日本料理のプロフェッショナルである笠原将弘さんのレシピ、「白い和風マーボー豆腐」をご紹介します。マーボー豆腐といえば、ひき肉と赤唐辛子や豆板醤を効かせた赤い中華料理の定番ですが、今回ご紹介するのは、えびと和風だしを使った全く新しいアプローチの一品です。
赤くない「白い」見た目が特徴的で、柚子こしょうや粉ざんしょうといった和のスパイスが上品に香ります。絹ごし豆腐のなめらかな口当たりと、えびのプリプリとした食感、そしておだしの旨味が絶妙に絡み合い、辛いものが苦手な方でも美味しくいただける優しい味わいに仕上がっています。
ご家庭にあるいつもの調味料とフライパン一つで手軽に作ることができるのも嬉しいポイントです。にんにくやしょうがの香味が食欲をそそり、ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりです。
笠原将弘さんならではの、素材の持ち味を存分に生かした和のアイデアが光るレシピを、ぜひご自宅で体験してみてください。いつもの食卓がパッと華やぐこと間違いなしの絶品和風おかずです。
【笠原将弘さんのレシピ】白い和風マーボー豆腐の作り方
Course: 主菜Cuisine: 和食2
servings10
minutes10
minutes240
kcal20
minutes日本料理のプロフェッショナルである笠原将弘さんのレシピ、「白い和風マーボー豆腐」をご紹介します。マーボー豆腐といえば、ひき肉と赤唐辛子や豆板醤を効かせた赤い中華料理の定番ですが、今回ご紹介するのは、えびと和風だしを使った全く新しいアプローチの一品です。
材料
絹ごし豆腐 1丁(300g)
えび(無頭/殻付き) 6匹(180g)
にんにく(みじん切り) 1かけ分
しょうが(みじん切り) 10g
ねぎ(みじん切り) 1/3本分(40g)
水溶き片栗粉 大さじ2(片栗粉大さじ1+1/3を水大さじ2で溶いたもの。)
柚子(ゆず)こしょう 小さじ1/2
粉ざんしょう 少々
サラダ油
【A】
だし カップ1+1/4
みりん 大さじ1
塩 小さじ1/2
作り方
- 豆腐は約2cm角に切る。えびは殻をむいて包丁で背に切り目を入れて背ワタを除く。サッと水で洗い、水けを拭いて粗みじん切りにする。【A】は合わせておく。
- ポイント
- 豆腐は煮ている間にくずれてくるので、大きさは大体でよい。
- フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、にんにく、しょうが、えびを炒める。香りがたってえびがほぐれたら、【A】を加えて、ひと煮立ちさせる。
- ポイント
- えびは炒めすぎると堅くなるので、サッと火を通す。
- 豆腐を加え、弱火にして約2分間煮る。混ぜ合わせた水溶き片栗粉を少しずつ加えてとろみをつけ、ねぎ、柚子こしょうを加えてサッと混ぜ合わせる。器に盛り、粉ざんしょうをふる。
- ポイント
- ねぎはあえて炒めず、仕上げに加えて香りと甘みを生かす。
メモ
- 笠原将弘さんのレシピ (白い和風マーボー豆腐)
白い和風マーボー豆腐を美味しく作る3つの極意
えびの火入れは最小限にとどめる
このレシピの重要なポイントは、えびを炒めすぎないことです。えびは加熱しすぎると食感が堅くなり、せっかくの風味が損なわれてしまいます。フライパンに油を熱し、にんにくとしょうがの香りが立ったところでえびを加えたら、ほぐれる程度にサッと炒めるのが美味しさの秘訣です。
えびが白っぽく色づき、表面にサッと火が入った段階ですぐに合わせ調味料を加えることで、えび本来のプリプリとした弾力と豊かな甘みを保つことができます。火を通しすぎないよう、中火で手早く作業を行うことを意識してください。
