今回は、日本料理の名店「賛否両論」のマスターとして知られる笠原将弘さんのレシピ「えびと長芋の含め煮」をご紹介します。有頭えびの鮮やかな赤色と、長芋の透き通るような白色のコントラストが美しく、食卓をパッと華やかに彩ってくれる本格的な和食の一品です。
だしの旨みがしっかりと染み込んだ長芋のホクホクとした食感と、プリッとしたえびの甘みが絶妙なハーモニーを奏でます。ご家庭で本格的な和食を作りたいけれど、難しそうだと感じている方にもぜひ挑戦していただきたいレシピです。
えびの下処理や長芋のぬめり取りなど、基本的な和食の技法を押さえることで、煮汁が濁らず、素材の持ち味を最大限に生かした上品な仕上がりになります。柚子の皮をふわりとあしらうことで、爽やかな柑橘の香りが加わり、料亭で味わうような奥深い風味をご自宅で堪能できます。
おもてなしの席や、特別なお祝いの日の献立にもぴったりですので、ぜひ笠原将弘さん直伝の洗練された味わいを手作りでお楽しみください。
【笠原将弘さんのレシピ】えびと長芋の含め煮の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings15
minutes15
minutes218
kcal30
minutes今回は、日本料理の名店「賛否両論」のマスターとして知られる笠原将弘さんのレシピ「えびと長芋の含め煮」をご紹介します。有頭えびの鮮やかな赤色と、長芋の透き通るような白色のコントラストが美しく、食卓をパッと華やかに彩ってくれる本格的な和食の一品です。
材料
えび(有頭/殻付き) 6匹(180g)
長芋 200g
柚子(ゆず)の皮(せん切り) 少々
塩 少々
【A】
だし カップ2+1/2
うす口しょうゆ 大さじ2
みりん 大さじ2
砂糖 大さじ1
作り方
- 長芋は皮をむいて縦半分に切る。サッと洗ってぬめりを取り、水けを拭く。
- ポイント
- ぬめりを取ると、煮汁が濁らずきれいに仕上がる。
- 鍋に【A】と 1 の長芋を入れて中火にかけ、煮立ったらアクを取る。弱火にして3分間ほど煮含める。
- えびは頭を取って殻の節から竹串を入れて背ワタを除く。別の鍋に湯を沸かして塩少々を入れ、えびを火が通るまでゆでる。水にとり、水けを拭く。
- ポイント
- ここでえびにしっかりと火を通しておくと、煮たときに色が悪くならない。
- 2 の鍋に 3 のえびを加え、弱火で5~6分間煮る。紙タオルをかぶせて火を止め、常温になるまで冷ます。えびの殻をむき、長芋を一口大に切り、器に盛り合わせ、柚子の皮をあしらう。
メモ
- 笠原将弘さんのレシピ (えびと長芋の含め煮)
えびと長芋の含め煮を美味しく作る3つの極意
長芋のぬめり取りで煮汁を美しく保つ
このレシピの重要なポイントの一つは、長芋の皮をむいて縦半分に切った後、サッと洗ってしっかりとぬめりを取ることです。長芋特有のぬめりを残したまま煮汁に入れてしまうと、煮汁がドロドロに濁ってしまい、見た目の美しさが損なわれるだけでなく、味の染み込みも悪くなってしまいます。
表面のぬめりを丁寧に洗い流し、しっかりと水けを拭き取ってから鍋に入れることで、だし汁が透き通ったまま上品に仕上がり、えびの鮮やかな色合いとも美しく調和します。和食の基本であるこのひと手間が、料理全体の完成度を大きく左右します。
えびの事前ボイルで鮮やかな発色をキープ
えびの下処理における極意は、煮汁に加える前に別の鍋でしっかりと火を通しておくことです。竹串を使って丁寧に背ワタを取り除いた後、塩を加えた熱湯で完全に火が通るまでゆでます。えびは最初から醤油ベースの煮汁で煮込んでしまうと、黒ずんでしまい美しい赤色に仕上がりません。
あらかじめ塩ゆでして鮮やかな赤色を引き出しておき、その後に長芋と一緒に弱火で5〜6分間煮ることで、色鮮やかな状態を保ったまま、だしの旨みをしっかりと含ませることができます。見た目の美しさにもこだわる和食ならではの大切な工程です。
紙タオルをかぶせて冷ますことで味を染み込ませる
煮物は「冷める過程で味が染み込む」という和食の基本を活かした工程も、このレシピの大きなポイントです。えびを加えて弱火で5〜6分間煮た後、すぐに食べるのではなく、鍋に紙タオルをかぶせて火を止め、常温になるまでじっくりと冷まします。
紙タオルが落とし蓋の役割を果たし、煮汁の蒸発を防ぎながら全体に均等に味を行き渡らせます。ゆっくりと温度が下がることで、えびと長芋の内部までだしの旨み、うす口しょうゆの塩気、みりんと砂糖の優しい甘みがしっかりと浸透し、噛むほどに味わい深い極上の含め煮が完成します。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
笠原将弘さんの「えびと長芋の含め煮」は、繊細なだしの旨みと柚子の爽やかな香りが特徴の本格和食です。この料理に合わせるお酒としては、上品な味わいを引き立てる日本酒や白ワインがおすすめです。
日本酒であれば、米の旨みがありながらも後味がすっきりとした純米吟醸酒を冷やして合わせると、えびの甘みやだしの風味と見事に調和します。また、ワインを選ぶ際は、柑橘系の香りを持つフレッシュな辛口白ワインが最適です。
例えば、フランス産のソーヴィニヨン・ブランや、日本の固有品種である甲州を使った白ワインなどは、柚子の皮の爽やかなアクセントと見事にリンクし、食事の満足度をさらに高めてくれます。えびのプリッとした食感や長芋のホクホク感とともに、洗練されたマリアージュをゆっくりとお楽しみください。
保存テクニックと温め直し方
この含め煮は、保存する際にもいくつかのポイントがあります。粗熱が完全に取れたことを確認してから、清潔な密閉容器に移し替えて冷蔵庫で保存してください。だし汁ごと保存することで、乾燥を防ぎ、より味がしっかりと染み込みます。保存期間の目安は、冷蔵で約2〜3日程度です。
食べる際は、電子レンジで軽く温め直すか、鍋に移してサッと温めることで、だしの香りが再び立ち上がり、美味しくお召し上がりいただけます。えびの風味が落ちないうちに、なるべく早めに食べ切ることをおすすめします。
このレシピのまとめと栄養のポイント
本記事では、日本料理人・笠原将弘さんによる「えびと長芋の含め煮」の作り方を詳しくご紹介しました。有頭えびと長芋という和の食材を組み合わせ、だしの旨みをたっぷりと含ませた上品な一品です。
長芋のぬめりを取る、えびをあらかじめ塩ゆでする、そして紙タオルをかぶせて常温になるまで冷まして味を染み込ませるという、和食ならではの丁寧なひと手間が、料理の仕上がりを格段に引き立てます。
見た目も紅白で美しく、柚子の香りが料亭のような高級感を演出してくれるため、日常の食卓はもちろん、お祝い事やおもてなしの席にも最適なレシピです。手順の一つ一つに意味がある本格的な和食の調理法をご家庭で実践し、ぜひご家族や大切な方と一緒に、心温まる豊かな味わいをお楽しみください。
