日本料理界を牽引する笠原将弘さんのレシピ「カステラ卵」をご紹介します。お正月のおせち料理としておなじみの伊達巻にも似た、ふんわりとした柔らかな食感と上品な甘さが魅力の素晴らしい一品です。
ご家庭で本格的な和食の味を再現できるこの特別なレシピは、白身魚のすり身と卵というシンプルな材料で作られているからこそ、一つ一つの丁寧な工程が仕上がりを大きく左右します。
フードプロセッサーを活用してすり身と卵をなめらかに混ぜ合わせ、さらにざるで裏ごしをするというひと手間を加えることで、まるで高級料亭で提供されるような、極めて口どけの良い滑らかなカステラ卵ができあがります。また、オーブンで焼くのではなく、蒸し器を使ってじっくりと火を通す手順も大きなポイント。
これにより、パサつくことなく、しっとりとした上質な食感に仕上がります。特別な日のおもてなし料理や、普段のお弁当のおかず、晩酌のおつまみとしても大活躍間違いなしの美しい逸品。笠原将弘さんの本格的なカステラ卵を、ぜひご自宅のキッチンでお楽しみください。
【笠原将弘さんのレシピ】カステラ卵の作り方
Course: 副菜Cuisine: 和食4
servings15
minutes30
minutes160
kcal45
minutes日本料理界を牽引する笠原将弘さんのレシピ「カステラ卵」をご紹介します。お正月のおせち料理としておなじみの伊達巻にも似た、ふんわりとした柔らかな食感と上品な甘さが魅力の素晴らしい一品です。
材料
溶き卵 4コ分
白身魚のすり身(市販) 100g
【A】
みりん 大さじ4
砂糖 30g
塩 少々
作り方
- 白身魚のすり身をフードプロセッサーに入れ、溶き卵を3~4回に分けて加え、そのつどなめらかになるまでかくはんする。【A】を加え、さらにかくはんする。
- ポイント
- 溶き卵は一度に加えるとすり身の粒が残ってしまうので、数回に分けて加える。
- 1 をざるでこして、なめらかな状態にする。
- ポイント
- ざるの底に残ったすり身は、ゴムべらで丁寧にすりつぶす。
- パウンド型にラップを敷いて 2 を流し入れ、ゴムべらで表面をならす。台に型ごと軽く2~3回落として空気を抜く。
- 蒸気の上がった蒸し器に 3 を入れ、割り箸2本を型にのせて紙タオルをかぶせる。ふたをして弱火~中火で20~30分間蒸して火を通す(竹串を刺して何もついてこなければOK)。粗熱を取り、型から出してラップを外し、食べやすく切る。
- ポイント
- 蒸している間に水滴が落ちてこないよう、紙タオルをかぶせる。
メモ
- 笠原将弘さんのレシピ (カステラ卵)
カステラ卵を美味しく作る3つの極意
卵は数回に分けて加え、徹底的になめらかにする
このレシピにおいて最も重要な下ごしらえの極意です。白身魚のすり身に溶き卵を加える際、一度に全量を混ぜてしまうと、すり身が分離してしまい、粒々とした不快な食感が残ってしまいます。必ず3〜4回に分けて少しずつ加え、その都度フードプロセッサーでしっかりと撹拌してください。
この丁寧な作業を繰り返すことで、すり身と卵が完全に乳化し、まるで絹のようになめらかなベースができあがります。仕上がりのふんわり感と口どけの良さを決定づける、絶対に妥協してはいけない大切な工程です。
ざるでこして極限まで口当たりを良くする
フードプロセッサーでしっかりと混ぜ合わせた後、さらに「ざるでこす」というひと手間をかけることが、料理の完成度を格段に引き上げる極意です。機械だけではどうしても砕ききれなかった微細なすり身の粒や、卵のカラザなどをここで完全に取り除きます。
ざるの底に残ったすり身も無駄にせず、ゴムべらを使って丁寧にすりつぶしながらこし落とすのがポイントです。この一手間を惜しまないことで、舌の上にのせた瞬間にすっと溶けるような、料亭レベルの極上のなめらかさを生み出すことができます。
蒸し器には紙タオルをかぶせて水滴を防ぐ
蒸し器を使ってしっとりと火を通す際の極意は、水滴の落下を確実に防ぐことです。型の上に割り箸を2本渡し、その上に紙タオルをかぶせてからふたをして蒸し上げます。蒸している最中、ふたの裏には大量の水蒸気が結露します。
これが生地の上に落ちてしまうと、表面が凸凹になったり、水っぽくなってカステラ卵の美しい見た目と繊細な風味が損なわれてしまいます。弱火から中火で20〜30分間じっくりと蒸す間、この紙タオルが水滴をしっかりとキャッチし、美しく均一な仕上がりを約束してくれます。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
しっとりと上品な甘みが特徴のカステラ卵には、日本酒やワインなど幅広いお酒がよく合います。特におすすめしたいのは、すっきりとした辛口のスパークリングワインです。シャンパーニュや、スペインのカヴァ、イタリアのフランチャコルタなどのキメ細かい泡立ちが、カステラ卵のふんわりとした食感をより一層引き立てます。
また、白ワインを合わせるなら、ほのかな甘みと酸味のバランスが良いドイツのリースリングや、フランスのアルザス地方のゲヴュルツトラミネールが、みりんやお砂糖の和の甘みと見事に調和します。
日本酒であれば、フルーティーな香りのある純米吟醸酒を少し冷やして合わせると、白身魚のすり身の豊かな風味と卵のコクを上品に包み込み、至福のマリアージュを楽しむことができます。
保存テクニックと温め直し方
粗熱をしっかりと取り、型から外して完全に冷ましてから保存します。乾燥を防ぐために、全体を清潔なラップで隙間なくぴっちりと包み込み、冷蔵庫のチルド室などの温度が低い場所で保存してください。冷蔵保存での日持ちの目安は約3日間です。
食べる際は冷たいままでも美味しくいただけますが、常温に戻すか、電子レンジでほんの少しだけ温めると、よりふんわりとした食感と卵の甘みが引き立ちます。風味や食感が落ちてしまうため、冷凍保存は避けることをおすすめします。
このレシピのまとめと栄養のポイント
日本料理のプロフェッショナルである笠原将弘さんのレシピ「カステラ卵」をご紹介しました。市販の白身魚のすり身と卵という身近な材料を使いながらも、数回に分けて撹拌する、ざるで丁寧にこす、水滴に注意しながらじっくりと蒸し上げるという基本に忠実な作業を重ねることで、驚くほど本格的で上品な一品が完成します。
フードプロセッサーを活用することで、ご家庭でも手軽に料亭のようななめらかな口どけを再現できるのがこのレシピの最大の魅力です。お正月のおせち料理としてはもちろんのこと、普段の食卓を彩る美しい副菜として、あるいは特別なおもてなしの席の逸品としても大活躍します。
しっとりとした食感と優しい甘さに、大人から子供まで誰もが笑顔になる絶品のカステラ卵。ぜひこのレシピを活用して、ご家庭で極上の味わいを堪能してみてください。