ねぎは仕上げに加えて風味を生かす
ねぎは最初に他の香味野菜と一緒に炒めるのではなく、最後にとろみをつけた後に加えるのが大切です。あえて火を通しすぎないことで、ねぎ特有の爽やかな香りとシャキシャキとした食感、そして生のねぎが持つ自然な甘みを最大限に生かすことができます。
水溶き片栗粉でとろみがついた熱々の豆腐に絡めるだけで十分に香りが立ち、和風だしの優しい味わいの中に心地よいアクセントを生み出します。柚子こしょうと一緒に最後にサッと混ぜ合わせる手順をしっかりと守りましょう。
豆腐の切り方は大体で構わない
絹ごし豆腐は約2cm角に切りますが、完璧な大きさに揃える必要はありません。豆腐はフライパンで約2分間煮ている間に自然と角が取れ、多少くずれてくるため、大きさは大体で問題ありません。むしろ、少し崩れた部分にとろみのついた和風だしやえびの旨味がよく絡み、一口ごとの味わいが深まります。
崩れやすさを逆手にとり、口の中でとろけるような滑らかな食感を楽しむことができますので、神経質にならずリラックスして調理を進めてください。
最高のペアリング:料理を引き立てる飲み物
笠原将弘さんの「白い和風マーボー豆腐」は、だしの旨味と柚子こしょうの爽やかな辛みが特徴的なので、合わせるお酒も繊細な味わいのものがよく合います。特におすすめしたいのが、爽やかでミネラル感のある白ワインです。
例えば、ニュージーランド産のソーヴィニヨン・ブランや、フランスのシャブリなどは、ワインの持つ柑橘系の香りが柚子こしょうや粉ざんしょうの風味と同調し、料理の輪郭をよりくっきりと引き立ててくれます。また、えびの甘みや和風だしに合わせるなら、日本酒も間違いのない選択です。
香りが穏やかでスッキリとした辛口の純米酒を冷酒、またはぬる燗で合わせると、豆腐の甘みとだしの旨味が優しく調和し、至福の時間を楽しむことができます。和洋問わず、すっきりとした酸味やキレのあるお酒を選ぶことで、この料理の上品な後味がさらに引き立つでしょう。
保存テクニックと温め直し方
出来立ての熱々をいただくのが最もおすすめですが、保存する場合は粗熱をしっかりと取ってから清潔な密閉容器に入れ、冷蔵庫で保管してください。冷蔵保存の目安は約2日間です。ただし、絹ごし豆腐を使用しているため、時間が経つと豆腐から水分が出てとろみが緩くなったり、味が薄く感じられたりすることがあります。
温め直す際は、電子レンジではなく小鍋に移して弱火でゆっくりと加熱し、必要に応じて水溶き片栗粉を少量加えてとろみをつけ直すと、美味しくお召し上がりいただけます。冷凍保存は豆腐の食感が大きく変わってしまうため避けてください。
このレシピのまとめと栄養のポイント
今回は、笠原将弘さんのレシピ「白い和風マーボー豆腐」の作り方をご紹介しました。一般的な豆板醤とひき肉で作る力強いマーボー豆腐とは対極にある、えびと和風だしを使った優しく上品な味わいが魅力の一品です。
にんにくやしょうがのパンチはありつつも、柚子こしょうと粉ざんしょうという和のスパイスを使うことで、奥深く香り高い仕上がりになっています。えびを粗みじん切りにしてプリプリ感を残すことや、ねぎを最後に加えて香りを生かすことなど、手順の随所にプロならではの細やかな工夫が散りばめられています。
フライパンひとつで手軽に作れるため、忙しい日の夕食のメインディッシュとしても、特別なお酒の肴としても大活躍するレシピです。いつもとは一味違う、だしの旨味が染み渡る白い和風マーボー豆腐を、ぜひご家庭の定番メニューに加えてみてはいかがでしょうか。
