌が繁殖したり異常な発酵が進んだりして、同じ保存瓶の中にある健康で綺麗なほかのらっきょうまで連鎖的に傷む原因になってしまいます。
長期保存を目的とする塩らっきょう作りでは、この一つ一つの選別作業が全体の品質を維持するための要となります。少しでも変色していたり、柔らかくなっていたりする部分は惜しまずに削り落とし、完璧な状態のものだけを漬け込むように心がけてください。
粗塩を使った適切な漬け込み
保存性を高め、らっきょうの水分を適度に引き出すためには、粗塩200gに対して1.5リットルの水で作る塩水が最適な比率となります。精製塩ではなく粗塩を使用することで、ただ塩辛いだけでなく、まろやかで奥行きのあるまろやかな塩味に仕上がります。
また、熱湯消毒した清潔な保存瓶に材料を入れ、常温で漬け込むことも大切なポイントです。常温に置いて時々瓶を揺すり、塩分濃度を均一に保ちながら発酵を促すことで、らっきょう特有の旨み成分がゆっくりと引き出され、角の取れた味わい深い塩らっきょうへと成長していきます。
瓶を揺するひと手間が美味しい仕上がりに直結します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
笠原将弘さんのレシピで作る自家製塩らっきょうは、そのすっきりと洗練された塩味と軽快な歯ごたえから、日本酒や麦焼酎といった和のお酒だけでなく、意外にもワインとのペアリングも存分に楽しむことができます。
特におすすめしたいのが、キリッとした酸味と豊かなミネラル感を持つフランス産の白ワイン「シャブリ」や「サンセール」です。らっきょうの爽やかな風味と白ワインの柑橘系の香りが口の中で美しく調和し、味覚をさっぱりとリセットしてくれます。
また、スペインの伝統的な製法で造られるスパークリングワイン「カヴァ」も素晴らしい相性を見せます。きめ細かい炭酸の刺激が塩らっきょうの塩気を優しく包み込み、食前酒のお供として最高のアペリティフになります。ぜひ、和洋の枠にとらわれず様々なお酒と合わせてお楽しみください。
保存テクニックと温め直し方
完成した塩らっきょうは、雑菌の繁殖を防ぐために必ず熱湯消毒を施した清潔なガラス製の保存瓶に入れて保管してください。漬け込みの初期段階はレシピの通り常温の場所に置き、時々瓶を優しく揺すって塩水の濃度を均一に保ちながら発酵を促します。
好みの塩味や酸味に漬け上がった後は、冷蔵庫などの冷暗所に移すことで発酵の進行を緩やかにし、シャキシャキとした心地よい歯ごたえを長期間維持することができます。取り出す際は必ず清潔な箸を使用してください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、日本料理の名店を率いる笠原将弘さんの本格的な「塩らっきょう」のレシピをご紹介しました。泥付きのらっきょうを一粒ずつ丁寧に水洗いして下処理し、粗塩と赤とうがらしを使ったシンプルな塩水で漬け込むこの手仕事は、季節の移ろいと豊かな食文化を感じさせてくれる素晴らしい料理体験です。
根元の絶妙な切り加減や傷んだ部分の厳格な選別など、レシピに込められた一つ一つの丁寧な工程が、市販品では決して味わうことのできない極上のパリッとした食感と、深みのある自然な風味を生み出します。
一度漬けてしまえば長く楽しむことができ、日々の食卓のご飯のお供としてはもちろん、晩酌の気の利いたおつまみや、タルタルソースなどへのアレンジにも大活躍してくれます。自家製ならではの、日々変化していく豊かな味わいを楽しみながら、ぜひ毎日の食卓にこの塩らっきょうを取り入れてみてください。
